ノースリーブ
ノースリーブ(和製英語: no-sleeve[1])は、袖丈が無い服の総称。英語では、スリーブレス(テンプレート:Lang-en-short)と呼ばれる。
特徴
上半身を覆うシャツや下着に存在する型で、もともと袖のあるデザインのものから袖だけを取り去ったものが一般的にノースリーブと呼ばれる。袖は英語でSleeveなので表記はスリーヴがより発音に近い。気温の上がる夏に好まれ、カジュアルな装いとして人気がある。また革のジャンパーなど生地の厚いものもノースリーブにして夏に着用する場合もある。ただし夏用の衣類は丈を短くすることで涼しく着用できるようにデザインされているものがほとんどであり、ジャケットなどのアウターウェアの下に重ね着できるような秋・冬用の衣類は丈が長いことが多い。女性向けの衣類のデザインに用いられることが多く、男性向の衣類としてデザインされることはあまりない。
露出した肩のラインを上品に演出し、気品と清楚さがアピール出来る特徴がある。
ノースリーブは、普通は袖が無い物だが分割された状態の袖が付属している物も存在し、その場合、着用者は肩を露出した状態となりそれを着用している女性もいる。尚、この場合、袖はオプション扱いである。
かつてはトップスがノースリーブの場合、ボトムスをジーンズなどでまとめるパンツスタイルで着こなすのが主流であった。また、上半身がノースリーブ服によって露出度が増したのに反比例して脚の露出度は減らす傾向があったが、最近の渋谷系ファッションでは上半身、下半身とも露出を大きくする装いも増えている。
状況
陸上競技をはじめとするスポーツ競技において着用されることが多い。スポーツ競技で多用される理由は、体温を逃がすことにある。また、腕を大きく動かす際に袖が邪魔にならないという利点もある。室内で行われる体操競技などにおいては前者の理由、冬に行われることの多いマラソン等での着用は主に後者の理由によるものであると思われる。一方、女子バレーボールやフィギュアスケートあるいは女性ピアニストやバイオリニスト等においては、後述する別の理由から着用していると考えられる。
スポーツ以外の日常的な服装としては、以前は日本では7・8月に限定される真夏の服装であった。しかし、1990年代後半からは3月から11月までの春から秋の長期間に渡って着用されている。ただし、ファッション性を重視する若い女性は、一年を通して着用することも多い。一方、男性が同様の理由でノースリーブを着用することはまれである。また、着用した場合好意的に受け止められることは少ない。この点は、ノースリーブが他の服とは大きく異なる点である。
正装としては、夕方以降に行われる洋式のパーティ等で女性に着用される。一方、昼のパーティでは洋式といえども肩の露出は歓迎されない。時間による受け取られ方の違いは、ノースリーブの持つ性的アピールにある。男性については時間に関わり無く、ノースリーブは正装とは見なされない。