彦根駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年7月28日 (月) 04:28時点における134.208.33.109 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Mboxテンプレート:出典の明記 テンプレート:駅情報

彦根駅(ひこねえき)は、滋賀県彦根市古沢町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・近江鉄道である。

JR西日本の東海道本線と、近江鉄道の本線が乗り入れている。JR西日本の駅はアーバンネットワークエリアに属し、東海道本線は「琵琶湖線」の路線愛称設定区間に含まれている。またIC乗車カード「ICOCA」の利用エリアに含まれている。

駅構造

JR西日本

テンプレート:駅情報

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。1番のりばと2番のりばの間には、ホームのない中線が1本ある。2007年(平成19年)3月19日に新たに東口を開設し、線路をまたぐ東西自由通路も完成した。

なお、当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として南彦根駅 - 篠原駅間の各駅を管理している。

JR彦根駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color琵琶湖線 上り 米原長浜大垣方面
2 テンプレート:Color琵琶湖線 下り 草津京都大阪方面
  • 上記の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載した。
  • 2番のりばは運転上の「3番線」。前述したホームのない中線が「2番線」と扱われる。2番線(中線)は、ダイヤが乱れた場合に貨物列車回送列車などの待避に使われており、上下線どちらも進入出発が可能である他、JRとレールがつながっている近江鉄道への甲種車両輸送が行われる際も使用される。

ダイヤ

日中時間帯は1時間あたり4本が停車する。

特記事項

かつて、駅東側に住友大阪セメント彦根工場(1996年3月閉鎖)があり、近江鉄道にも住友大阪セメントやキリンビール関連の車扱貨物輸送があった。それらの貨車を扱うため駅東側の下り線に面して側線群があった(そのため、下りは第一場内、第二場内の信号機を持っていた。第一場内は現在第一閉塞信号機の設置位置である)。側線群は現在線路は撤去されているが、バラストが線路跡地を物語っている。

駅下り方には上下の渡り線もあった。この渡り線を使って、当駅と湖北地区との往復用に気動車列車が設定されていた。戦前の気動車列車の草分け的存在で、1989年3月10日まで運転されていた(当駅乗り入れは朝夕各1往復)。

1985年3月14日に朝夕の新快速が各駅停車扱いで当駅に乗り入れるようになり、翌1986年(昭和61年)11月1日には日中の新快速の当駅発着列車が設定され(米原駅が名古屋局管内のため乗り入れができなかった。この点については後述)、この渡り線を使って折り返しをすることになった。これに伴い、1番線(上り線)に下り出発信号機を新たに設置した。1989年(平成元年)3月11日に新快速が米原駅まで延長され、渡り線・上り線の下り出発信号機もともに撤去された。

近江鉄道

テンプレート:駅情報

ファイル:Ohmi-Tesudo-Museum.jpg
近江鉄道の駅に併設されている車両基地(左側)と近江鉄道ミュージアム(右側)

島式ホーム1面2線を有する地上駅である。

終日社員配置駅。出札口(営業時間:始発 - 最終)、自動券売機1台がある。自動改札機は導入されていない。

かつては、国鉄下りホーム(2番のりば)に面して近江鉄道の上りホームがある相対式であったが、橋上化の際新たに下り側のホームを整備し、島式としたものである。

その後、JRのバリアフリー化工事(エレベータ設置工事)に合わせて改札が分離された。現在使われている出札改札口は改札分離前は中間改札として利用されていたものである。

車両基地が隣接しており、旧式電気機関車ED14、旧式電車などが多数保存されている。彦根城築城400年祭の一環として、同祭開催期間中の金曜日・土曜日・日曜日・祝日とゴールデンウィークには一部が「近江鉄道ミュージアム」として公開され、好評だったとして翌年以降も特定の日に公開されている。

また、住友セメント(現在の住友大阪セメント)への専用線1988年(昭和63年)まであった。

近江鉄道彦根駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color本線 下り 多賀大社前八日市近江八幡貴生川方面
2 テンプレート:Color本線 上り 鳥居本・米原方面

利用状況

「滋賀県統計書」および「彦根市統計」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。

年度 JR西日本 近江鉄道
1992年 9,662[1]
1993年 9,847[2]
1994年 9,767[3]
1995年 9,802[4]
1996年 9,718[5]
1997年 9,493[6]
1998年 9,477[7]
1999年 9,358[8]
2000年 9,340[9]
2001年 9,198[10]
2002年 9,050[11]
2003年 9,086[12] 773
2004年 9,251[13] 807
2005年 9,382[14] 837
2006年 9,767[15] 1,249
2007年 10,119[16] 1,313
2008年 10,339[17] 1,497
2009年 10,229[18] 1,386
2010年 10,040[19] 1,429
2011年 10,184[20] 1,459
2012年 10,396[21] 1,400

駅周辺

ファイル:Ii-Naomasa statue.jpg
井伊直政公銅像(彦根駅西口前)

テンプレート:Ambox

西口

駅前ロータリーには彦根藩初代藩主井伊直政銅像騎馬像)が立つ。

東口

バス路線

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
彦根駅 1 河瀬線 34 平田・南彦根駅西口・甘呂 河瀬駅西口 テンプレート:Color湖国バス
36 平田・南彦根駅西口・日夏ニュータウン中央 河瀬駅西口 湖国バス
35 平田・南彦根駅西口・葛籠町 河瀬駅東口 湖国バス 平日1本
彦根駅市立病院線(北系統) 11 近江高校前・視覚障害者センター・大藪 市立病院前 湖国バス
彦根駅市立病院線(南系統) 14 彦根郵便局・彦根ニュータウン 市立病院前 湖国バス
2 三津屋線 5 銀座街・彦根ニュータウン・開出今 三津屋 湖国バス
6 銀座街・彦根ニュータウン・市立病院前・開出今 三津屋 湖国バス 平日運転
7 銀座街・彦根ニュータウン・市立病院前・県立大学 三津屋 湖国バス 平日運転
8 銀座街・彦根ニュータウン・市立病院口・県立大学 三津屋 湖国バス
9 銀座街・彦根ニュータウン・市立病院口 県立大学 湖国バス
彦根県立大学線 12 銀座街・大藪・市立病院前 県立大学 湖国バス
13 彦根郵便局・・大藪・市立病院前 県立大学 湖国バス
3 多賀線 82 正法寺変電所前・月の木 多賀町役場前 湖国バス 早朝・午後運転
84 正法寺変電所前・月の木・びわ湖東部中核工業団地 多賀町役場前 湖国バス 午前運転
4 旭森循環線 21 大平団地・旭森小学校・南彦根駅西口・平田 彦根駅 湖国バス
22 大平団地・高宮北口・南彦根駅西口・平田 彦根駅 湖国バス 1日1本
21 平田・南彦根駅西口・旭森小学校・大平団地 彦根駅 湖国バス
22 平田・南彦根駅西口・高宮北口・大平団地 彦根駅 湖国バス
御城下巡回バス 彦根港・龍潭寺彦根城・銀座街 彦根駅 湖国バス 季節運転
彦根駅前   びわこドリーム号 横浜(YCAT)池袋駅東口大宮駅西口 大宮営業所 テンプレート:Color西日本JRバス
テンプレート:Color西武観光バス
夜行
  • 彦根駅、彦根駅前の乗り場は西口
  • その他に、彦根港・かんぽの宿・彦根ビューホテルへの無料シャトルバス、滋賀大学へのスクールバス、近江高校へのスクールバス(東口発着)あり。

その他

  • JR西日本の彦根駅は、第4回近畿の駅百選に選定された。
  • 京阪神快速#117系の投入と新快速の発展」でも触れる通り、1985年(昭和60年)3月14日新快速が朝夕に、翌1986年(昭和61年)11月1日には日中にも毎時1本、それぞれ当駅まで延長されてきた。そちらでも触れる通り前者では草津駅以東各駅停車だったものが、後者のダイヤ改正では草津駅 - 当駅間で停車駅が削減された。なお同列車は上り本線上で折り返す特異な形態だった。
  • JR化後の新快速は1988年(昭和63年)3月13日に夕方の列車が米原駅まで延長され、1989年(平成元年)3月13日に全列車が米原駅まで延長、その後は直流化された北陸本線に運転区間を延長している。当駅から長浜駅近江塩津駅敦賀駅方面は各駅に停車する。ただし、高槻駅(朝ラッシュは京都駅) - 西明石駅間の快速が当駅では「普通」表示をしているのに対し、新快速は各駅停車の区間であっても「新快速」と表示している。
  • 近江鉄道を走っている電車に自転車を乗せてきた場合、駅構造の関係でこの駅では降ろせない。2009年(平成21年)4月、近江鉄道ではこの駅と彦根口駅の間に新駅「ひこね芹川駅」が開設された。
  • JRと近江鉄道は当駅でレールがつながっており、近江鉄道が中古車両を購入する際は甲種輸送が行われている。

歴史

  • 1889年明治22年)7月1日 - 官設鉄道(現在の東海道本線)の駅が開業(関ヶ原駅 - 膳所駅間の開通と同時)。客貨取扱を開始。
  • 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
  • 1898年(明治31年)6月11日 - 近江鉄道本線が彦根駅 - 愛知川駅間で開業し、同社の駅もその起点として開業。
  • 1931年昭和6年)3月15日 - 近江鉄道の駅が、米原駅までの路線延伸により途中駅となる。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 国鉄駅での貨物取扱が廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により国鉄駅は西日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)3月12日 - 近江鉄道線の貨物輸送廃止に伴い、日本貨物鉄道と近江鉄道の貨物連絡運輸が廃止。住友セメント専用線廃止。
  • 2003年平成15年)11月1日 - JR西日本でICカードICOCA供用開始。
  • 2007年(平成19年)3月 - 東口完成。
  • 2009年(平成21年)3月29日 - 東口前広場開設式・まちびらきイベント開催。

隣の駅

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color琵琶湖線(東海道本線)
テンプレート:Color新快速(当駅から米原方の各駅に停車)
米原駅 - 彦根駅 - 能登川駅
テンプレート:Color普通(京都駅または高槻駅以西は快速、もしくは野洲駅以西は新快速となる列車を含む)
米原駅 - 彦根駅 - 南彦根駅
近江鉄道
テンプレート:Color本線(彦根・多賀大社線)
鳥居本駅 - 彦根駅 - ひこね芹川駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Navbox テンプレート:近江鉄道

テンプレート:近畿の駅百選
  1. 平成4年滋賀県統計書
  2. 平成5年滋賀県統計書
  3. 平成6年滋賀県統計書
  4. 平成7年滋賀県統計書
  5. 平成8年滋賀県統計書
  6. 平成9年滋賀県統計書
  7. 平成10年滋賀県統計書
  8. 平成11年滋賀県統計書
  9. 平成12年滋賀県統計書
  10. 平成13年滋賀県統計書
  11. 平成14年滋賀県統計書
  12. 平成15年滋賀県統計書
  13. 平成16年滋賀県統計書
  14. 平成17年滋賀県統計書
  15. 平成18年滋賀県統計書
  16. 平成19年滋賀県統計書
  17. 平成20年滋賀県統計書
  18. 平成21年滋賀県統計書
  19. 平成22年滋賀県統計書
  20. 平成23年滋賀県統計書
  21. 平成24年滋賀県統計書
  22. ヤマダ電機HPテックランドNew彦根店舗からのお知らせ