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シグマ(SIGMA )は三菱自動車工業が生産・販売していたセダンである。
概要
先に発表され、好評を受けたディアマンテから遅れること5ヶ月、同じプラットフォームを使いディアマンテより室内長で30mm程高い余裕を持った車として先代のギャランから独立し発売された大型セダンである。
ディアマンテと同等の仕様が存在し、フルタイム4WD、4WS、TRC、ABS、アクティブ4システムなどのオプションが選択可能だった。
初代ディアマンテとほとんど同じデザインで見分けがあまり付かない等、日本国内ではあまりにも存在感が希薄で警察への配備が多かったモデルである。パトカー仕様は警ら用としては初めてV6・2,500ccエンジンを搭載して日本全国で配備された。ちなみに末期モデルはブーメランタイプの散光灯も設定されていた。なおパトカーは2004年に1995年、1996年式のリコールが行われた。[1]
4ドアハードトップという理由でディアマンテが輸出できない地域はシグマが輸出され、輸出仕様は3,000ccにもMTが設定されていた。
取扱販売店はギャラン店(ディアマンテはカープラザ店と併売だった)。
歴史
- 1990年10月 - ギャランΣ/エテルナΣの実質的後継として登場。ディアマンテとの違いはセダンボディとヘッドライト、フロントグリル、テールランプ、および特別デザインのキーのみ。駆動方式もFF/4WD。エンジンもV6 2,000/2,500/3,000ccが設定されている。
- 1991年 パトカー仕様を追加。ギャランΣターボパトカーの代替で、エンジンはV6 2,500ccで5速MTが組み合わされている。ホイールは鉄製でキャップなし、シートはビニールレザー。フェンダーミラーを装着。
- 10月 - 一部改良。
- 1992年10月 - マイナーチェンジ。
- 1993年1月 - 20Eエクゼクティブ追加。デボネアVの2000ccの代替の法人ユーザーや企業の役員送迎車向けで、ボンネットのフードトップにスリーダイヤのマークとフェンダーミラーを装着。センターコンソールは電話機取り付け対応。グリルはボンネットのフードマスコットにスリーダイヤが付くことからスリーダイヤの替わりに専用エンブレムを装着していた。
- 11月 - マイナーチェンジ。フロントマスクがディアマンテと同じになる。
- 1994年 - 国内仕様の製造中止。
- 1996年 - 輸出仕様、パトカー仕様の製造中止。シグマは一代で製造中止になったがディアマンテはモデルチェンジを受けており、パトカー仕様はディアマンテに受け継がれた。
先代モデル
シグマの名称はオーストラリアにおいては、1977年にクライスラー・オーストラリア(en:Chrysler Australia)の販売網で販売された、三菱・ギャランΛベースのクライスラー・シグマ(en:Chrysler_Sigma)に端を発する。その後1982年に三菱・ギャランΣベースの二代目モデルがオーストラリア三菱(en:Mitsubishi_Motors_Australia/MMAL)によって1987年まで販売された。