やよい
西日本鉄道(西鉄)の分離子会社である西鉄バス二日市に運行を委託している。
概要
春日市内では西鉄バスの路線が市内各地にあるが、いずれも住宅地と西鉄春日原駅・JR春日駅・博多南駅といった市域端部にある鉄道駅や福岡市内を結ぶ路線であり、春日市内にある公共施設や医療施設(春日市役所、春日市ふれあい文化センター、市民図書館、春日公園、福岡徳洲会病院など)はバス停から離れており不便であったため、市内の公共施設・医療施設・大規模小売店などと市内各地を結ぶ目的で運行開始されたコミュニティバスである。
愛称の「やよい」は春日市民を対象とした一般公募における81件の応募の中から選定された。春日市に弥生時代の遺跡が多数あることにちなみ、市が使用している愛称「弥生の里」にちなむ[1]。
沿革
1999年度に市役所内検討委員会を設置し、翌2000年度に市民アンケートを実施、2001年8月に福祉団体など3団体から推薦された3人と公募の市民12人による春日市コミュニティバス導入市民懇話会を設置し、諸準備ののち運行を開始した。
- 2003年3月2日 - 運行開始[2]。
- 2004年7月15日 - ダイヤ改正。上白水線・平田台線・春日原線で一部ルート変更[3]
- 2005年7月1日 - ダイヤ改正。バスセンターでの接続時間確保のため、運行間隔を40分毎から45分毎に変更。終発の繰り下げ(バスセンター18:00→19:00)[4]
- 2007年1月17日 - 利用者100万人突破
- 2007年3月1日 - 桜ヶ丘線右回りで一部ルート変更。同線のみダイヤ改正[5]。
- 2007年3月18日 - 利用者100万人突破記念イベント「やよいまつり」を開催[6]。
- 2008年3月1日 - 春日原線で一部バス停移設
- 2013年8月26日 - 二代目車両を導入[7]。運賃支払い方式を前払いから後払いに変更、nimoca及び相互利用可能な交通系電子マネーへの対応、車内への両替機の設置(初代車両では両替機なし)などの大幅な改善が行われた[8]。
路線
全路線とも市域中央部のふれあい文化センターに隣接するバスセンターを始点・終点とする循環運行である。市域北部の桜ヶ丘地区や福岡徳洲会病院などを経由する桜ヶ丘線、市域北西部の須玖地区を経由する須玖線、市域南西部の上白水地区や博多南駅・白水大池公園を経由する上白水線、市域南東部の平田台やザ・モール春日を経由する平田台線、市域東部・北東部の春日駅・春日原駅・春日市役所・春日公園などを経由する春日原線の5路線がある。
全路線、1周の所要時間35分。9時から19時まで45分ごとに運行する。バスセンターの発車・到着時刻は全路線とも同一で、到着時刻の10分後が発車時刻である。全路線、左回り(奇数便)・右回り(偶数便)を交互に運行している。
以下、主な停留所のみ記している。→の方向にのみ運行する。
- 1:■桜ヶ丘線
- 右回り:バスセンター→大谷2丁目→住吉神社前→小倉6丁目→奴国の丘歴史資料館前→岡本交差点→徳洲会病院→桜ヶ丘公園前→日の出町公民館前→サン・ビオ公民館前→大和町5丁目→奴国の丘歴史資料館前→小倉6丁目→住吉神社前→大谷2丁目→バスセンター
- 左回り:バスセンター→大谷2丁目→住吉神社前→小倉6丁目→奴国の丘歴史資料館前→大和町5丁目→日の出町公民館前→桜ヶ丘公園前→徳洲会病院→岡本交差点→奴国の丘歴史資料館前→小倉6丁目→住吉神社前→大谷2丁目→バスセンター
- 2:■須玖線
- 右回り:バスセンター→大谷2丁目→いきいきプラザ前→社会福祉センター前→下白水南4丁目→泉3丁目→下白水北5丁目→福岡女学院前→須玖南5丁目→須玖北5丁目→岡本交差点→徳洲会病院→岡本交差点→須玖小学校前→昇町1丁目→いきいきプラザ前→大谷2丁目→バスセンター
- 左回り:右回りと逆順
- 3:■上白水線
- 右回り:バスセンター→大谷公民館前→昇町5丁目→昇町7丁目→白水大池公園噴水前→松ヶ丘2丁目→白水池2丁目→天神山→JR博多南駅→上白水公民館前→春日西小学校前→一の谷6丁目→昇町5丁目→大谷公民館前→バスセンター
- 左回り:バスセンター→大谷公民館前→昇町5丁目→一の谷6丁目→春日西小学校前→上白水公民館前→JR博多南駅→ウトグチ瓦釜展示館前→白水ヶ丘1丁目→松ヶ丘2丁目→白水大池公園噴水前→昇町7丁目→昇町5丁目→大谷公民館前→バスセンター
- 4:■平田台線
- 右回り:バスセンター→若葉台西7丁目→ちくし台1丁目→春日8丁目→ザ・モール春日前→平田台3丁目→平田台公民館前→惣利2丁目→惣利公民館前→【塚原台1丁目→ナギの木苑前→松ヶ丘公民館前→浦の原】→紅葉ヶ丘東10丁目→紅葉ヶ丘東8丁目→ちくし台1丁目→若葉台西7丁目→バスセンター
- 左回り:右回りと逆順。ただし、【 】内の区間は右回りと同一順序。
- 5:■春日原線
- 右回り:バスセンター→小倉1丁目→大和公園前→光町2丁目→千歳町公民館前→JR春日駅→西鉄春日原駅前→市役所前→春日公園前→春日大橋→春日神社前→水道企業団前→若葉台東3丁目→若葉台西7丁目→バスセンター
- 左回り:バスセンター→若葉台西7丁目→ちくし台1丁目→春日8丁目→春日神社前→春日大橋→春日公園前→市役所前→西鉄春日原駅前→JR春日駅→千歳町公民館前→光町2丁目→大和公園前→小倉1丁目→バスセンター
運賃について
- 小学生以上 - 100円[9]
- 運賃支払いは後払い[9]。
- 西鉄の発行するnimocaが利用可能[9]。JR九州が発行するSUGOCA、福岡市交通局が発行するはやかけんなど、nimocaとの相互利用に対応する交通系ICカードも利用可能。これ以外の西鉄発行の乗車券・定期券は利用できない[9]。
車両
2013年8月26日より二代目車両として新規に導入した日野ポンチョを6台使用している[7]。青色地に春日市のマスコットである「かすがくん」と「あすかちゃん」等が描かれている。座席は全席前向き。西鉄の社番も振られている。
運行開始時には三菱ローザを6台導入した。車体塗装は愛称名と同時に春日市民を対象とした一般公募における39件の応募の中から選定された[1]。現行車両よりやや薄めのスカイブルー地、前面に青・緑・赤・オレンジ・黄色の帯、前面・側面・後部に弥生時代をイメージした丘・山・木・弥生土器・弥生人などのイラストを入れた塗装で、座席は横向き・前向きの混合シートで、後部に車いす乗降用のリフトを装備していた。
車両は大野城市にある西鉄バス二日市本社に所属している。1路線に1台、計5台が運行に就き、残りの1台が予備としてバスセンター内で待機する運用形態であり、6台すべてを使用する。検査などの場合は西鉄バス二日市本社の他の小型車が代走することがある。
注釈
- ↑ 1.0 1.1 春日市 広報かすが 平成14年11月1日号 テンプレート:PDFlink
- ↑ 市報かすが 平成15年3月1日号、Page7、春日市、2014年5月5日閲覧
- ↑ 市報かすが 平成16年7月1日号、Page4、春日市、2014年5月5日閲覧
- ↑ 市報かすが 平成17年6月15日号、Page2~3、春日市、2014年5月5日閲覧
- ↑ 市報かすが 平成19年2月15日号、Page2、春日市、2014年5月5日閲覧
- ↑ 市報かすが 平成19年2月1日号、Page6、春日市、2014年5月5日閲覧
- ↑ 7.0 7.1 コミュニティバス「やよい」の車両が新しくなります - 春日市公式サイト
- ↑ 市報かすが 平成25年8月15日号、Page4、春日市、2014年5月5日閲覧
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 春日市/時刻表、路線図、利用上の注意とお願い、春日市公ホームページ、2014年5月5日閲覧
外部リンク
- コミュニティバス「やよい」 - 春日市公式サイト