ハイイロガン
ハイイロガン(灰色雁、Anser anser)は、動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。マガン属の模式種。
分布
アイスランド、アイルランド、アゼルバイジャン、アフガニスタン、アルジェリア、アルバニア、アルメニア、イギリス、イスラエル、イタリア、イラク、イラン、インド、ウクライナ、ウズベキスタン、エストニア、オーストリア、オランダ、カザフスタン、ギリシャ、キルギス、クロアチア、シリア、スイス、スウェーデン、スペイン、スリランカ、スロバキア、スロベニア、セルビア、大韓民国、タジキスタン、チェコ、中華人民共和国、チュニジア、デンマーク(グリーンランドを含む)、ドイツ、トルクメニスタン、トルコ、日本、ネパール、ノルウェー、パキスタン、ハンガリー、バングラデシュ、フィンランド、ブータン、フランス、ブルガリア、ベトナム、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポーランド、ポルトガル、マケドニア共和国、マルタ、ミャンマー、モルドバ、モロッコ、モンゴル、モンテネグロ、ヨルダン、ラオス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ルーマニア、ロシア[a 1]
- A. a. anser キバシハイイロガン
ヨーロッパで繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、西アジア、ヨーロッパ西部へ渡り越冬する[1][2][3]。
- A. a. rubrirostris ハイイロガン
中華人民共和国北部、モンゴル、ロシア(ウラル山脈以東)で繁殖し、冬季になるとインド北部、中華人民共和国へ南下し越冬する[1][2][3]。日本には越冬のため少数飛来(冬鳥)する[1][3]。 2008年1月、長崎県諫早市で12羽の観察記録がある。[4]
形態
全長76-89センチメートル[1]。翼開張147-180センチメートル[1]。上面の羽衣は灰褐色で、体上面の羽毛の外縁(羽縁)は淡色[3]。胸部から腹部、腰の羽衣は灰色で、体側面から腹部にかけて淡褐色の横縞が入る[3]。尾羽基部を被う羽毛(下尾筒)は白い[3]。尾羽は灰褐色で、先端と外側尾羽は白い[3]。
- A. a. anser キバシハイイロガン
翼長オス44.5-48.2センチメートル、メス41.6-47センチメートル[2]。嘴は短く黄色[2]。
- A. a. rubrirostris ハイイロガン
翼長39.8-48.2センチメートル[2]。嘴はやや長くピンク色[1][2][3]。
分類
- Anser anser anser (Linnaeus, 1758) キバシハイイロガン Western greylag goose
- Anser anser rubrirostris ハイイロガン Eastern greylag goose
生態
繁殖形態は卵生。4-5月に5-6個の卵を産む[2]。抱卵期間は28-29日[2]。
人間との関係
本種(基亜種)が家禽化されガチョウになった[1][2][3]。
参考文献
関連項目
外部リンク
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タグがありません- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、100頁。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、13、27頁。
- ↑ 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、83頁。
- ↑ 吉田敬太郎、長崎県におけるハイイロガン12羽の観察記録、Strix、Vol.27、pp.125-128、日本野鳥の会、2011年。