横浜美術館
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横浜美術館(よこはまびじゅつかん)は、横浜市みなとみらい地区(36街区)にある美術館。
概要
1989年(平成元年)3月に横浜博覧会のパビリオンとして開館、博覧会終了後の同年11月に正式開館する[1]。幕末以降の横浜ゆかりの作品群、セザンヌ、マグリットなどの作品も所蔵している。また、横浜が日本の写真発祥の地にあげられることから写真部門を設けており、写真の収集・展示に力を入れているほか、「みる、つくる、まなぶ」を三本の柱とする複合美術施設である[2][3]。建物は延床面積26,829m2、丹下健三都市建設設計事務所の設計である[3]。 また横浜トリエンナーレ2011よりメイン会場の一つとして利用されている。
主な施設・設備
施設は地上3階建て(一部8階建て)で美術情報センター、ミュージアム・ショップ、レストランなどの施設がある。
- 駐車場 -収容台数148台。屋内駐車場完備。[4]
- 子どものアトリエ - 光と音のスタジオ、プレイルーム、クラフトルームなどのスペースを備える。表現と創作体験を通じた教育を目的とした設備。「親子のフリーゾーン」など小学6年生(12歳)までを対象としたワークショップ等を年間を通じて行っている。広さは631m²[5][6][4]
- 市民のアトリエ - 12歳以上を対象としたワークショップを通じて市民が創作体験する場として、絵画制作を行うオープンスタジオ平面室、陶芸・彫塑を行うオープンスタジオ立体室、各種版画の作成を行うオープンスタジオ版画室を備える。広さは586m²[5][6][4]
- ミュージアムショップ - 美術館に併設されている
- カフェ・レストラン小倉山 - ミュージアムショップの隣にある。
ギャラリー
- 横浜美術館子どものアトリエ.JPG
オープンスタジオとして、12歳以下の子どもを中心に解放されている。
- 横浜美術館子どものアトリエ立て看板.JPG
子どものアトリエ内に設置されている立て看板
- 横浜美術館子どものアトリエ工作室.JPG
オープンスタジオとして、ダンボールなどを使った工作ワークショップが開催される。
- 横浜美術館オープンスタジオ平面室.JPG
オープンスタジオ平面室。絵画制作のワークショップが開催される。
- 横浜美術館オープンスタジオ版画室.JPG
オープンスタジオ版画室。銅版画、リトグラフ、シルクスクリーン、木版画のワークショップが開催される。
- 横浜美術館オープンスタジオ立体室.JPG
オープンスタジオ立体室。テラコッタ、木工のワークショップが開催される。
- 横浜美術館ミュージアムショップ.JPG
ミュージアム・ショップ。美術館に併設されている。
- カフェ小倉山.JPG
カフェ小倉山。ミュージアムショップの隣にある。
主な収蔵作品
ヨーロッパ近代美術と日本近代美術の相互影響の足跡をたどれる作品を中心に収集している。
- 椿君之肖像 - 岸田劉生
- 小倉山 - 下村観山
- 草花とアカリョム - 長谷川潔
- 江上舟遊 - 横山大観
- 闍維 - 下村観山
- 夏汀 - 菱田春草
- なにものかへのレクイエム(夜のウラジーミル) - 森村泰昌
- ガルダンヌから見たサント=ヴィクトワール山 - ポール・セザンヌ
- 王様の美術館 - ルネ・マグリット
- 真夜中の太陽 - イサム・ノグチ
- 岩の上の女神 - ギュスターヴ・モロー
- ひじかけ椅子で眠る女 - パブロ・ピカソ
- ジョルジュ・ブラック - 画架
- 花と蝶 - ジョアン・ミロ
- ガラの測地学的肖像 - サルバドール・ダリ
- 少女が見た湖の夢 - マックス・エルンスト
- 階段 - ポール・デルヴォー
- 網の中の赤 - ヴァシリー・カンディンスキー
- 遠藤又左右衛門と従者 - エリファレット・ブラウン・ジュニア
所在地・交通
- 所在地
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
- 電車
- バス
- 桜木町駅から横浜市営バス156・292系統で「横浜美術館」下車
関連項目
- 美術
- 横浜トリエンナーレ - 横浜トリエンナーレ2011から、会場の一つとして使われている。
- グランモール公園 - 横浜美術館前の「美術の広場」は同公園に含まれる。
- MARK IS みなとみらい - グランモール公園を挟んで、横浜美術館の向かい側に位置する大型商業施設。
- 映画『ゴジラvsモスラ』(1992年) - 劇中、 ゴジラとモスラの戦いで美術館が破壊されてしまう描写がある。