SAAB
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SAAB (サーブ、Saab AB) は、スウェーデンの航空機・軍需品メーカーである。
一般的に「サーブ」として知られている自動車会社のサーブ・オートモービルは、当初はSAABの自動車製造部門であった。その後、同部門はゼネラルモーターズ、スパイカー・カーズ(2011年にスウェディッシュ・オートモービルに社名変更)の傘下企業として渡り歩き、2011年12月に破産しており、SAABとのあいだに直接の資本関係は無くなっている。
歴史
1937年、スウェーデン軍向けの航空機の製造を目的に設立された。社名は Svenska Aeroplan AB(スウェーデン語で"スウェーデン航空機会社")、すなわちSaabであった。第二次世界大戦中には軍用機を生産していたが、大戦後には自社製品を多様化する必要に迫られ、自動車製造にも進出した。自動車部門であるサーブ・オートモービルは1989年からGMの出資を受け、2000年には完全子会社化、現在ではSAABとの直接の資本関係を持たない別会社となっている。
民間機(旅客機)部門は主に小型レシプロ及びターボプロップ機を生産しており、日本でも日本エアコミューターや北海道エアシステム、国土交通省などが340や2000シリーズを導入しているが、エンブラエルやボンバルディア社などが参入した後の競争激化による収益性の悪化により、民間機部門は廃止された。
軍事用の通信機器やミサイルを生産しているほか、自転車にSAABブランドをライセンスしている。
製品
軍用機
- サーブ 17 - レシプロ単発爆撃機
- サーブ 18 - レシプロ双発爆撃機
- サーブ 21 - レシプロ単発プッシャー双胴戦闘機
- サーブ 21R - 21のエンジンをターボジェットに換装した戦闘機/攻撃機
- サーブ 29 トゥンナン - ターボジェット単発戦闘機/攻撃機/偵察機
- サーブ 32 ランセン - ターボジェット単発攻撃機/戦闘機/偵察機
- サーブ 35 ドラケン - ターボジェット単発戦闘機/偵察機
- サーブ 37 ビゲン - ターボファン単発戦闘攻撃機/偵察機
- サーブ 39 グリペン - ターボファン単発戦闘/攻撃/偵察機
民間機・練習機
- サーブ 90 スカンディア - レシプロ双発旅客機
- サーブ 91 サフィール - レシプロ単発練習機
- サーブ MFI-15 - レシプロ単発練習機
- サーブ 105 - ターボファン双発練習機/軽攻撃機
- サーブ 340 - ターボプロップ双発中型旅客機
- サーブ 2000 - 340の発展型
開発中止
- サーブ 38 - 単発ジェットエンジンの練習機、攻撃機。計画のみで中止された。
その他