FNN DATE LINE

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テンプレート:Redirect テンプレート:基礎情報 テレビ番組FNN DATE LINE』(エフエヌエヌ デイト・ライン)は、1987年10月1日から1990年3月31日までにかけてフジテレビFNN)で放送されていた深夜最終便の報道番組である。

概要

平日はその日起こったニュース、特集、天気予報と、週末は15分間でニュースと天気予報という構成。開始後半年間はニュース番組の中に『プロ野球ニュース』が内包される形であったが、1988年4月からは『FNN DATE LINE』はニュース部分のみの名称となり、『プロ野球ニュース』と併せて『ニュース最終版』という番組を構成した(即ち、コンプレックス。従って『DATE LINE』はニュースパート扱いとなった)。

1987年11月13日放送の回にて、山村が、本番中にスタッフの1人がくしゃみをしてしまい、これに思わず笑いながら原稿を読んでしまう。さらに、11月16日放送の回の三原山噴火関連のニュースでの発言が原因で山村は番組降板に追いこまれた。翌日の11月17日からは代理アシスタントを置かず、1988年3月31日までは露木が単独で番組進行に当たる異例の形をとった。三原山噴火関連のニュースでは「あんな島に住まなければいいのに」という発言が問題とされたが、実際には「あんな島に住まなければいいと言う人もいますが、生活されている方にとっては、大切な故郷ですから」とコメントしたのが前半部分だけ切り取られて広まってしまったと、後年山村本人が語っている[1][2]

出演者

「FNN DATE LINE」歴代のキャスター一覧
期間 平日 週末1
男性 女性
1987.10.1 1987.11.16 露木茂2 山村美智3 永島信道2
1987.11.17 1988.3.31 (不在)
1988.4.1 1989.3.31 上田昭夫 小出美奈 山中秀樹4・5
1989.4.1 1990.3.31 木村太郎5・6 松尾紀子

放送時間・番組タイトルの変遷

期間 番組タイトル 放送時間(JST
月曜日 - 金曜日 土曜日 日曜日
1987.10.1 1988.3.31 FNN DATE LINE 23:00 - 24:20
(80分)
23:30 - 24:40(70分)
1988.4.1 1989.3.31 DATE LINE 23:45 - 24:20
(35分)
23:30 - 23:45(15分)
1989.4.1 1990.3.31 23:45 - 24:30
(45分)
24:00 - 24:15
(15分)
23:30 - 23:45
(15分)

番組の流れ

以下に記載されている時刻は全て日本標準時。

初期(1987年度後半)

平日
  • 23:00 - 23:10 『FNN DATE LINE』オープニング-ニュースサマリー(担当:露木茂、佐々木信也
  • 23:10 - 23:50 『スポーツワイド プロ野球ニュース』(担当:佐々木信也)
  • 23:50 - 24:15 『FNN DATE LINE』本編(特集コーナーが主)
  • 24:15 - 24:20 お天気・エンディング
週末
  • 23:30 - 23:40 『FNN DATE LINE』オープニング-本編
  • 23:40 - 24:35 『スポーツワイド プロ野球ニュース』(担当:みのもんた大島さと子→放送当時は大島智子)
  • 24:35 - 24:40 お天気・エンディング
備考

開始当初は『プロ野球ニュース』をインサートした80分(週末は70分)番組として放送していた。

中・末期(1988・1989年度)

平日
  • オープニング→CM→ニュース→CM→産経新聞今日の早番(コラム)(ローカル枠)→NY株式市場(中継)→CM→特集→CM→天気予報→エンディング
週末
  • 土曜日:オープニング→CM→ニュース→CM→ローカルニュース→CM→天気予報→エンディング(フラッシュニュース1本)
  • 日曜日:オープニング→CM→ニュース→CM→ローカルニュース→CM→天気予報(そのまま終了)


テーマ音楽

  • 1987年度後半:たかしまあきひこ
    • 初期オープニングは、バラの花が浮いたまま動き、その下にタイトルロゴが表示されるCGである。
  • 1988年度:たかしまあきひこ
    • 中期オープニングは、男女のサラリーマンやOLがビルのガラス等に映り、最後のフジテレビ(河田町)のメインビルの真正面の所でタイトルロゴが表示されるCGである。
  • 1989年度:松任谷正隆
    • 末期オープニングは、東京の夜景映像をバックに、タイトルロゴが作られていた。タイトルロゴ内で指している時刻は、各曜日の放送開始時間を指していた。本来は木村登場の日からになるが、4月1日が土曜日のため、山中の時から出ていた。尚、平日は11:45の長針が「DATE LINE」のロゴの間に長く伸びていた。これは木村のアイディアで『プロ野球ニュース』の延長上ではない事を示そうとしていたらしい。

スタジオセット

テンプレート:出典の明記

  • 初期
『FNNニュース工場』に比べると開放的なセットになった。正面には球体のオブジェがあり、ゆっくり回転していた。「プロ野球ニュース」に対応するため、正面、左面、右面と3つのキャスター席があり、テレビ画面右手には、次のキャスターが待機するテーブルやモニターが配置された。左手奥には出入り口(自動ドア)があった。正面左手に、ニュース工場時代と同じ形のプロジェクションテレビが配置された。
  • 中期
初期のスタジオセットを小改良した。『プロ野球ニュース』専用セットが用意された関係で、正面のオブジェが変わり、番組名「DATE LINE」のロゴが入ったほか、工場の歯車をイメージしたものに変更された。また右面のキャスター席がなくなり、左面のキャスター席のオブジェが、宇宙空間を彷彿される立体型のものに変わる。左側は平日は「産経新聞きょうの早版」担当者が座り、週末は山中が座ってニュースを伝えていた(ただし、リニューアルした初期頃は山中は正面の席に座っていた)。
  • 末期
大幅リニューアル。薄い茶色をイメージした落ち着いたセットになった。

ネット状況

ネット局

○は「プロ野球ニュース」を含めて同時ネット。△は「プロ野球ニュース」のみ時差ネット(ニュースは日本テレビの『NNNきょうの出来事』を放送)。

「FNN DATE LINE」ネット局
放送局 放送対象地域 系列 ネット 備考
関東広域圏 フジテレビ(CX) FNN 基幹・制作局
北海道 北海道文化放送(uhb)
宮城県 仙台放送(OX)
秋田県 秋田テレビ(AKT)
山形県 山形テレビ(YTS) 現在はANN系列
福島県 福島テレビ(FTV)
新潟県 新潟総合テレビ(NST)
長野県 長野放送(NBS)
静岡県 テレビ静岡(SUT)
富山県 富山テレビ(T34) 現・BBT
石川県 石川テレビ(ITC)
福井県 福井テレビ(FTB)
中京広域圏 東海テレビ(THK) FNN東海テレビDATE LINE』に改題
近畿広域圏 関西テレビ(KTV)
島根県鳥取県 山陰中央テレビ(TSK)
岡山県・香川県 岡山放送(OHK)
広島県 テレビ新広島(tss)
山口県 山口放送(KRY) NNN/ANN 現在はNNNのみ加入
徳島県 四国放送(JRT) NNN
愛媛県 愛媛放送(EBC) FNN 現・テレビ愛媛
高知県 高知放送(RKC) NNN
福岡県 テレビ西日本(TNC) FNN TNC DATE LINE』に改題
佐賀県 サガテレビ(sts)
長崎県 テレビ長崎(KTN) NNN/FNN 現在はFNNのみ加入
熊本県 テレビ熊本→テレビくまもと(TKU) FNN/ANN→FNN
宮崎県 テレビ宮崎(UMK) NNN/FNN/ANN
鹿児島県 鹿児島テレビ(KTS)
(金曜日・土曜日のみ)
NNN/FNN 現在はFNNのみ加入
沖縄県 沖縄テレビ(OTV) FNN

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:前後番組

テンプレート:フジテレビ系列の報道番組
  1. ひとインタビュー 第213回 山村美智さん」どらく(2012年3月26日)
  2. 第一線で輝くあの人のニューヨーク・サクセスストーリー vol.17」アイシーニューヨーク(2006年8月)