鈴木圭

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鈴木 圭(すずき けい、1974年 - )は、宝塚歌劇団所属の演出家

略歴

  • 東京都生まれ。玉川大学文学部芸術学科を卒業後、 1998年に宝塚歌劇団に演出助手として入団。
  • 2003年、バウホール公演『里見八犬伝』で演出家デビュー。
デビュー作の『里見八犬伝』で原作を宝塚版としてうまくアレンジして魅せ、確かな演出力をみせた。
  • 2004年の『ファントム』新人公演で、本公演とは異なった作品解釈で物語世界を演出。同年『青い鳥を捜して』の新人公演でも、作品を軽妙なコメディとして再構成した。
  • 2009年、ゲームソフト『逆転裁判』を題材にした同名の作品の脚本・演出を手掛ける。
2月に第1作『逆転裁判-蘇る真実-』を上演後、8月には続編となる第2作『逆転裁判2-蘇る真実、再び…-』を上演した。
スクリーンを使った演出や宝塚のラブロマンスの要素を織り込むなど、ゲームの世界観を損なうことのない、オリジナル舞台作品として、ゲーム関係者からも好評を得た。[1]
  • 2011年、『愛のプレリュード』で宝塚大劇場デビュー。この作品で、花組トップスターの真飛聖が退団し、劇団史上初の芝居で大劇場デビュー作にてトップ退団公演を担当した(ショーでは藤井大介姿月あさと退団公演でデビュー)。

宝塚歌劇団での作品

脚本・演出

  • バウ・ロマン『里見八犬伝』(2003年、宙組・宝塚バウホール、日本青年館)
  • バウ・ミュージカル『THE SECOND LIFE』(2007年、宙組・宝塚バウホール)
  • バウ・ロマン『逆転裁判-蘇る真実-』(2009年、宙組・宝塚バウホール、日本青年館)
  • バウ・ロマン『逆転裁判2-蘇る真実、再び…-』(2009年、宙組・宝塚バウホール、赤坂ACTシアター)
  • バウ・ライブパフォーマンス『摩天楼狂詩曲(ニューヨークラプソディー)-君に歌う愛-』(2010年、星組・宝塚バウホール)
  • ミュージカル・ロマン『愛のプレリュード』(2011年、花組)
  • バウ・ワークショップ『灼熱の彼方 〜「オデュセウス編」と「コモドゥス編」〜』(2011年、雪組・宝塚バウホール)
  • バウ・ロマン『天使のはしご』(2012年、星組・日本青年館、宝塚バウホール)
  • ミュージカル・ロマン『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』(2013年、宙組・シアタードラマシティ、日本青年館)
  • 戦国BASARA』(2013年、花組・東急シアターオーブ

演出のみ

  • バウ・ワークショップ『恋天狗』(2003年、星組・宝塚バウホール)
  • 宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら - オスカルとアンドレ編 - 』(2013年、月組)
  • 宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら - フェルゼン編 - 』(2013年、雪組)

新人公演の演出

  • 1999年 月組『ノバ・ボサ・ノバ
  • 2000年 宙組『砂漠の黒薔薇』
  • 2001年 月組『愛のソナタ』
  • 2002年 星組『ガラスの風景』
  • 2004年 花組『天使の季節』、宙組『ファントム』、雪組『青い鳥を捜して』
  • 2005年 星組『長崎しぐれ坂』
  • 2006年 星組『ベルサイユのばら』、雪組『ベルサイユのばら』、宙組『維新回天・竜馬伝!』
  • 2008年 花組『愛と死のアラビア』
  • 2009年 雪組『ZORRO 仮面のメサイア』
  • 2010年 雪組『ソルフェリーノの夜明け』

演出助手

( )内は演出家

  • 1999年 雪組『ノバ・ボサ・ノバ』(草野旦)、月組『ノバ・ボサ・ノバ』(草野旦)、星組『夢・シェイクスピア』(中村暁、バウホール)、雪組『華麗なる千拍子'99』(中村一徳
  • 2000年 宙組『砂漠の黒薔薇』(酒井澄夫)、宙組『ミレニアム・チャレンジャー!』(石田昌也)、宙組『FREEDOM』(木村信司、バウホール)月組『Jazz Mania』(三木章雄)、花組『ルードヴィヒII世』(植田景子
  • 2001年 月組『愛のソナタ』(木村信司)、月組『ESP!』(酒井澄夫・木村信司)、月組『Practical Joke』(正塚晴彦)、月組『大海賊』(中村暁)、宙組『ダンシング・スピリット!』(中村一徳)
  • 2002年 中国公演『蝶・恋』(植田紳爾)、中国公演『サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ』(草野旦)、星組『LUCKY STAR!』(中村一徳)、雪組『ON THE 7th』(草野旦)、宙組『ザ・ショー・ストッパー』(三木章雄)、雪組『YU EMAO LIVE IN BRITZ』(石田昌也、赤坂BLITZ)、星組『ガラスの風景』(謝珠栄)
  • 2003年 雪組『春麗の淡き光に』(植田紳爾)、雪組『joiful!!』(藤井大介)、月組『花の宝塚風土記』(酒井澄夫)、星組『蝶・恋』(植田紳、全国ツアー)
  • 2004年 花組『飛翔無限』(植田紳爾)、花組『天使の季節』(植田紳爾)、花組『アプローズ・タカラヅカ!』(三木章雄・藤井大介・齋藤吉正)、宙組『ファントム』(中村一徳)、雪組『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』(三木章雄・藤井大介・齋藤吉正)
  • 2005年 星組『それでも船は行く』(太田哲則、バウホール)、星組『長崎しぐれ坂』(植田紳爾)、月組『REVUE OF DREAMS』(中村一徳)、星組『ベルサイユのばら』(植田紳爾、全国ツアー)
  • 2007年 花組『ラブ・シンフォニー』(中村一徳)
  • 2009年 雪組『ソルフェリーノの夜明け』(植田紳爾)
  • 2008年 星組『外伝ベルサイユのばら - ベルナール編 -』(植田紳爾)

宝塚歌劇団以外の作品

  • 城咲あいディナーショー「I2(アイ・スクエア)」構成・演出(2010年3月28日)

参考文献

  • 宝塚歌劇団『宝塚歌劇90年史 すみれ花歳月を重ねて』ISBN 4484046016

脚注

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外部リンク

テンプレート:宝塚歌劇団
  1. Game Watch『逆転裁判2』観劇評より