ジゴロ
ジゴロ(テンプレート:Lang-fr-short)とは、女から金を得て生きている男(女から金を巻き上げて生活する男[1]、女にたかって生活する男、女から巧みに援助を得る男など)のことをいう。ヒモ[1]、男妾[1]など、また男娼、「つばめ」、「スケコマシ」などが類義語に当たる。
概説
gigoloはもともとフランス語の言葉・概念であり、それが他国でも流用されるようになった。フランス語辞書Larousseラルースではgigoloについて「年上の女性(と付き合い、その女性)から援助を受けている、あるいはどのように生活を成り立たせているのかはっきりしない、若い男[2]」といった解説がしてある。 CNRTLの辞書では「エレガントな(洗練された)若者で、どのように生きている(生活している)のか不明の者[3]」といった説明になっている。「エレガント(洗練された)」という語が条件としてついているわけである。
ちなみに、ジゴロの女性版を、ジゴレット(仏gigolette)という。キャバクラ嬢やホステスなどである[4]。
具体例
ジゴロの実例としては、例えば、塩野七生著の『人びとのかたち』(映画エッセー)には「ジゴロ」という章があり、ローマ大学の学生で化粧品会社のオーナーである女社長(塩野の友人)の援助を受けハーバード大学のロー・スクールに留学し、後に成功したジゴロのエピソードが紹介されている。
日本人で知られている例を挙げると、例えば、ソープランドがまだトルコと呼ばれていた頃、新宿のホストクラブ『愛』でナンバーワンホストだった伏見直樹は、独立して『ザ・ジゴロ』というホストクラブを経営し、「億の金を貢がせた男」としてマスコミに紹介されていた。にっかつで映画化されたこともある(1982年『実録色事師 ザ・ジゴロ』)。また、TBSの『日本一』という番組で、「ジゴロの日本一」として出演した(現在はジゴロを引退して、麻雀店を経営している[5])。
ジゴロの登場する作品
- 戯曲
- Le Gigolo - フランソワーズ・サガンの戯曲(1960年)
- 映画
- Le Gigolo(1960年) - Jacques Deray監督の作品。
- 真夜中のカーボーイ(1969年) - アメリカの田舎のうぶな青年がジゴロになるつもりで都会に出るが、厳しい現実に直面し悲惨な結末を迎えるというストーリー。
- Schöner Gigolo, armer Gigolo(1978年) - 米国-ドイツ合作映画
- アメリカン・ジゴロ(1980年) - リチャード・ギア主演。金持ち夫人を客とするジゴロが殺人事件に巻き込まれるストーリー。
- 『デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』(1999年アメリカ公開) - コメディ映画。
- 愛とセックスとセレブリティ(2009年)
- エッセー
- 『人びとのかたち』 - 塩野七生の作品
- 音楽
- 『ジゴロの芸人』 - アメリカのシンガーソングライター、クリストファー・クロス(1951年5月3日)の曲名のひとつ。
- 『ONE NIGHT GIGOLO』(ワン ナイト ジゴロ) - 日本のバンド、チェッカーズの15枚目のシングル。1988年3月21日発売。