鹿屋駅
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テンプレート:駅情報 鹿屋駅(かのやえき)は、鹿児島県鹿屋市共栄町6895-3にあった日本国有鉄道(国鉄)大隅線の駅(廃駅)。鹿屋市の中心駅であったが、大隅線廃止に伴い1987年3月14日に廃止となった。
構造
大隅線の中心的な存在の駅であり、志布志起点32.0 kmに位置していた。廃止時点では島式ホーム1面2線の交換可能駅であった。また多くの側線を持っていた。廃止時点まで直営駅であった。駅舎よりも線路の方が高い位置にあった点が特徴といえる。
付近の大きな特徴として、駅の北方で線路がほぼ180°カーブするΩ状の線路配置になっていたことが挙げられる。これは路線建設時の経緯によりそれまで当駅がスイッチバック方式であったことを解消したためである。1938年10月10日に改軌・移転するまでは現在の鹿屋市向江町付近に駅があり、高須方面と高山方面を直通運転する列車は鹿屋駅で進行方向が変わっていた。この折り返し運転を解消するために、駅を移転した上で線路を付け替えたものである。大隅線の廃止後もこの付け替え後の線路跡は多くが道路となっており、地図上で明瞭に識別可能である。
歴史
- 1915年(大正4年)7月11日 - 南隅軽便鉄道(1916年に大隅鉄道に改称)の駅として、高須駅(のちの大隅高須駅) - 鹿屋駅間開通時に開業。762 mm軌間の軽便鉄道。当時の駅所在地は現在の鹿屋市向江町。
- 1920年(大正9年)12月23日 - 高山駅(のちの大隅高山駅)まで延伸、折り返し配線の中間駅となる。
- 1935年(昭和10年)6月1日 - 大隅鉄道が国有化され、国鉄古江線の駅となる。
- 1936年(昭和11年)10月23日 - 古江線の路線名改称により古江西線の駅となる。
- 1938年(昭和13年)10月10日 - 駅を移転しスイッチバックを解消する。1,067 mm軌間へ改軌。古江東線と古江西線をあわせて再度古江線とする。
- 1972年(昭和47年)9月9日 - 全通に伴い古江線が改称され、大隅線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)3月14日 - 大隅線廃止に伴い廃駅となる。
隣の駅
1938年10月10日に改軌・移転するまで、大隅川西駅との間には下田崎駅が、大隅野里駅との間には田崎駅が、それぞれ存在した。
現状
跡地には鹿屋市役所が移転している。また、隣接した場所に1988年(昭和63年)9月28日に鹿屋市鉄道記念館が開館している。敷地面積7,660 平方メートルに木造平屋建て137 平方メートルの記念館となっており、国鉄キハ20系気動車や駅名標などが保存されている。総工費は3036万4000円であった[1]。
脚注
関連項目
テンプレート:大隅線- ↑ 『鹿屋市史』下 1995年版 pp.699 - 700