ブリヤート人
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ブリヤート人(ブリヤート語: Буряад、テンプレート:Lang-ru)は、ロシア連邦やモンゴル国、中華人民共和国に住むモンゴル系民族。ロシア連邦内の人口は445,175人で、とりわけブリヤート共和国には全人口の約4分の1が居住している。
居住地域は、ロシア連邦内ではブリヤート共和国を中心にウスチオルダ・ブリヤート自治管区、アガ・ブリヤート自治管区など。そのほかモンゴル国の北部、中華人民共和国内モンゴル自治区のハイラル近辺(シネヘン)にも居住している。
概要
ブリヤート人はモンゴル族の一部であり、モンゴル先祖はバイカル湖から形成し始めてから草原地代へ進行する、モンゴル秘史に記載する蒼き狼と白い鹿がバイカル湖を横断して草原へ移動されモンゴル民族が発足する。バイカル湖周辺が人類文明の一原点であり、アルタイ諸民族の発祥地だとされる。
ブリヤート人も、バイカル湖の東に住む者と、西に住む者とでは、かなりの違いがある。東に住む者は、固有の文化を維持し、ロシア人との混血が進んでいないのに対し、西に住む者は、生活がロシア化され、ロシア人との混血が進んでいる。縄文人の遺伝子に近い特徴を持つといわれ[1][2][3][4][出典不十分]、日本において、日本人のルーツの一つとして近年注目を集めている。ブリヤート人が住むブリヤート共和国の国旗には、モンゴルの国旗にも歴代採用されてきたソヨンボから取った天体を表すシンボルがあったり、ウスチオルダ・ブリヤート自治管区の旗にも、三脚巴(argabarと呼ばれる紋章)の周囲に天体のようなものが描かれていることは興味深い。またアガ・ブリヤート自治管区の紋章には、まさに太陽が描かれている。
有名人
- ユーリー・エハヌロフ:ウクライナの政治家、旧首相。
- ゴンボジャブ・ツィビコフ:ロシアの探検家、チベット学、仏教学者
- ダシ=ドルジョ・イチゲロフは、ブリヤート族出身のラマ僧である。現在でも彼の遺体はブリヤート共和国のイヴォルギンスキー・ダツァンに収められている。
- ウルジン・ガルマーエフ:ロシア革命時の白軍や、満州国軍に所属した軍人。
- アグワン・ドルジェフ:ダライ・ラマ13世の側近。
- イリナ・パンタエヴァ:ファッションモデル、女優
脚注
- ↑ 第1集 マンモスハンター、シベリアからの旅立ち NHKスペシャル『日本人はるかな旅』:2001年DNAの鑑定の結果、「日本人はバイカル湖畔のブリヤート人との共通点が非常に多く、朝鮮人、南中国人、台湾人などと共通する特徴を持ったのが各1体だったのに対して、ブリヤート人とは30人近くが共通していた」とし日本人の約90%がバイカル湖畔起源ではないかと伝えている。
- ↑ 荒岱介 ワークショップ 縄文人はシベリアからやってきた 実践社サイト:「20数体の縄文人のミトコンドリアDNAの内、17体がシベリアのバイカル湖周辺に住むブリヤート人と同じだということがわかった。」
- ↑ レポート・外山惠理(TBSアナウンサー) TBSラジオ:「元々、縄文時代から日本に住んでいる人たちは湿った人が多くて、大陸から弥生時代以降に渡ってきた渡来人には、乾いた人が多いそう。つまり耳垢が湿っている人は縄文人、乾いている人は弥生人が先祖かも知れないんです。」「乾き型は2万年前バイカル湖あたりで、突然変異で生まれたということでそこから、モンゴル、中国、朝鮮半島、日本へと広がったと見られていてます。」
- ↑ 縄文人の構造-1 縄文人は、いつどこから来たか?(4) 縄文塾:「縄文人のDNAには、旧ロシア・バイカル湖付近のブリヤート共和国の人たちと共通するものも多くあること、それに同地域マリタ遺跡で、縄文時代と共通するクサビ型石器をはじめ細石刃石器文化が見られる」