フロントエンドプロセッサ
フロントエンドプロセッサ (テンプレート:Lang-en) は、主にコンピュータの、フロントエンド処理を行う機能または装置である[1]。略称FEP(エフイーピー、フェップ)。
「フロンドエンド」は「前側の端、手前の終端」の意味で、「フロントエンドプロセッサ」は「最も手前に置かれた処理機構、前置処理機構」の意味で、システムの前処理(または前処理および後処理)を行なうもの全般を意味する。具体例には、メインフレームなどで中心となるコンピュータの負担軽減のためにデータの前処理などを行う補助プロセッサなどで、IBMのSNAネットワークの例では37xx通信制御装置などがFEPとも呼ばれた[2]。
また日本のパーソナルコンピュータ環境においては、主にMS-DOSにおいてかな漢字変換などを行う日本語入力システムを指して、よくFEPと呼んだ[3]。
日本語入力フロントエンドプロセッサ
テンプレート:Main 主にMS-DOSにおいて、コンピュータへの文字列入力時にかな漢字変換を行うための日本語入力システムを、「日本語入力フロントエンドプロセッサ」(日本語入力FEP)と呼び、略してFEPとも呼んだ。これはワープロソフトなどのアプリケーションソフトウェアから見ると、(MS-DOS用の多くの)日本語入力システムが前処理を行い、漢字変換などをした後の文字列を、「入力」として受け取るためである。
なお、Macintoshにおいては「日本語入力フロントエンドプロセッサ」という用語は使われず、当初から「インプットメソッド」という用語が一般的であった。
「日本語入力フロントエンドプロセッサ」という用語が初めて用いられた製品は、1986年にバックス社がPC-9800シリーズ用に発売した、かな漢字変換システム「VJE-86」である[4][5]。しかしMicrosoft Windowsの普及以後は、一般的な用語である「インプットメソッド」や、マイクロソフトの用語である「インプットメソッドエディタ」 (IME) という用語が普及した。