サキシマハブ

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テンプレート:生物分類表 サキシマハブProtobothrops elegans)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビ。

分布

日本与那国島および波照間島を除く八重山列島固有種[1][2]沖縄本島の南部に、薬用などの目的で持ち込まれた個体が逸出し分布している[2]

また、2013年4月には、本来生息しない宮古島で発見された[3][4]

形態

全長60-120センチメートル、頭胴長は50-100センチメートルで、雌雄差はない[1][2]。体色は褐色から灰褐色[1][2]。鎖状に暗褐色の鎖状の斑紋が入るが、個体変異も大きく斑紋が不明瞭な個体もいる[1]。種小名elegansは「優雅な」の意。毒性はハブよりも弱いとされているが、噛まれた場合には重傷に陥ることもある[2]。体鱗数は23-25列[2]

生態

平地から山地にかけて生息する[1]。地表棲だが樹上に登ることもある[1]夜行性[1]

食性は動物食で、死体を含め哺乳類トカゲカエルなどを食べる[1][2]

繁殖形態は卵生。繁殖期は7月頃で、1回に3-13個の卵を産む[1][2]。移入された沖縄本島では、ハブとサキシマハブの交雑個体も確認されている[2]

参考文献

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関連項目

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、328頁。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 富田京一、山溪ハンディ図鑑10 日本のカメ・トカゲ・ヘビ、山と溪谷社、2007年7月15日初版、pp.228 - 231、ISBN 978-4-635-07010-2
  3. 宮古でハブ初捕獲 県、注意呼び掛け、琉球新報2013年4月24日。
  4. 宮古島でハブ初捕獲/平良港近くの公園内、宮古毎日新聞2013年4月24日。