風不死岳

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ファイル:風不死岳.jpg
支笏湖畔の対岸から望む風不死岳
ファイル:Mt FUPPUSHI.JPG
樽前山の縦走道から望む風不死岳

風不死岳(ふっぷしだけ)は、北海道千歳市にある第四紀火山である。標高は1,102.5 mで三等三角点(点名「風不止」)がある。

特徴

地質安山岩質の成層火山溶岩ドームを持つ。支笏湖の南側に位置する支笏カルデラの後カルデラ火山である。同じく後カルデラ火山で近隣にある樽前山恵庭岳より古く侵食が進んでいる。山麓には幅が極めて狭く深い峡谷がいくつもあり、そのひとつが苔の洞門である。

「ふっぷし」という山名は、アイヌ語で「トドマツのあるところ」を意味する「フプ・ウシ」「フップ・ウシ」「フプシ」が由来である。その名の通りかつてはトドマツの純林に覆われていたが、1954年の洞爺丸台風で大量の風倒木を出し、それ以前の面影はなくなっている。

2011年、過去1万年以内に噴火していたことが判明し[1]、同年6月7日に活火山に選定された[2]

噴火活動時期

約4万年前から火山活動が始まり、約8,500年前にマグマ水蒸気爆発、約4,500年前に水蒸気爆発が起きたと推定されている[3]

登山ルート

樽前山7合目ヒュッテから、及び樽前山からのルートが一般的。北側から尾根沿い及び沢を登るコースもある。山全域にわたりヒグマの出没が多い。1976年昭和51年)には、チシマザサのタケノコを取りに入山したグループがヒグマに襲われ、2人が死亡、3人が重軽傷を負う事件が発生している。

脚注

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外部リンク

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  1. 風不死岳は活火山 樽前山と一体で監視へ 苫小牧民報、2011年1月26日。
  2. 火山噴火予知連絡会による新たな活火山の選定について
  3. 北海道大学大学院理学研究科2007 - 2009調査