札幌市場駅
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札幌市場駅(さっぽろしじょうえき)は、1959年から1978年まで、北海道札幌市に設けられた日本国有鉄道(当時)函館本線の駅である。桑園駅から札幌市中央卸売市場に引き込んだ線路に設けられた貨物駅であった。
歴史
1959年に札幌市中央卸売市場が設立されたとき、この市場のために隣の桑園駅から1.6キロメートルの短い線路を引き入れ、貨物駅を置いた。全国から札幌向けに送られた野菜、果物、水産物を載せた貨車を受け入れた。また市場でさばけなかった水産物が札幌から転送された。取り扱い量は1965年が最大で、15万2千トンに達した。その後はトラックに押され、1970年代に落ち込んだ。札幌市内の鉄道高架工事にともない、廃止が決定された。
廃止後の状況
以前は航空写真でも引込線跡が確認できたが、現在は跡形もない。
隣の駅
桑園駅 - 札幌市場駅
参考文献
- 札幌市教育委員会編『札幌の駅』(さっぽろ文庫11)、北海道新聞社、1979年。