TCK女王盃

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テンプレート:競馬の競走 TCK女王盃(ティーシーケーじょおうはい)は、特別区競馬組合大井競馬場ダート1800mで施行する地方競馬重賞統一JpnIII競走である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は農林水産大臣賞典 TCK女王盃と表記される。TCKは大井競馬の愛称である東京シティ競馬 (Tokyo City Keiba) の略称。

概要

1998年に5歳(現4歳)から10歳(現9歳)の牝馬限定の別定の中央・地方全国指定交流の重賞競走として創設された。第1回は大井競馬場のダート2000mで施行された。2004年より出走条件は4歳(旧5歳)以上牝馬限定、施行距離はダート1800mに変更となった。

ダートを得意とする古馬の牝馬が冬場に出走できる重賞競走で本競走以外には、エンプレス杯しか無く、エンプレス杯の前哨戦の位置付けとされ、地方所属馬に限り上位2着入賞馬はその年のエンプレス杯の優先出走権が与えられる。また、その前年のクイーン賞(会計年度では同一年度のクイーン賞)の上位2着馬(地方所属馬に限る)及び東京シンデレラマイルの1着馬は本競走に優先出走できる。

出走条件サラ系4歳(旧5歳)以上の牝馬の競走馬で、南関東地区所属馬8頭、南関東地区以外の所属馬3頭、JRA所属馬5頭と出走枠が定められている。

負担重量は54kg(南半球産の4歳馬は1kg減)を基本とし、施行日当日から5日前以前までの総獲得賞金額が4歳4,500万円毎、5歳5,000万円毎、6歳以上5,500万円毎に1kgの負担が課せられる。なお2014年現在、ダートグレード競走において負担重量が賞金別定であるのは本競走のみである。

賞金

回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第1回(1998年) 7,175 4,100 1,435 820 492 328
第2回(1999年)
第3回(2000年) 7,000 4,000 1,400 800 480 320
第4回(2001年) 7,200 920 560
第5回(2002年) 5,950 3,500 1,225 700 350 175
第6回(2003年)
第7回(2004年)
第8回(2005年)
第9回(2006年) 5,100 3,000 1,050 600 300 150
第10回(2007年)
第11回(2008年)
第12回(2009年)
第13回(2010年) 4,250 2,500 875 500 250 125
第14回(2011年)
第15回(2012年) 3,740 2,200 770 440 220 110
第16回(2013年)
第17回(2014年)

歴史

  • 1998年 - 大井競馬場のダート2000mの5歳(現4歳)から10歳(現9歳)の牝馬限定・中央競馬地方競馬全国指定交流の別定重賞(統一GIII・南関東G2)競走、TCK女王盃として創設。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「5歳から10歳の牝馬」から「4歳から9歳の牝馬」に変更。
  • 2004年
    • 出走条件を「4歳以上牝馬」に変更(10歳以上の牝馬が出走可能になった)。
    • 施行距離をダート1800mに変更。
  • 2005年
    • レマーズガールが史上初の連覇。
    • 武豊騎手として史上初の連覇。
    • 湯浅三郎が調教師として史上初の連覇。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。
  • 2014年 - この年より農林水産大臣賞典として施行。

歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師
第1回 1998年[[2月4日|テンプレート:02月テンプレート:04日]] トミケンクイン 牝4 笠松 2:07.3 川原正一 荒川友司
第2回 1999年[[1月20日|テンプレート:01月20日]] ケープリズバーン 牝4 JRA 2:08.0 熊沢重文 池江泰郎
第3回 2000年[[2月3日|テンプレート:02月テンプレート:03日]] ヤマノリアル 牝4 船橋 2:06.9 張田京 後藤稔
第4回 2001年[[1月31日|テンプレート:01月31日]] ベラミロード 牝5 宇都宮 2:06.4 内田利雄 室井康雄
第5回 2002年[[1月23日|テンプレート:01月23日]] レディバラード 牝5 JRA 2:06.8 藤田伸二 山内研二
第6回 2003年[[2月5日|テンプレート:02月テンプレート:05日]] ネームヴァリュー 牝5 船橋 2:06.7 佐藤隆 川島正行
第7回 2004年[[1月21日|テンプレート:01月21日]] レマーズガール 牝4 JRA 1:53.1 武豊 湯浅三郎
第8回 2005年[[1月19日|テンプレート:01月19日]] レマーズガール 牝5 JRA 1:52.7 武豊 湯浅三郎
第9回 2006年[[1月18日|テンプレート:01月18日]] グラッブユアハート 牝6 JRA 1:53.8 安藤勝己 畠山吉宏
第10回 2007年[[1月24日|テンプレート:01月24日]] サウンドザビーチ 牝6 JRA 1:52.7 勝浦正樹 藤原辰雄
第11回 2008年[[1月16日|テンプレート:01月16日]] ラピッドオレンジ 牝5 JRA 1:54.1 内田博幸 小笠倫弘
第12回 2009年テンプレート:01月21日 ヤマトマリオン 牝6 JRA 1:53.3 幸英明 安達昭夫
第13回 2010年テンプレート:01月20日 ユキチャン 牝5 川崎 1:52.9 今野忠成 山崎尋美
第14回 2011年[[2月2日|テンプレート:02月テンプレート:02日]] ラヴェリータ 牝5 JRA 1:52.4 M.デムーロ 松元茂樹
第15回 2012年テンプレート:01月18日 ハルサンサン 牝4 船橋 1:53.6 今野忠成 佐藤賢二
第16回 2013年テンプレート:01月23日 メーデイア 牝5 JRA 1:53.7 濱中俊 笹田和秀
第17回 2014年[[1月22日|テンプレート:01月22日]] メーデイア 牝6 JRA 1:51.4 濱中俊 笹田和秀

本競走からのエンプレス杯優勝馬

2003年からエンプレス杯の前哨戦として施行され4頭がエンプレス杯を制覇している。

回数 馬名 性齢 所属 着順 備考
第7回 レマーズガール 牝4 JRA 1着 2005年は3着
第8回 プルザトリガー 牝6 船橋 10着
第10回 トーセンジョウオー 牝6 JRA 2着
第11回 サヨウナラ 牝7 JRA 4着
第14回 ラヴェリータ 牝5 JRA 1着 2010年は2着

出典:南関東4競馬場公式「TCK女王盃競走優勝馬」http://www.nankankeiba.com/win_uma/45.do

関連項目

外部リンク

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