比津駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
比津駅(ひつえき)は、三重県津市美杉町八知にある、東海旅客鉄道(JR東海)名松線の駅である。
2009年10月8日、台風18号の風水害で名松線全線が全面運休となった。松阪 - 家城間は同月15日に復旧したものの、JR東海は同月29日、当駅を含む家城 - 伊勢奥津間については復旧が困難として、当分の間、代行バスを運行すると発表した。列車運行再開の時期は未定である。なお、運賃は従来の鉄道輸送による金額が適用される。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路の西側にホームが配置されている。
松阪駅管理の無人駅。ホーム上に開放式の待合所がある。長らく木造の待合所が残っていたが、2007年秋に建て替えられた。
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。なお、2009年度以降は、2009年10月より行なわれているバス代行輸送分を含んでいる。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 19 |
1999年 | 18 |
2000年 | 17 |
2001年 | 16 |
2002年 | 13 |
2003年 | 11 |
2004年 | 12 |
2005年 | 12 |
2006年 | 12 |
2007年 | 14 |
2008年 | 12 |
2009年 | 9 |
2010年 | 7 |
2011年 | 5 |
2012年 | 5 |
駅周辺
駅の近くには小規模ながら比津集落がある。また、三重県道666号を東に進んで比津峠を越えると駅から45分ほどで多気の集落に入る。ここは南北朝時代から戦国時代にかけて伊勢国で大きな勢力を持った国司・北畠氏の本拠地であった。北畠居館跡(現北畠神社)・霧山城跡がその痕跡として残っている。
バス路線
歴史
- 1935年(昭和10年)12月5日 - 国鉄の駅として、名松線家城-伊勢奥津間の開通時に開業。旅客営業のみ。
- 1947年(昭和22年)10月1日 - 旅客の制限を廃止。同時に荷物の取扱いを開始。
- 1951年(昭和26年)12月15日 - 荷物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海へ移管。
- 2009年(平成21年)10月8日 - 台風18号により、名松線全面運休。
- 2009年(平成21年)10月15日 - 家城 - 伊勢奥津間バス代行により列車運行休止。