ハイイロガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月16日 (土) 01:02時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 60 件をウィキデータ上の d:q25882 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:生物分類表

ハイイロガン(灰色雁、Anser anser)は、動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。マガン属の模式種

分布

アイスランドアイルランドアゼルバイジャンアフガニスタンアルジェリアアルバニアアルメニアイギリスイスラエルイタリアイラクイランインドウクライナウズベキスタンエストニアオーストリアオランダカザフスタンギリシャキルギスクロアチアシリアスイススウェーデンスペインスリランカスロバキアスロベニアセルビア大韓民国タジキスタンチェコ中華人民共和国チュニジアデンマークグリーンランドを含む)、ドイツトルクメニスタントルコ日本ネパールノルウェーパキスタンハンガリーバングラデシュフィンランドブータンフランスブルガリアベトナムベラルーシベルギーボスニア・ヘルツェゴビナポーランドポルトガルマケドニア共和国マルタミャンマーモルドバモロッコモンゴルモンテネグロヨルダンラオスラトビアリトアニアルクセンブルクルーマニアロシア[a 1]

  • A. a. anser キバシハイイロガン

ヨーロッパで繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、西アジア、ヨーロッパ西部へ渡り越冬する[1][2][3]

  • A. a. rubrirostris ハイイロガン

中華人民共和国北部、モンゴル、ロシア(ウラル山脈以東)で繁殖し、冬季になるとインド北部、中華人民共和国へ南下し越冬する[1][2][3]。日本には越冬のため少数飛来(冬鳥)する[1][3]。 2008年1月、長崎県諫早市で12羽の観察記録がある。[4]

形態

全長76-89センチメートル[1]。翼開張147-180センチメートル[1]。上面の羽衣は灰褐色で、体上面の羽毛の外縁(羽縁)は淡色[3]。胸部から腹部、腰の羽衣は灰色で、体側面から腹部にかけて淡褐色の横縞が入る[3]。尾羽基部を被う羽毛(下尾筒)は白い[3]。尾羽は灰褐色で、先端と外側尾羽は白い[3]

後肢はピンク色[1][2][3]

  • A. a. anser キバシハイイロガン

翼長オス44.5-48.2センチメートル、メス41.6-47センチメートル[2]。嘴は短く黄色[2]

  • A. a. rubrirostris ハイイロガン

翼長39.8-48.2センチメートル[2]。嘴はやや長くピンク色[1][2][3]

分類

  • Anser anser anser (Linnaeus, 1758) キバシハイイロガン Western greylag goose
  • Anser anser rubrirostris  ハイイロガン Eastern greylag goose

生態

湖沼河川水田などに生息する[1][3]

繁殖形態は卵生。4-5月に5-6個の卵を産む[2]。抱卵期間は28-29日[2]

人間との関係

本種(基亜種)が家禽化されガチョウになった[1][2][3]

参考文献

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:Reflist

テンプレート:Bird-stub

テンプレート:Link GA テンプレート:Link GA


引用エラー: 「a」という名前のグループの <ref> タグがありますが、対応する <references group="a"/> タグが見つからない、または閉じる </ref> タグがありません
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、100頁。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、13、27頁。
  3. 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、83頁。
  4. 吉田敬太郎、長崎県におけるハイイロガン12羽の観察記録、Strix、Vol.27、pp.125-128、日本野鳥の会、2011年。