暗峠
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暗峠(くらがりとうげ)は、奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町との境にある峠。現在は国道308号及び大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線(重複)が通る。 標高は455m。
概要
暗越奈良街道の生駒山地における難所で、つづら折りの少ない直線的な急勾配が続く。特に大阪府側は、麓から峠まで約2.5kmにわたる勾配である。ハイキングコースとしても有名。
峠の頂上には小さな集落があり、茶店もある。また、この付近の路面は江戸時代に郡山藩により敷設された石畳となっている。国道とはいえ自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭く、頂上付近では民家の軒先をかすめながら通行する箇所も存在する。大阪側ではきつい所で37%テンプレート:要出典の急勾配がS字カーブになっており、慣れないものが走行すると登りきることができず立ち往生する。
「暗がり」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来している。 また、「鞍借り」、「鞍換へ」あるいは「椋ケ嶺峠」といったものが訛って「暗がり」となったとする異説もある。上方落語の枕では、「あまりに険しいので馬の鞍がひっくり返ることから、鞍返り峠と言われるようになった」と語られている。
江戸時代に刊行された『河内名所図会』には、「世に暗峠という者非ならん……(中略)……生駒の山脈続て小椋山という。故尓椋ケ根の名あり、一説尓は此山乃松杉大ひ尓繁茂し、暗かりぬればかく名付くともいう。」と記されている。
井原西鶴の『世間胸算用』にはこの峠の近くで追い剥ぎが出たという記述がある。
1694年10月27日(元禄7年9月9日)、松尾芭蕉が大坂へ向かう途中この峠を通った。このとき「菊の香に くらがり登る 節句哉」という重陽の節句にちなんだ句が詠まれたという。
今西祐行作の絵本『とうげのおおかみ』の舞台。
冒頭の写真のとおり峠のすぐ東側を信貴生駒スカイラインが通っているが、付近に出入口が無いため直接暗峠にアクセスすることはできない。 このため、大阪側からアクセスする際は車で国道308号を利用するか、枚岡駅から歩いて登るしかないが、生駒側からは平日のみ生駒市コミュニティバス「たけまる号」の西畑線が南生駒駅から終点の「暗峠」停留所まで運行[1]しており、それを使うと歩いて登ることなく生駒側の峠直前まで容易にアクセスできる。
脚注
関連項目
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