過酸化バリウム
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過酸化バリウム(かさんかバリウム、テンプレート:Lang-en-short)はバリウムの過酸化物で、化学式BaO2で表される無機化合物。構造は炭化カルシウムに似る。
用途
酸化剤や漂白剤として使用される。炎色反応により緑色に発色することから、花火に添加される[1]。
反応
酸化バリウムに酸素を吸収させることにより生成する。これは可逆反応であり、加熱により酸化バリウムと酸素に分解する。
- 2 BaO + O2 ⇌ 2 BaO2
- BaO2 + H2SO4 → H2O2 + BaSO4
安全性
日本の法令では、消防法により第1類危険物(酸化性固体)、毒物及び劇物取締法により劇物に分類される[2]。自体は不燃性だが、酸化性があるため可燃物や還元剤と激しく反応する[3]。 眼や皮膚、気道に対する刺激性があり、摂取すると神経系への影響や、低カリウム血症などを起こすことがある[2]。水生生物に対する毒性がある[3]。
脚注
テンプレート:Chem-stub- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ↑ 3.0 3.1 国際化学物質安全性カード