青山ブックセンター
青山ブックセンター(あおやまブックセンター、略称ABC)は、ブックオフコーポレーション傘下のブラスメディアコーポレーション株式会社が東京都内に店舗展開する書店チェーンである。
目次
店舗の特徴
東京・六本木で創業した書店で、写真・デザイン・建築関連書や洋書、主に新刊書の取り扱いが多いが、絵画一般・彫刻関連書や、初版から経年した書籍の在庫は少ない。
沿革
株式会社ボードのもと創業
看板広告などを手掛けていた広告代理店の株式会社ボード[1]が、1980年に六本木へ1号店[2]を開店し、1984年に広尾店、1992年に新宿店開店とともに株式会社青山ブックセンターが組織されている。
グループ会社により運営されていた書店チェーンで、東京都内に合計7店舗を構えグループ全体で年商約40億円以上の時期もあるが、消費低迷と競争激化に加えて店舗拡張費用が財務を圧迫し[3]、2004年7月16日に主帳合取次会社の栗田出版販売が株式会社ボードほか運営会社計3社へ破産の債権者申立て、突如全店が営業中止になる。
日本洋書販売による再建
2004年7月30日に運営会社3社と日本洋書販売(洋販)が民事再生の申立てを行い、破産手続を中止して運営会社3社の株式80%を洋販へ譲渡する。洋販の支援を受けて同年9月29日に青山本店と六本木店が営業再開し、広尾店は9月11日に流水書房として再出発する。2005年9月に自由が丘への再出店と、福岡店を関東地方以外で初の新規出店、2006年11月にHMV渋谷店を出店するも、福岡店は2007年8月、HMV渋谷店は2007年9月に閉店している。
2004年から2008年まで洋販子会社の洋販ブックサービス株式会社が運営するも、2008年7月31日に親会社の「日本洋書販売」が破産法に基づく破産手続開始を申請し、同社債務の連帯保証を負う洋販ブックサービス株式会社も民事再生法に基づく再生手続開始を申請し[4]、店舗営業は継続しながら再建[5]を図ることになる。
ブックオフコーポレーション傘下へ
テンプレート:Infobox 新古書店チェーン「BOOK OFF」を運営するブックオフコーポレーションが再生スポンサー企業に名乗りを上げ、同社傘下で2度目の再建を図る。2008年11月中にブックオフコーポレーション100%出資子会社として「青山ブックセンター株式会社」を設立し、11月末を目途に青山ブックセンターと流水書房が2億5000万円で事業譲渡[6][7]される。2012年4月1日にブックオフグループのブラスメディアコーポレーション株式会社が青山ブックセンター株式会社を吸収合併し、青山ブックセンターおよび流水書房の事業を承継している。
店舗
現在の店舗
かつて存在した店舗
同社内で看板付け替え
他社へ譲渡
- 新宿店(新宿ルミネ1)は、ブックファースト・ルミネ新宿1店(現・ルミネ新宿店)になる。
- 新宿ルミネ2店は、ブックファースト・ルミネ新宿2店になるも2011年11月末で閉店している。
- 旧・自由が丘店は、ブックファースト・自由が丘店になる。
- 橋本店は、福家書店・橋本店になる。
完全閉店
- 福岡店(2007年7月31日閉店)
- HMV渋谷店(2007年9月閉店)
- 自由が丘店(2005年9月9日旧店舗とは別の場所に再出店、2009年3月31日再び閉店)
- 丸ビル店(2013年11月24日閉店)
- 六本木ヒルズ店(2011年6月30日閉店)