伊勢奥津駅
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伊勢奥津駅(いせおきつえき)は、三重県津市美杉町奥津にある、東海旅客鉄道(JR東海)名松線の駅。同線の終着駅である。
概要
名松線とは名張と松阪を結ぶ計画だったことから付けられた路線名称だが、同区間に参宮急行電鉄(後の近鉄大阪線・山田線)が先行して1930年に開通したため、名松線は1935年に松阪駅から当駅までが開通し、名張までの区間は建設されなかった。
駅前からは近鉄大阪線名張駅とを結ぶ三重交通バスが発着している。
なお、2009年10月の台風18号による風水害で名松線全線が全面運休となった。松阪 - 家城間は同月15日に復旧したものの、JR東海は同月29日、家城 - 当駅間については復旧が困難として、当分の間、代行バスを運行すると発表した。運賃は鉄道輸送のものが適用される。2014年4月1日、駅舎に隣接して「津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設」が開業した[1]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。構内南側・ホームに隣接して2005年(平成17年)2月に建設された駅舎がある。駅舎は八幡地区住民センターと兼用になっている。かつては島式ホーム1面2線であったが、新駅舎建設に伴い片側が撤去された。松阪駅管理の無人駅。構内には蒸気機関車時代の給水塔が残る。
20時台に当駅終着の列車があったが、当駅での車両の停泊は行われず、松阪駅まで回送運転していた。国鉄時代は滞泊運用が2本設定されていた。
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。なお、2009年度以降は、2009年10月より行なわれているバス代行輸送分を含んでいる。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 66 |
1999年 | 64 |
2000年 | 68 |
2001年 | 76 |
2002年 | 68 |
2003年 | 64 |
2004年 | 64 |
2005年 | 61 |
2006年 | 56 |
2007年 | 50 |
2008年 | 43 |
2009年 | 38 |
2010年 | 29 |
2011年 | 24 |
2012年 | 26 |
駅周辺
- 津市八幡出張所・八幡地域住民センター(駅舎併設)
- 津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設(隣接)
- 八幡神社(伊勢国司北畠顕能ゆかりの神社、三重県指定有形文化財)
- 北畠神社
- 霧山城
- 念仏寺
- 奥津郵便局
- 伊勢本街道奥津宿
バス路線
三重交通運営
- 31系統 名張駅前(1日1往復)、飯垣内(はがいと)(1日1往復)
- 2012年現在、名張までの系統は早朝の名張行1本と、夕方の名張発1本のみ。名張行は下り代行バスの初便が伊勢奥津に到着するよりも早い時間に発車するため接続していない。名張発の便と上り代行バスは連絡する。飯垣内(津市美杉町の名張市境手前止め)系統は夕方の伊勢奥津発と早朝の伊勢奥津行のみであるが、こちらはともに代行バスと接続。
- 津市コミュニティバス(美杉地域)
歴史
- 1935年(昭和10年)12月5日 - 国有鉄道の駅として開業。一般駅。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - 貨物の取扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱いを廃止。
- 1986年(昭和61年) - グウェネス・ファインマンの希望で夫のリチャード・ファインマンと共に来駅、最寄り宿に逗留。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海へ移管。
- 1990年(平成2年) - 無人化。
- 2004年(平成16年)3月 - 駅舎改築工事開始。
- 2005年(平成17年)2月 - 新駅舎完成。
- 2009年(平成21年)10月8日 - 台風18号により、名松線全面運休。
- 2009年(平成21年)10月15日 - 家城 - 伊勢奥津間バス代行により列車運行休止。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 名松線
- 比津駅 - 伊勢奥津駅
脚注
- ↑ 津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設 - 津市