山岸真
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山岸 真(やまぎし まこと、1962年 - )は、SF翻訳家、研究者、アンソロジストである。新潟県長岡市出身。新潟県立長岡高等学校を経て埼玉大学教養学部卒業。卒論のテーマはマイクル・ビショップ。
学生時代から、小川隆主宰の海外SF紹介研究のファングループ「ぱらんてぃあ」に参加。1980年代半ばから海外SF紹介の第一人者として『SFマガジン』『本の雑誌』や文庫解説などで活躍。近年ではグレッグ・イーガンの作品翻訳などで知られている。また、2008年には、最愛の作品であるマイクル・コーニー『ハローサマー、グッドバイ』を新訳した。
篠田節子の小説『百年の恋』の主人公・岸田真一のモデル(ただし、職業・名前等に限定)でもある。
翻訳
- タンジェント グレッグ・ベア ハヤカワ文庫、1993
- グレッグ・イーガン『宇宙消失』 Quarantine (創元SF文庫)1999
- イーガン『順列都市』 Permutation City (ハヤカワ文庫、1999)
- イーガン『祈りの海』 Oceanic and Other Stories (2000年, ハヤカワ文庫):日本オリジナル
- イーガン『しあわせの理由』 Reasons to be Cheerful and Other Stories (2003年, ハヤカワ文庫SF):日本オリジナル
- イーガン『万物理論』 Distress (創元SF文庫、2004)
- イーガン『ディアスポラ』 Diaspora(ハヤカワ文庫、2005)
- イーガン『ひとりっ子』 Singleton(ハヤカワ文庫、2006)
- マイクル・コーニー『ハローサマー、グッドバイ』 Hello summer,goodbye.(河出文庫、2008)
- イーガン 『TAP』(河出書房新社 2008.12)
- イーガン 『プランク・ダイヴ』 (2011.9 ハヤカワ文庫)
編書
- 『80年代SF傑作選』上・下(1992年, ハヤカワ文庫SF, 小川隆と共編)
- グレッグ・ベア『タンジェント』 (1993年, ハヤカワ文庫SF)
- 『20世紀SF』1-6 (2000年-2001年, 河出文庫, 中村融と共編)
- 『90年代SF傑作選』上・下(2002年, ハヤカワ文庫SF)
- 『ポストヒューマンSF傑作選 スティーヴ・フィーヴァー』(2010年, ハヤカワ文庫SF)
- 『日本SF短編50』全5巻(2013年, ハヤカワ文庫JA、日下三蔵・北原尚彦・星敬と共編)