「ちゃんころ」の版間の差分

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2014年7月25日 (金) 18:09時点における最新版

ちゃんころには、以下の二つの意味がある。

  1. (少額の)銭(ぜに)の事。テンプレート:ルビころ。「ちゃん」、「ちゃんから」とも言う。
    歌舞伎の「敵討噂古市」に出てくるように、江戸時代から銭などの小さくて取るに足らないものの意味で使われた[1]
  2. 中国人中華民族=漢民族)を指す蔑称。
    1.の取るに足らないもの意味が転じたもので、語源や漢字等については下記

語源

語源については諸説有り定かではない。

・「清国奴」の台湾語読み(白話字chheng-kok-lô)が、台湾日本統治時代に訛って日本へ伝わり広まったとする説

・留学生が用いた清国人(チングォレン)説

・中国人(ヂォングォレン)説…『広辞苑』はこの説を採っている。

歴史

中国人を意味する「ちゃんころ」という言葉は、日本が大陸に積極的に出兵する昭和初期から頻繁に使われるようになった。いわゆる「兵隊シナ語」のひとつである。中国服のことを「チャン服」、中華料理のことを「チャン料」などと形容詞的に略して用いることもあった。しかし、戦中に敵国である中国人に対して用いる蔑称として定着した。


転用

あめぞうあやしいわーるどなどの電子掲示板で、2ちゃんねるのことを快く思わない一部の者が2ちゃんねらーのことを軽蔑して「ちゃんころ」と称することがあり、本来の「ちゃんころ」と区別するためか、「2ちゃんころ」とかばん語にして用いられることもある。

文献

  1. 大辞林三省堂 ISBN 978-4-385-13905-0

関連項目