アメリカンウォーターフロント
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アメリカンウォーターフロント(American Waterfront、略称:AW、A/W、AWF)とは、東京ディズニーシー (TDS)にあるテーマポートの一つである。
目次
概要
20世紀初頭のアメリカ合衆国の街並みや港、田舎町などを再現したエリアで、ニューヨークを再現した「ニューヨークエリア」とマサチューセッツ州にある同名の田舎町をモチーフにした「ケープコッドエリア」、古き良き遊園地をテーマとした「トイビル・トロリーパークエリア」に分かれる。
テーマポート別のレストランやスナックワゴンの設置数ではTDSで最も多く、ショップの数はメディテレーニアンハーバーに次いで多い。ショーなどのエンターテイメントの公演数も最大数である。
グランドオープンして以来、新規導入されたアトラクションが「タワー・オブ・テラー」・「タートル・トーク」・「トイ・ストーリー・マニア!」と3つもある。テーマポート別にアトラクションの数を見ると新規のアトラクションが最も多い。
ニューヨーク
ニューヨーク (New York) は、20世紀初頭[1]のニューヨークの街並みを再現したエリア。
東京ディズニーランドのワールドバザールも、同じアメリカの街並みを再現したテーマランドだが、郊外の町であるミズーリ州マーセリンを再現したワールドバザールに対し、アメリカンウォーターフロントは都会のニューヨークを再現している。また、再現された年代なども違うため、建築様式も異なる。
- 港
- 港には、桟橋がいくつかあり、帆船や蒸気船などが停泊している。これらの船は雰囲気造りのために設置されており、実際に乗船することはできない。また、桟橋には停泊している貨物船から荷揚げされた木箱や荷が積み上げられている。中にはロストリバーデルタから運ばれてきたトリケラトプスの頭部の化石などもある(本物の化石ではない)。
- S.S.コロンビア号
- 埠頭には「S.S.コロンビア」という豪華客船が停泊している(本物の客船ではない)。
- S.S.コロンビアは、このテーマポートのシンボルとなっている。またこの船は『これから処女航海に出掛ける』という設定となっている。
- この船には実際に乗船することができ、地上と同じ階をDデッキ、2階をCデッキ、3階をBデッキ、4階をAデッキと称している。Bデッキには「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」が、Cデッキには「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」がある他、舳先方面の甲板を出歩くこともできる。ドックサイド・ステージでショーを公演している間は、甲板への出歩きが制限されることもある。Aデッキはキリンラウンジとなっているため、一般的なゲストは立ち入り禁止である。また、海底展望室が設置されていて、アトラクション「タートル・トーク」の舞台になっている。
- S.S.コロンビアの横にあるドックサイド・ステージでは、エンターテイメントショーが開催される。
- Aデッキ:キリンラウンジ
- Bデッキ:S.S.コロンビア・ダイニングルーム
- Cデッキ:テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ
- Dデッキ:出入口
- 海底展望室:タートル・トーク
- ホレイショースクエア
- S.S.コロンビアの横に広がるホレイショースクエア (HORATIO SQUARE) という広場には巨大なスクリューが飾られている。このスクリューは、S.S.コロンビアよりも先に完成していた客船S.S.ガルガンチュアのものだとされている。S.S.ガルガンチュアは、1888年冬にサンディ岬沖で沈没したことになっている。1912年に沈没したタイタニック号になぞらえた設定だと思われる。
- クリスマスシーズンになると、このスクリューは撤去され、高さ15メートルのクリスマスツリーが設置される。
- ウォーターフロントパーク
- ホレイショースクエアに隣接する公園。特設ステージが設置され、ショーが開催されることがある。
- ホテルハイタワー
- ウォーターフロントパークに隣接する高層ホテル。
- ニューヨーク市保存協会が改修工事を行い、ホテル内を見学する「タワー・オブ・テラー」ツアーを開催している。
- TDSの5周年である2006年9月4日にオープンした新アトラクション「タワー・オブ・テラー」の舞台。このアトラクションの建物は、高さが59メートルと、シンデレラ城やプロメテウス火山より高い。そのためTDSで一番高いのはもちろん、東京ディズニーリゾートのアトラクションの建物の中で最も高い。
- ブロードウェイ・ミュージックシアター
- ウォーターフロントパークに隣接する劇場。『アンコール!』、『ビッグバンドビート』といったエンターテイメントが開催されている。
- 建物の側面の上部にはミュージカル「アイーダ」のポスターが描かれている。
ケープコッド
ケープコッド (Cape Cod) は、マサチューセッツ州にある同名の村(ケープコッド)、および、ケープコッドの南30マイルに位置するナンタケット島がモデルのエリア。都会であるニューヨークを再現したニューヨークエリアと異なり、のどかな田舎町を再現している。ニューヨークエリアとは「ハドソンリバーブリッジ」と呼ばれる赤い橋でつながっている。
エリア内には白いタウンホールが建っており、ケープコッド・クックオフというレストランになっている。入口部分が注文カウンターで、カウンター向かって左手側は、消防署という設定で作成されており、中は椅子とテーブルが並ぶ。右手側は食事をしながらライブショーを鑑賞できるエリアとなっており、『ドナルドのボートビルダー』(2010年1月11日まで)、『マイ・フレンド・ダッフィー』(2010年3月20日より)が公演されている。
タウンホールの正面には、舵輪に手を掛けたミッキーマウスの像がある。この像は、マサチューセッツ州グロスターに実在する「Man at the Wheel, Fisherman's Memorial」(舵輪を持つ漁師の像)(参照:en:Gloucester Fisherman's Memorial)を模したものである。
ポートディスカバリー側には灯台があり、夕方以降は実際に明かりが灯る。
2005年夏季より、ダッフィーがケープコッドでグリーティングを行うようになり、商品展開や季節ごとの飾り付けもダッフィーに関連するものが多くなっていった。
トイビル・トロリーパーク
トイビル・トロリーパーク(Toyville Trolley Park)は、ニューヨークを走るトロリー列車の終点にある、古き良き移動遊園地をテーマとしたエリア。2012年7月9日オープンの新アトラクション「トイ・ストーリー・マニア!」に合わせてオープン。トイビル・トロリー・カンパニーが開設した公園という設定。
エンターテイメント
ここでは現在および過去にアメリカンウォーターフロントで行われていた(いる)エンターテイメントを挙げる。なお、イベントによっては他のテーマポートなどでもショーを開催していた場合もあるが、ここではアメリカンウォーターフロントで行われていたもののみ挙げる。他のテーマポートでのショーはそれぞれのテーマポートの項目を参照。
現在行われているエンターテイメント
- ビッグバンドビート
- 開催場所:ブロードウェイ・ミュージックシアター
- 開催期間:2006年7月14日〜
- マイ・フレンド・ダッフィー
- 開催場所:ケープコッド・クックオフ
- 開催期間:2010年3月20日〜
- テーブル・イズ・ウェイティング
- 開催場所:ドックサイド・ステージ
- 開催期間:2011年4月28日〜
過去に行われたエンターテイメント
- アンコール!
- 開催場所:ブロードウェイ・ミュージックシアター
- 開催期間:2001年9月4日〜2006年7月4日
- ダンス・ショーケース
- 開催場所:ドックサイドステージ
- 開催期間:
- 2007年7月20日〜8月31日の木曜、金曜
- 2008年7月18日〜8月31日の金曜、土曜、日曜
- 2009年7月22日〜8月29日の水曜、木曜、金曜
- オーバー・ザ・ウェイブ
- 開催場所:ドックサイド・ステージ
- 開催期間:2006年7月14日〜2010年9月8日
施設
アトラクション
- タワー・オブ・テラー
- トイ・ストーリー・マニア!
- タートル・トーク
- ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ
- ディズニーシー・トランジットスチーマーライン(一周航路)
- ビッグシティ・ヴィークル
- ニューヨーク周遊
- ニューヨーク-ケープコッド間連絡
グリーティング
ショップ
東京ディズニーシーのショップも参照。
- アーント・ペグズ・ヴィレッジストア
- スチームボート・ミッキーズ
- タワー・オブ・テラー・メモラビリア
- ニュージーズ・ノヴェルティ
- ハーバーサイド・スーヴェニア(営業終了)
- マクダックス・デパートメントストア
- スリンキー・ドッグのギフトトロリー
レストラン
東京ディズニーシーのレストランも参照。
- S.S.コロンビア・ダイニングルーム
- ケープコッド・クックオフ
- セイリングデイ・ブッフェ
- テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ
- デランシー・ケータリング
- ニューヨーク・デリ
- バーナクル・ビルズ (ピア33 〜ボートマンズ・テラス〜)
- ハイタイド・トリート
- パパダキス・フレッシュフルーツ
- リバティ・ランディング・ダイナー
- レストラン櫻
サービス施設
東京ディズニーシーのサービス施設も参照。
- アメリカンウォーターフロント救護室
- 公衆電話
- 「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」横
- 「ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ」アメリカンウォーターフロント駅舎1階
- メールボックス
- レストルーム
- 「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」横
- 「アメリカンウォーターフロント救護室」横
- 「ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ」アメリカンウォーターフロント駅舎1階
その他
Trivia
- 「マクダックス・デパートメントストア」前には、大航海時代に活躍し、アメリカ海域へヨーロッパ人として初めて到達したクリストファー・コロンブスの像が生まれ故郷であるイタリア(ジェノヴァ)をテーマにしたメディテレーニアンハーバーの方に向くよう建てられている。また、そのコロンブスの像が建っている円形の広場を「コロンバスサークル」という。
- ニューヨークエリアには「ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ」の高架があり、上を電車が通ると大きな騒音がするが、これは当時のアメリカの実際の高架鉄道の騒音を再現するために意図的に大きくしている。だが、高架はウォーターフロントパークの近くを通っているので、ウォーターフロントパークでショーが開催される際はテンプレート:要出典範囲
- 33番桟橋にあるトリケラトプス頭部化石の送り主は、ロストリバーデルタのHenry Jones Jr.となっている。これはインディアナ・ジョーンズの本名。
- アーント・ペグズ・ヴィレッジストア店内には郵便物を仕分ける棚がある。この棚にドナルドダックやミッキーマウスの名前、郵便物がある。
- ケープコッドにあるタウンホールの建物のモデルは、実在のケープコッド沖のナンタケット島にあるユニテリアン教会の建物。
地名
アメリカンウォーターフロントには、さまざまな通路や橋があるが、その多くに名前が付けられている。この中には、実際のニューヨークに存在する地名や、かつて存在していた地名もある。以下の英字にはWikipedia英語版へのリンクを、カタカナには日本語版へのリンクを現した。
- BRIDGE STREET
- BROADWAY…ブロードウェイ
- CAPECOD ROAD…ケープコッド
- COLUMBUS CIRCLE
- CRANBERRY BOG ROAD
- DELANCEY STREET
- HORATIO SQUARE
- HUDSON RIVER BRIDGE
- HURRICANE POINT
- OLD ARMORY BRIDGE
- PARK AVENUE
- PEQUOD STREET
- PIER 3
- PIER 32
- PIER 33
- TIN PAN ALLEY…ティン・パン・アレー
- WATER STREET
- WATERFRONT DOWN RAMP
人名
- エンディコット一族
- ニューヨークエリアの建物には、定礎のような金属プレートが埋め込まれているものがあるが、これらのプレートで良く名前を見かけるのが、エンディコット。S.S.コロンビアを所有する(という設定の)U.S.スチームシップ・カンパニーの社長はコーネリアス・エンディコット三世。
- ホテルハイタワーを保存しようと主張しているニューヨーク市保存協会の創立者は、ベアトリス・ローズ・エンディコット。エンディコット三世の娘である。
- ハイタワー
- ハリソン・ハイタワー三世。ホテルハイタワーのオーナーで、1899年以降行方不明。コーネリアス・エンディコット三世とは仲が悪かった。
脚注
- ↑ 特定の年が設定されており、付近のキャストに聞くと教えてくれる。
外部リンク
- アメリカンウォーターフロント - 東京ディズニーシー