ウルフ賞医学部門

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ウルフ賞医学部門(ウルフしょういがくぶもん)は、ウルフ賞の一部門。イスラエルウルフ財団によって授与される国際的な医学賞の一つで、医学の分野で優れた業績を上げた研究者を対象とする。

歴代受賞者

1970年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1978年 ジョージ・スネル
George Davis Snell
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 主要組織適合遺伝子複合体をコードするH-2抗原の発見
75px ジャン・ドーセ
Jean Dausset
テンプレート:Flagicon フランス ヒトの主要な組織適合性抗原であるHLAの発見
75px ジョン・J・ファン・ロッド
Jon J. van Rood
テンプレート:NED 臓器移植および疾患におけるHLAのメカニズム解明に対する貢献
1979年 ロジャー・スペリー
Roger Wolcott Sperry
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 左右の大脳半球の機能分化に関する研究
75px アルビド・カールソン
Arvid Carlsson
テンプレート:Flagicon スウェーデン 神経伝達物質としてのドーパミンの役割の確立
オレー・ホルニキーヴィクツ
Oleh Hornykiewicz
テンプレート:Flagicon オーストリア レボドパ(L-Dopa)を用いたパーキンソン病治療法の開発

1980年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1980年 75px セーサル・ミルスタイン
César Milstein
テンプレート:Flagicon イギリス
テンプレート:Flagicon アルゼンチン出身)
リンパ球免疫学的役割に関する研究、および特異抗体法の開発
75px レオ・サックス
Leo Sachs
テンプレート:Flagicon イスラエル
ジェイムズ・ゴワンス
James L. Gowans
テンプレート:Flagicon イギリス
1981年 75px バーバラ・マクリントック
Barbara McClintock
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 染色体の構造と機能に対する理解を深めた創造的かつ重要な貢献、およびトランスポゾンの発見
75px スタンリー・ノルマン・コーエン
Stanley Norman Cohen
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 生物学的に機能し得る組換えプラスミドの開発、および組換えDNA法による大腸菌への遺伝子導入とその発現の成功
1982年 75px ジャン=ピエール・シャンジュー
Jean-Pierre Changeux
テンプレート:Flagicon フランス アセチルコリン受容体の単離・精製および解析
75px ソロモン・スナイダー
Solomon H. Snyder
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 神経伝達物質受容体のラベリング手法の開発
ジェームス・ブラック
James W. Black
テンプレート:Flagicon イギリス 交感神経β受容体遮断薬およびヒスタミンH2受容体拮抗薬の開発
1983年 受賞者なし
1984年/1985年 ドナルド・スタイナー
Donald F. Steiner
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 基礎生物学と臨床医学に深く寄与した、インスリン生合成に関する発見
1986年 早石修
Osamu Hayaishi
テンプレート:Flagicon 日本 酸素添加酵素(オキシゲナーゼ)の発見とその構造・生化学的重要性の解析
1987年 ペドロ・クアトレカサス
Pedro Cuatrecasas
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 アフィニティークロマトグラフィーの開発ならびに生物医科学への応用
75px メイア・ウィルチェック
Meir Wilchek
テンプレート:Flagicon イスラエル
1988年 ヘンリ・G・ハーズ
Henri G. Hers
テンプレート:Flagicon ベルギー 出生前診断と治療への応用に貢献した、リソソーム蓄積症の生化学的解析
エリザベス・ニューフェルド
Elizabeth F. Neufeld
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
1989年 75px ジョン・ガードン
John Gurdon
テンプレート:Flagicon イギリス アフリカツメガエル卵母細胞分子生物学への導入、および分化した細胞と卵細胞遺伝子は物質的に同一だがその発現が異なることの証明
エドワード・ルイス
Edward B. Lewis
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 ホメオティック遺伝子による体節発達の調節に関する研究

1990年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1990年 マクリン・マッカーティ
Maclyn McCarty
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 遺伝物質がDNAで構成されていることの証明に寄与した、細菌形質転換がDNAによって生じることの発見
1991年 75px シーモア・ベンザー
Seymour Benzer
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 遺伝子変異による神経系と行動への影響の詳細な分析を通じた、分子神経遺伝学における新分野の開拓
1992年 ジューダ・フォークマン
M. Judah Folkman
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 血管新生に関する概念と研究分野の確立を導いた諸発見
1993年 受賞者なし
1994年/1995年 マイケル・ベリッジ
Michael Berridge
テンプレート:Flagicon イギリス リン脂質カルシウムが関与する細胞膜透過性シグナリング経路の発見
西塚泰美
Yasutomi Nishizuka
テンプレート:Flagicon 日本
1995年/1996年 75px スタンリー・B・プルシナー
Stanley B. Prusiner
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 タンパク質の構造変化によって神経変性疾患を引き起こす新たな病原体、プリオンの発見
1997年 75px マリー・F・リオン
Mary F. Lyon
テンプレート:Flagicon イギリス 哺乳類X染色体におけるランダムな不活性化に関する仮説の提唱
1998年 マイケル・セラ
Michael Sela
テンプレート:Flagicon イスラエル 免疫学分野における重要な発見
75px ルース・アーノン
Ruth Arnon
テンプレート:Flagicon イスラエル
1999年 75px エリック・カンデル
Eric R. Kandel
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 短期記憶が長期記憶に変換される際の細胞および分子機構の解明

2000年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2000年 受賞者なし
2001年 75px アブラム・ハーシュコ
Avram Hershko
テンプレート:Flagicon イスラエル 細胞内のタンパク質分解経路であるユビキチンシステムおよび細胞機能調節におけるその決定的役割の発見
アレクサンダー・バーシャフスキー
Alexander Varshavsky
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
テンプレート:Flagicon ロシア出身)
2002年/2003年 ラルフ・ブリンスター
Ralph L. Brinster
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 遺伝子組換えならびにそのマウスへの応用を可能にした、卵および胚操作技術の開発
75px マリオ・カペッキ
Mario Capecchi
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
テンプレート:Flagicon イタリア出身)
マウスにおける遺伝子機能評価を可能にする、遺伝子標的法の開発
75px オリヴァー・スミティーズ
Oliver Smithies
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
テンプレート:Flagicon イギリス出身)
2004年 ロバート・ワインバーグ
Robert A. Weinberg
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 ヒトがん細胞に悪性増殖を制御する体細胞変異が生じていることの発見
75px ロジャー・Y・チエン
Roger Y. Tsien
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 細胞のシグナル伝達経路を解析するための、新たな蛍光分子の設計および応用
2005年 75px アンソニー・ハンター
Anthony R. Hunter
テンプレート:Flagicon イギリス 形質転換を含むさまざまな細胞活動の調節に決定的な役割を果たす酵素チロシンキナーゼの発見
アンソニー・ポーソン
Anthony J. Pawson
テンプレート:Flagicon カナダ
テンプレート:Flagicon イギリス出身)
細胞のシグナル伝達機構の調節に重要なタンパク質ドメインの発見、および悪性腫瘍との関連についての洞察
75px アレクサンダー・レヴィツキ
Alexander Levitzki
テンプレート:Flagicon イスラエル 種々の疾患に対する治療薬としてのチロシンキナーゼ阻害剤の開発
2006年/2007年 受賞者なし
2008年 75px ハワード・シーダー
Howard Cedar
テンプレート:Flagicon イスラエル 遺伝子発現制御におけるDNAメチル化の役割を明らかにした基礎研究
アーロン・ラージン
Aharon Razin
テンプレート:Flagicon イスラエル
2009年 受賞者なし

2010年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2010年 アクセル・ウルリッヒ
Axel Ullrich
テンプレート:GER ヒトがん遺伝子の発見および新たながん治療法の開発に対する先駆的貢献
2011年 75px 山中伸弥
Shinya Yamanaka
テンプレート:Flagicon 日本 皮膚細胞からのiPS細胞の作出(山中)、およびiPS細胞が哺乳類における遺伝病の治療に利用できることの証明(イエーニッシュ)
75px ルドルフ・イエーニッシュ
Rudolf Jaenisch
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
テンプレート:GER出身)
2012年 ロナルド・エヴァンス
Ronald M. Evans
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 核内受容体をコードする遺伝子スーパーファミリーの発見およびその機能の解明
2013年 受賞者なし
2014年 ネイハム・ソネンバーグ
Nahum Sonenberg
テンプレート:Flagicon カナダ
テンプレート:Flagicon イスラエル出身)
タンパク質の発現と機能を調節する因子(EIF4E)の発見
ゲイリー・ラブカン
Gary Ruvkun
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 定常および病的状態における遺伝子発現の調節に重要な役割を果たす、miRNA(マイクロRNA)の発見
75px ヴィクター・アンブロス
Victor Ambros
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国

関連項目

外部リンク