三菱・ミラージュディンゴ
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テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 ミラージュディンゴ(MIRAGE DINGO )は、三菱自動車工業がかつて生産・販売していた小型乗用車である。
概要
コンパクトトールワゴンで、メーカーは『スマート・ユーティリティ・ワゴン 』(SUW−Smart Utility Wagon )を自称する。またディンゴをベースにしたミニバン「ディオン」も発売された。取扱販売店はカープラザ店。
このディンゴは同社の軽トールワゴンであるトッポBJとほぼ同期に開発されていた。そのためか、ディンゴのエクステリアデザインの一部がトッポBJのエクステリアデザインの一部に酷似している(特に前後フェンダーの造形)。
ミラージュの名を冠しているが、5代目ミラージュがベースではなく、新開発のプラットフォームが採用されている。そのため当時のミラージュ/ランサーに搭載されなかったシートベルトプリテンショナー・フォースリミッターが標準装備となった。
歴史
- 1999年1月4日 - デビュー。個性的な異形丸型マルチリフレクタ二灯式フロントヘッドランプがポイントだった。
- 3月23日 - 特装車「マーブル」を設定。たたんだベビーカーを立てかけて固定できるベビーカーアタッチメント、無理やり前席にチャイルドシート等を取り付けたり運転中に振り返らなくても後席の様子が確認することができる「赤ちゃん見えるミラー」など、子供を乗せたときの使いやすさなどを良くしている。
- 5月11日 - 特別仕様車「パールディンゴ」を発売。ベース車に対し、人気の高いパールホワイト色であるフレーリーパール(専用色)、14インチアルミホイール、プライバシーガラス、フルオートエアコンなどの装備を追加。
- 12月10日 - マイナーチェンジ。フロントグリルのデザイン変更、14インチアルミホイールの採用(Mスタイル)、当時の乗用トールワゴンでは非常に珍しかったリヤの手動式ウィンドウからリヤパワーウインドウの採用、4WDの追加などの変更。ナビディンゴは、カーナビ、オーディオやエアコンの作動状況などの情報を表示するMMCS、アルミホイールなどを装着した。ボディカラーは、人気の高いパール系ホワイトのフレーリーパール。2000年3月まで発売。また同時に、特別仕様車「ナビディンゴ」を発売。
- 2000年1月20日 - 新たに1.3Lエンジンを搭載したグレード、「X」を追加。
- 2001年2月2日 - マイナーチェンジ。フロント・リヤのデザインを大幅に変更(エアロを除く)。ボディカラーにデライトグリーンパール、ローズレッドメタリックの2色を追加。ホワイト系は好評のシルキーホワイト(パール系)に統一。1.5L車にGDI-CVTを搭載。1.3L車には「POP(ポップ)」を設定した。内装色は2トーングレーを採用し、新シート生地を採用(エアロを除く)。運転席にアームレストを追加した(POP・Vを除く)。
- 2002年5月7日 - 「J」をベースに、特別仕様車「ミラージュ ディンゴ・シュタイフ テディベア エディション」を発売。ボディカラーは、テディベアが住む森をイメージさせるフォレスタグリーンパールの他、シルキーホワイトパール、ローズレッドメタリックを設定。テディベアのイラスト、「Steiff」ロゴ入りの専用エンブレムを、リヤゲート左下部に採用。「BUTTON IN EAR」デカールを、左ドアミラーに採用。14インチアルミホイール、メッキのドアアウターハンドルを採用。インテリアはダークグリーン・ベージュの2トーンとし、テディベアが住む森をイメージさせる木目調のセンターパネルとサイドエアアウトレットパネル、ウッド&本革巻きステアリングホイール、チタン調塗装のインサイドドアハンドルを採用。スピードメーター、フロアマルチボックス、ドアトリム、フロントシートに「Steiff」ロゴを採用。「Steiff」ロゴ入りの専用フロアマットをディーラーオプションで設定。
- Mitsubishi-miragedingo 1st zenki-rear.jpg
前期型リア
中国では現在も現地生産されている。
国内での販売台数
- 1999年 27,716台
- 2000年 16,869台
- 2001年 17,943台
- 2002年 7,952台
車名の由来
三菱のダイヤモンドの「D」と「的を射た、当たり」(思いがけない喜びなどを表す)を意味する英語の口語(間投詞)ビンゴ(BINGO )からの造語。オーストラリアに生息する野犬「ディンゴ」とは関係がない。