カルガリーオリンピック
テンプレート:告知 テンプレート:オリンピックインフォメーション カルガリーオリンピックは、1988年2月13日から2月28日までカナダのカルガリーで行われた冬季オリンピック。
なお、前大会まで冬季オリンピックの開催期間は12日間であったが、今大会より夏季オリンピックと同様に、4日間延長の合計16日間で開催される事となった。
目次
大会開催までの経緯
カルガリーオリンピックの開催は1981年9月30日に西ドイツのバーデン=バーデンで開かれた第84回国際オリンピック委員会総会で決定された。
都市 | 国 | 1回目 | 2回目 |
---|---|---|---|
カルガリー | テンプレート:Flagicon カナダ | 35 | 48 |
ファールン | テンプレート:Flagicon スウェーデン | 25 | 31 |
コルティーナ・ダンペッツォ | テンプレート:Flagicon イタリア | 18 | - |
ハイライト
スキージャンプではフィンランドのマッチ・ニッカネンが大活躍、個人戦の70m級、90m級だけでなく団体戦もフィンランドチームで金メダルを獲得してジャンプでは史上唯一の三冠に輝いた。さらにこの大会では個人2種目とも最下位に終わったが、ジャンプ選手のほとんどいないイギリスから参加したマイケル・エドワーズが注目を集めた。
冬季オリンピック史上初めてスピードスケート競技が屋内(オリンピックオーバル)で開催された大会でもある。屋内での開催となったことで、風や気温変動による氷の状態の変化などに左右されにくくなったこと、また構造上直線部分が増えたこともあり、好記録が続出した。
また、ボブスレー競技4人乗りに、国内に競技施設を持たず、雪も降らない中米のジャマイカチームが初参加し、このエピソードから映画『クール・ランニング』が制作された。
モントリオール夏季大会同様、カナダの選手は金メダルを獲得していない。カナダの選手が自国開催のオリンピックで金メダルを獲得するのは、2010年のバンクーバーオリンピックまで22年待つこととなる。
なお、開会宣言はモントリオール大会とは異なりエリザベス2世ではなく、総督のジャンヌ・ソーベが行っている。
実施競技
競技会場
- マクマーン・スタジアム(開・閉会式)
- オリンピックオーバル(スピードスケート)
- オリンピック・サドルドーム(現・スコシアバンク・サドルドーム、フィギュアスケート、アイスホッケー)
- ファーザー・デビッド・バウアー・オリンピック・アリーナ(アイスホッケー)
- カナダ・オリンピック・パーク(ボブスレー、リュージュ、スキージャンプ、ノルディック複合(飛躍))
- キャンモア・ノルディック・センター州立公園(クロスカントリースキー、ノルディック複合(距離)、バイアスロン)
- マックス・ベル・センター(ショートトラックスピードスケート)
- ナキスカ(アルペンスキー、フリースタイルスキー)
- スタンピード・コラール
各国・地域の獲得メダル数
1 | テンプレート:FlagIOC | 11 | 9 | 9 | 29 |
2 | テンプレート:FlagIOC | 9 | 10 | 6 | 25 |
3 | テンプレート:FlagIOC | 5 | 5 | 5 | 15 |
4 | テンプレート:FlagIOC | 4 | 1 | 2 | 7 |
5 | テンプレート:FlagIOC | 4 | 0 | 2 | 6 |
6 | テンプレート:FlagIOC | 3 | 5 | 2 | 10 |
7 | テンプレート:FlagIOC | 3 | 2 | 2 | 7 |
8 | テンプレート:FlagIOC | 2 | 4 | 2 | 8 |
9 | テンプレート:FlagIOC | 2 | 1 | 3 | 6 |
10 | テンプレート:FlagIOC | 2 | 1 | 2 | 5 |
13 | テンプレート:FlagIOC(開催国) | 0 | 2 | 3 | 5 |
主なメダリスト
- テンプレート:Gold1 金メダル
- テンプレート:Silver2 銀メダル
- テンプレート:Bronze3 銅メダル
- 黒岩彰(日本、スピードスケート男子500m)
- ベーガル・ウルバン(ノルウェー、クロスカントリースキー男子30km)
- ライサ・スメタニナ(ソビエト連邦、クロスカントリースキー女子20km)
- ボニー・ブレア(アメリカ、スピードスケート女子1000m)
- ヴィクトール・ペトレンコ(ソビエト連邦、フィギュアスケート男子シングル)
日本人選手の成績
- スピードスケート男子500mでは、前回サラエボオリンピックで10位に終わった黒岩彰が、3位に入り悲願の銅メダルを獲得。スピードスケートの種目では、日本人選手としてサラエボ五輪で北沢欣浩(2位・銀メダル)に次ぐ二人目のメダリストとなった。また男子1500mでは青柳徹が5位入賞。
- スピードスケート女子では橋本聖子が5種目全て(500m5位、1000m5位、1500m6位、3000m7位、5000m6位)で8位以内の入賞を達成。特に女子5000mでの橋本は、ゴール直後精根力尽きて昏倒するシーンがあった。また女子500mでは房野抄子も8位入賞。
- フィギュアスケート女子シングルでは、伊藤みどりが5位入賞と健闘。同種目で日本人では1964年のインスブルックオリンピックで福原美和(5位)と並ぶ最高順位タイだった。
- 公開競技のショートトラックスピードスケートでは、獅子井英子が女子3000mで金メダルを獲得した。
マスコット
ペアの白くまをモチーフにした「ハイデイ・ハウデイ」
公式テーマ曲
"Winter Games" / David Foster
松島ハーフマラソンなど、現在でもテレビ番組などのテーマ曲に使われることが多い。
死亡事故
オーストリアのチームドクターが雪上車にひかれて死亡した。