複数政党制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:政党政治 複数政党制(ふくすうせいとうせい、テンプレート:Lang-en-short)とは、政党制の一つ。多党制(たとうせい)とも呼ばれる。
概要
多数派の二大政党が政権を争う場合(二大政党制)、多数の少数政党が乱立し、連立内閣を組織する場合などがある。前者は、アメリカ合衆国やイギリスなどがその代表的な例で、後者はイタリア、フランスなどがその例となる。その他に、単独で内閣を組織できる大政党と中小の少数派野党というケースもある。
なお、複数の政党が存在していても実質上は一つの政党が政権を独占し、政権交代が起きないような場合はヘゲモニー政党制と呼ぶ。
開発途上国では、複数政党制と平和的政権交代を定着させることが課題である。
ソ連においては、社会革命党左派が政権から離脱したのち、ソ連共産党による一党支配が行われたが、スターリン主義体制に反対したトロツキーは、「ソヴェト諸党」の合法化を主張した。(『裏切られた革命』など。)
複数政党制の分類
- ヘゲモニー政党制(事実上の一党独裁制。旧東ドイツ、中華人民共和国などの社会主義国や発展途上国によく見られる)
- 一党優位政党制(55年体制下の日本など)
- 二大政党制(アメリカ、イギリスなど)
- 穏健な多党制(現在のドイツなど)
- 分極的多党制(ヴァイマル共和国時代のドイツなど)