アクション仮面
『アクション仮面』(アクションかめん)は、臼井儀人の漫画作品『クレヨンしんちゃん』およびその派生作品に登場する架空の特撮番組(劇中劇)、および同作品のヒーローの名前。そして、『月刊アクション』で連載されている作品のことも指す。
目次
劇中劇としてのアクション仮面
『クレヨンしんちゃん』では、『アクション仮面』のエピソードだけで丸々一話使うこともある(劇中劇であることを証明するために、最後にテレビを見ている野原しんのすけが出る)。
同じ特撮作品として『スーパーバイカー、リュウ』が存在する。アクション仮面と同じ製作会社かは不明。
劇中劇としての登場キャラクター
くわしくはクレヨンしんちゃんの登場人物一覧#アニメ、特撮関係を参照。
アクション仮面と仲間達
- 郷 剛太郎(ごう ごうたろう) / アクション仮面(アクションかめん)
- 声 - 玄田哲章
- 「郷 剛太郎」の名前は、役名・俳優名ともに同名。武術の達人。アクション仮面に変身して地球の平和を守るために戦い続ける。変身後のアクション仮面については後述。
- 桜 ミミ子(さくら みみこ)
- 声 - 小桜エツコ
- アクション仮面のパートナー、幾度と無くピンチに遭うがそのたびアクション仮面に助けられる。
- アクション仮面にアクションビームのエネルギーを送ったり、自身が「アクション美少女仮面(『セーラームーン』のパロディ)」に変身し、悪者をやっつけたこともある。一度同声優つながりで「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」のミルモの魔法呪文のパロディーでアクション仮面に小籠包を渡したこともあった。
- 郷博士(ごうはかせ)
- 声 - 納谷六朗
- アクション仮面を開発した博士。劇場版では飲み屋の親父に変装していた。
ブラックメケメケ団
- 戦闘員
- 声 - [[]]
- ブラックメケメケ団のしたっぱ戦闘員。顔に黒に白文字でアルファベットの「B」が書いており、掛け声も「ビー、ビー」である。
- ウミウシ長官ビジョー
- 声 - 玉川紗己子
- メケメケ四天王のひとり、幹部の中では最初にアクション仮面と戦った。
- チンパン提督モンキッキー
- 声 - 龍田直樹
- メケメケ四天王のひとり、初めてアクションビームを防ぐが、スーパーアクションビームの前に敗れる・息子に暴走リーダーヤンキッキがいる。
- 口癖は「ヨロシク!!」
- カマキリ将軍ギリギリ
- 声 -京田尚子
- メケメケ四天王の最後の幹部。ズビズバと共にミミ子を人質にとり、アクション仮面をおびき出した。声援バリヤーによってアクションビームは防いだが、新技であるアクションビームボールであっさり倒された。
- イグアナ大臣ズビズバ
- 声 -坂東尚樹
- メケメケ四天王の最後の幹部。ギリギリと共にミミ子を人質にとり、アクション仮面をおびき出した。ギリギリが倒された後、ズビズバビームで一方的にアクション仮面をいたぶるが、脱出されてしまう。アクションビームボールを一度は剣で受け止めるものの、防ぎきることはできず「ブラックメケメケ団に栄光あれぇーっ!!」と言い残して敗れ去った。
- メケメケZ
- 声 - 青野武
- メケメケ団のボス。アクション仮面のアクションビームボールによって倒された…が、それは実力が10分の1のレプリカロボットだった。
- メケメケZ本体は、アクションビーム対ブラックビームの壮絶な撃ち合いに負け、倒された。
メディア展開
『しんちゃん』劇中でのメディア展開。劇場版などは、あくまでも『クレヨンしんちゃん』世界における劇場版(作中作)であり、実在のクレヨンしんちゃん (アニメ)#劇場版とは違うことに注意(実在の映画では『アクション仮面VSハイグレ魔王』)。
- テレビシリーズ
- しんのすけたちが、見ているテレビ番組。ブラックメケメケ団との戦いで一度最終回をむかえる。
- 劇場版
- 「アクション仮面VSハイグレ魔王」「アクション仮面VSアクション仮面」「アクション仮面最大の危機」など。
- オリジナルビデオ
- 「アルプスのアクション仮面」「アクション仮面の小さい秋みーつけた 甘栗男の反逆」など。
- ヒーローショー
- アクション仮面主演のショー、そこで初めてしんのすけと出会う。それ以降は顔見知りになる。
主題歌
- アクション仮面の唄
- 作詞、本郷満、浅田有理 作曲、荒川敏行 編曲、飛沢宏元
- 歌、アクション仮面with祐天寺少年少女合唱団
- サントラCD「クレヨンしんちゃん」に収録
キャラクターグッズ
- アクション仮面パンツ
- アクション仮面が描かれた子供用パンツ。しんのすけが憧れている人物(大原ななこなど)と会う約束をしていたり、野原家で高級なものを迎え入れる前には、このパンツを勝負パンツとしてはくことが時折ある。
- アクション仮面(郷 剛太郎)写真集
- しんのすけが懸賞で当てたことがある。
- アクション仮面スナック
- アクション仮面のカードがおまけとして付いている菓子。カードには番号が表記されておりゾロ目のカードは貴重(No.11、No.22、No.33、No.44、No.55、No66、No.77、NO.88、No.99等)。特に「桜ミミ子のNo.33のカード」「アクション仮面のNo.77のカード」はプレミア必至だが、中でも「アクション仮面のNo.99のカード」は滅多に出ていない幻のカードと呼ばれているほど激レアなカードである。『アクション仮面VSハイグレ魔王』ではチョコビのおまけとして付いている。
- アクション仮面カードホルダー
- しんのすけの友人、ボーちゃんが当てた景品の一つ。今まで集めたアクション仮面カードをこのカードホルダーに収納することが出来る。
- シュワッとぼーる
- 「お風呂でシュワっとするゾ」に登場するボール型の入浴剤で、中身にはフィギュアが入っている。フィギュアは全部で12種類らしい。
- アクション仮面変身セット
- 子供用のアクション仮面のコスチューム一式。よくしんのすけがこれを着てアクション仮面ごっこをしていることがある。映画作品の『アクション仮面VSハイグレ魔王』では、劇中でチョコビのおまけで付いてくるアクション仮面カードをNo.100まで集めるとこの商品が貰えるキャンペーンを行っていた様子が描かれている。なおこの商品は一時期発売された事もあった。
- アクション仮面サウンドアクション
- 「おまけだゾ(1992年)」に登場する玩具で、様々なアクションポーズをするとアクション仮面の声がするなりきり玩具も一つ。
- アクション仮面ひみつ百科
- 『アクション仮面VSハイグレ魔王』に出てきた、アクション仮面の事やブラックメケメケ団の事が載ってる本。映画の中では1500円で売られている。この本によるとアクションストーンがないと、アクション仮面はもとの世界に戻れないと記されている。
キャラクターとしてのアクション仮面
公共道徳に厳しい。その正体は別次元で活躍する正真正銘の超人であり、テレビに出演するために本次元にやってきた。
必殺技・他
- 必殺技は両手の甲から発する「アクションビーム」。他超人的なパワーを有す。
- 他には「アクションパンチ」「アクションキック」「アクションビームボール」「アクションスライサー」。また、しんのすけがアクション仮面の技を応募して採用された「アクション・ローリング・サンダー」と言う技もある
- 勝利のときは手を挙げ、高らかに「ワッハハハハハ!」と笑う。 これはしんのすけのお気に入りのポーズ。
- 加熱する戦いから、強敵と戦う為に「アクション仮面Z」さらに「アクション仮面フィーバー(777)」へと次々パワーアップを果たすが、安易なパワーアップ合戦を自ずから戒め、普通のアクション仮面に戻り現在に至る。
- 原作初期ではマントを羽織っており、胸に大きくAの文字が入っていた。
別次元のアクション仮面
『アクション仮面VSハイグレ魔王』の設定では、アクション仮面は、しんのすけたちのいる世界のパラレルワールドで実在のヒーローとして戦っているとされている。
- 郷 剛太郎(ごう ごうたろう) / アクション仮面(アクションかめん)
- 声 - 玄田哲章
- 武術の達人。しんのすけたちのいる世界で「アクション仮面」に出演しているが、実は別次元で本物のヒーローとして戦っている。アクション仮面に変身して地球の平和を守るために戦い続ける。変身後のアクション仮面については後述。
- 桜 ミミ子(さくら みみこ)
- 声 - 小桜エツコ
- しんのすけたちのいる世界で「アクション仮面」に出演しているが、実は別次元で本物のヒーローのパートナーとして戦っている。
- 桜 リリ子(さくら りりこ)
- 声 - 小桜エツコ
- ミミ子の双子の姉。
- 北春日部博士(きたかすかべはかせ)
- アクション仮面を開発した博士。
臼井儀人作品への登場
「アクション仮面」という名前は臼井儀人のデビュー作である『だらくやストア物語』で既に登場している(『だらくや』と『クレヨンしんちゃん』は「週刊漫画アクション」で連載されていた)。この時登場した際の姿は「クレヨンしんちゃん」のアクション仮面とは異なっている。
テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』
- 「アクション仮面を見るゾ」
- 第3話(1992年4月27日放送)。アクション仮面の初登場話。
- 「アクション仮面に会うゾ」
- 第17話(1992年8月17日放送)。アクション仮面のヒーローショーの話。
- 「アクション仮面とXマスだゾ」
- 第32話(1992年12月21日放送)。
- 「アクション仮面スペシャルだゾ」
- 特別番組(1992年12月28日放送)。再放送は特別番組(1995年1月2日放送)。
- 「アクション仮面が最終回!だゾ」
- 特別番組(1993年4月5日放送)。再放送は特別番組(1995年1月2日放送)。
- 「アクション仮面の映画を見るゾ」
- 特別番組(1993年12月20日放送)。アクション仮面の映画(「アクション仮面VSアクション仮面」)の話。
- 「アクション仮面に再会だゾ」
- 第105話(1994年8月8日放送)。
- 「父ちゃんの禁煙だゾ」
- 第112話(1994年8月29日放送)。
- 「アクション仮面絶体絶命だゾ」
- 特別番組(1994年9月26日放送)。
- 「アクション仮面 悪の天才! ツバインバッハ」
- 第174話(1996年1月22日放送)。
- 「アクション仮面 最大の危機! あばかれた弱点」
- 第178話(1996年2月19日放送)。
- 「荒野のカスカベウエスタンだゾ」
- 第497話(2004年5月1日放送)。劇場第12作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』の宣伝も兼ねての放送で、西部劇のような世界で「アクション鉄仮面」という映画が幼稚園で放送されていた。
劇場版『クレヨンしんちゃん』
- 『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』
- 第1作目。俳優の郷剛太郎は、パラレルワールドからこちらの世界の悪を倒す為にやってきた本物のアクション仮面であり、パワーの源アクションストーンを取り戻す過程で、しんのすけ達と力をあわせて戦った経緯がある。この劇場版で作った設定はTVにも引き継がれ、しんのすけとみさえが“同人誌即売会”へ行った話で、知り合いであることに触れているのと、劇場へ「アクション仮面の映画+舞台劇」を観に行った時も、お互いの出会いを前提に演出していた。
- 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』
- 第8作目。第1作と異なり、アクション仮面は普通の人間で役者・郷剛太郎が演じるキャラクターへと扱いが変わった(ただし、しんのすけとの顔見知りの設定は引き継がれている)。これらは、ファンタジー趣向な部分があった本郷みつる監督版と、どちらかと言えば生活臭さのある原恵一作品との大きな違いの一つだと言われる。
- 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』
- 第11作目。
- 『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』
- 第13作目。
- 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』
- 第15作目。
- 『クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』
- 第16作目。
- 『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』
- 第18作目。20年後の世界ネオトキオにて未来のしんのすけがアクション仮面のコスチュームを身にまとい、敵中に向かう場面がある。自らの趣味嗜好も交えた(或いは洒落のつもりである)その場限りの単なる変装なのか、それとも自身が幼少時より憧れていたヒーローの実在をかって出ていた(本物のヒーローになっていた)のか明確に描かれてはいないが、類まれなる身体能力を駆使したアクションも見られ、単に外見だけ似せたのでは無い事も伺わせる。
スピンオフ作品としてのアクション仮面
2013年5月25日発売『月刊アクション』創刊号より、『アクション仮面』を連載開始[1]。作者は西脇だっと。
同誌創刊号では表紙を飾ったほか、実写のCMも作られるなど、同誌のイメージ・キャラクター的な存在になっている。
なお、劇中劇の設定である八潮ミサトと、別次元に実在する北春日部博士が登場するなど、劇中劇としての設定とも別次元のヒーローとしての設定とも異なる。
スピンオフ作品としての登場キャラクター
- 八潮ミサト
- スピンオフ作品の主人公。小学生。偶然、アクション仮面と怪人の戦いに巻き込まれていく。
- 郷 剛太郎(ごう ごうたろう) / アクション仮面(アクションかめん)
- アクション仮面に変身する目つきの悪い青年。本作では人間とは別の生命体と共生することで力を得ている描写があるが、郷自身が記憶を失っているため本作が進む上で重要な謎の一つとなっている。
- 北春日部博士
- アクション仮面の活動を補佐する博士。
脚注
- ↑ 月刊アクション創刊へ、リアル版アクション仮面など軸にコミックナタリー 2013年4月10日
テンプレート:クレヨンしんちゃんit:Personaggi di Shin Chan#Ragazzo mascherato