ホンダ・MBX

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MBX(エムビーエックス)とは、ホンダが製造販売していたオートバイのシリーズ車種である。

概要

50cc(原動機付自転車)・80cc/125cc(原付二種:小型自動二輪車)の排気量別バリエーションが組まれるが、いずれも水冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒エンジンを搭載するロードスポーツモデルである。

1982年以降に製造販売されたが、現在はすべて終了。

車種別解説

MBX50・MBX50F

1982年3月1日に発売された。型式名AC03。近藤真彦の広告モデル起用や車両本体は先代のMB5をさらに大型化し、当時では50ccに見えない程の車体を持つ斬新なスタイルなど本体以外にも話題となったモデルである。

新設計の排気量49ccエンジンは最高出力7.2psをマーク。

クラス初となる油圧式2ポットキャリパーフロントシングルディスクブレーキや新開発の"PRO-LINK"モノ(シングル)スプリングによるスイングアーム式リアサスペンションが採用された。 テンプレート:Vertical images list デザイン・性能共に優れていたため一躍ベストセラーとなったが、あまりの高性能により過剰な馬力とスピードから事故が多発。よって危険と判断された。

これにより社会的な影響を考えたホンダ側の自主規制が行われ、1984年4月に最高出力を5.6psにデチューンし変速機を6速→5速に変更しモデル(型式名AC08)を市販したが、この自主規制(出力低下)は市場の反発が大きく、販売戦略として1985年11月1日に以下のモデルチェンジを実施した。

  • 車名をMBX50Fと改称
  • 型式名A-AC08
  • 最高馬力を7.2psに戻し60km/h速度リミッターを装着
  • 変速機を再度6速に変更
  • フロントカウル(風防)を標準装備

車名と外装が同社のCBX400Fに酷似していることから、一部では原付版CBXと呼ばれることもある。

次期モデルのNS50F生産開始後もNS-1が発売される1991年まで製造が継続された。

MBX80

1983年6月22日発売。型式名HC04。MB8のフルモデルチェンジ車。MBX50ベースの車体に排気量79cc・最高出力12psの水冷2サイクル単気筒エンジを搭載。

日本国内仕様は、INTEGRAのペットネームを持ち車体に先行販売されていたVT250Fインテグラ同様のフルカウルを装備するが、輸出仕様ではネイキッドもしくはハーフカウル装着モデルが存在する。

MBX125F

1983年3月18日発売。型式名JC10。本モデルは、上述2車種とは異なりMVX250Fを小型化したようなデザインとした。125ccクラスとしても珍しく乾燥重量は100kgを切る96kgで、最高出力22psと相まって上級クラスをも凌駕する走行性能を発揮した。

本モデルはホンダ国内生産市販車最後の125cc2サイクルエンジン搭載車である。

関連項目

外部リンク

テンプレート:Motorcycle-stub テンプレート:ホンダのオートバイの車種