ノバ・ボサ・ノバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ノバ・ボサ・ノバ』は宝塚歌劇団のショー作品。1971年初演で、作は鴨川清作

正式タイトルは『ノバ・ボサ・ノバ ―盗まれたカルナバル―』。

ストーリー

舞台はカルナバル前夜のブラジルリオ・デ・ジャネイロ

カルナバルを観光しに来た娘・エストレーラの盗まれたペンダントを巡って、義賊のソールと泥棒のオーロが次々と事件を巻き起こす。

同時にそのうらで、ソールとエストレーラ、オーロと婚約者の居る物売り女・ブリーザと婚約者の物売り男・マール、メール夫人とボールソの、3つの恋がそれぞれに進行する。物語の狂言回しは、ルーア神父とシスター・マーマ。

ソールがオーロの盗んだペンダントを追ううち、ソールとエストレーラは身分違いの恋に落ち、泥棒オーロはブリーザと熱烈な恋をする。嫉妬に狂ったマールは、オーロを刺そうとして、誤ってブリーザを殺してしまう。

一夜明け、盗まれたペンダントを取り返したソールは、エストレーラに別れのキスをして、エストレーラは泣きながら去っていく。

エストレーラが残していったペンダントは、再び流れ流れて、シスター・マーマの義援金箱の中へ。

そんな人々を飲み込んでカルナバルは盛り上がり、カリオカたちの熱気の中でショーの幕は下りる。

主な登場人物

  • ソール(義賊)
  • エストレーラ(観光客の富豪の娘)
  • オーロ(泥棒)
  • マール(物売りの男、ブリーザの婚約者)
  • ブリーザ(物売りの娘、マールの婚約者)
  • メール夫人(エストレーラの母)
  • ルーア神父
  • シスター・マーマ(尼僧)
  • ボーロ(ソールを慕う少年)
  • ボールソ(オーロの子分)


上演記録

1971年 - 1972年・星組公演(初演)
1971年5月29日から6月29日テンプレート:Sfnまで宝塚大劇場で公演後、翌年の1972年、3月2から3月29日テンプレート:Sfnまで東京宝塚劇場で公演。その後、1972年4月9日から4月20日テンプレート:Sfn中日劇場・5月18日から5月28日テンプレート:Sfnまで福岡スポーツセンターで続演。
宝塚公演の形式名は「ミュージカル・ショーテンプレート:Sfn」。24場テンプレート:Sfn
併演は『いのちある限り』(宝塚テンプレート:Sfn・中日テンプレート:Sfn・福岡テンプレート:Sfn)、『いつの日か逢わん』(東京テンプレート:Sfn)。
1971年 - 1972年・雪組公演
1971年8月6日から8月31日テンプレート:Sfnまで東京宝塚劇場で公演後、翌年10月3日から10月31日テンプレート:Sfnに宝塚大劇場で公演。
宝塚大劇場公演時には、ソール役を郷ちぐさが務めた。
宝塚公演時の形式名は「ミュージカル・ショーテンプレート:Sfn」。24場テンプレート:Sfn
併演は『ペーターの青春テンプレート:Sfn』(東京)、『落葉のしらべ』(宝塚テンプレート:Sfn)。
1976年・花組公演
8月12日から9月28日テンプレート:Sfnまで宝塚大劇場、10月29日から11月28日テンプレート:Sfnまで東京宝塚劇場で公演。翌年3月3日から3月13日テンプレート:Sfnに中日劇場で続演。宝塚・東京の演出は草野旦テンプレート:Sfnテンプレート:Sfnが担当。
文化庁芸術祭で優秀賞を受賞。
併演は『うつしよ紅葉テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn』。(中日劇場公演では、タイトルが『うつしよ桜テンプレート:Sfn』に変更)
1999年・雪組公演
4月2日から5月10日テンプレート:Sfn(新人公演は4月20日テンプレート:Sfn)まで宝塚大劇場、7月2日から8月15日テンプレート:Sfn(新人公演は7月13日テンプレート:Sfn)までTAKARAZUKA1000days劇場で公演し、宝塚歌劇団85期生の初舞台公演。構成・演出は草野旦が担当。
形式名は「ミュージカル・ショーテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn」。28場テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
再演を記念して開幕前に前夜祭が行われ、真帆志ぶき、郷ちぐさ、汀夏子麻実れいがゲスト出演した。
マールを安蘭けい(宝塚テンプレート:Sfn:4月2日~4月13日・5月10日、東京テンプレート:Sfn:7月2日~7月15日・8月14日~8月15日)、成瀬こうき(宝塚テンプレート:Sfn:4月15日~4月27日、東京テンプレート:Sfn:7月16日~7月30日)、朝海ひかる(宝塚テンプレート:Sfn:4月29日~5月9日、東京テンプレート:Sfn:7月31日~8月13日)が役替わりで務めた。
ブリーザを朝海ひかる(宝塚テンプレート:Sfn:4月2日~4月13日・5月10日、東京テンプレート:Sfn:7月2日~7月15日・8月14日~8月15日)、安蘭けい(宝塚テンプレート:Sfn:4月15日~5月9日、東京テンプレート:Sfn:7月16日~8月13日)が役替わりで務めた。
メール夫人を成瀬こうき(宝塚テンプレート:Sfn:4月2日~4月13日・4月29日~5月10日、東京テンプレート:Sfn:7月2日~7月15日・7月31日~8月15日)、朝海ひかる(宝塚テンプレート:Sfn:4月15日~4月27日、東京テンプレート:Sfn:7月16日~7月30日)が役替わりで務めた。
併演は『再会テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn』。
1999年・月組公演
5月14日から6月21日テンプレート:Sfn(新人公演は6月8日テンプレート:Sfn)まで宝塚大劇場、8月20日から9月27日テンプレート:Sfn(新人公演は8月31日テンプレート:Sfn)までTAKARAZUKA1000days劇場で公演。構成・演出は草野旦が担当。
形式名は「ミュージカル・ショーテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn」。28場テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
雪組からのロングラン公演となり、85期生が引き続き大劇場公演のみ出演した。
併演は『螺旋のオルフェテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn』。
当時中学生だった夢咲ねねはこの作品を修学旅行で観劇して宝塚歌劇を志した。
2011年・星組公演
4月15日(金)から5月16日(月)[1]まで宝塚大劇場、6月3日(金)から7月3日(日)[2]まで東京宝塚劇場で公演。その後、選抜メンバーにて8月1日(月)から8月23日(火)[3]まで博多座、9月17日(土)から9月25日(日)[4]まで中日劇場で続演。演出は藤井大介が担当。
大劇場公演は、宝塚歌劇団97期生が初舞台を踏んだ。
再演を記念して開幕前に前夜祭が行われ、轟悠とOGからは真帆志ぶき、郷ちぐさ、真琴つばさがゲスト出演。
宝塚大劇場[1]・東京宝塚劇場公演[2]では、オーロ、マール、メール夫人を夢乃聖夏紅ゆずる真風涼帆が役替わりで務め、マダムガードを毬乃ゆい花愛瑞穂音花ゆりが役替わりで務める。
宝塚大劇場[1]キャスト(日程別)
オーロ マール メール夫人 マダムガート
4/15(金)~4/28(木) 夢乃 聖夏 紅 ゆずる 真風 涼帆 毬乃 ゆい
4/29(金)~5/9(月) 紅 ゆずる 真風 涼帆 夢乃 聖夏 花愛 瑞穂
5/10(火)~5/16(月) 真風 涼帆 夢乃 聖夏 紅 ゆずる 音花 ゆり
東京宝塚劇場[2]キャスト(日程別)
オーロ マール メール夫人 マダムガート
6/3(金)~6/10(金) 夢乃 聖夏 真風 涼帆 紅 ゆずる 毬乃 ゆい
6/11(土)~6/24(金) 真風 涼帆 紅 ゆずる 夢乃 聖夏 音花 ゆり
6/25(土)~7/3(日) 紅 ゆずる 夢乃 聖夏 真風 涼帆 花愛 瑞穂
博多座・中日劇場公演では、オーロ、メール夫人を夢乃、紅で役替わり、マール、ボールソを美弥るりか壱城あずさで役替わり、マダムガードを毬乃と音花の役替わりで務めた。
博多座[3]キャスト(日程別)
オーロ マール メール夫人 ボールソ マダムガート
8/1(月)~8/12(金) 夢乃 聖夏 壱城 あずさ 紅 ゆずる 美弥 るりか 毬乃 ゆい
8/13(土)~8/23(火) 紅 ゆずる 美弥 るりか 夢乃 聖夏 壱城 あずさ 音花 ゆり
中日劇場[4]キャスト(日程別)
オーロ マール メール夫人 ボールソ マダムガート
9/17(土)~9/20(火) 紅 ゆずる 壱城 あずさ 夢乃 聖夏 美弥 るりか 音花 ゆり
9/22(木)~9/25(日) 夢乃 聖夏 美弥 るりか 紅 ゆずる 壱城 あずさ 毬乃 ゆい
併演は『めぐり会いは再び -My only shinin’ star-』。

スタッフ

1971年・1972年 星組

宝塚大劇場公演テンプレート:Sfn

東京宝塚劇場テンプレート:Sfn・中日劇場テンプレート:Sfn・福岡スポーツセンターテンプレート:Sfn公演 テンプレート:節スタブ 主なスタッフに鴨川清作がいる。

1971年・1972年 雪組

東京宝塚劇場テンプレート:Sfn テンプレート:節スタブ 主なスタッフに鴨川清作がいる。

宝塚大劇場公演テンプレート:Sfn

  • 作・演出:鴨川清作
  • 作曲・編曲:中井光晴・入江薫・寺田瀧雄・吉崎憲治
  • 音楽指揮:橋本和明
  • 歌唱指導:橋本和明、水島早苗
  • 振付:喜多弘・県洋二・朱里みさを・司このみ
  • 装置:静間潮太郎・大橋泰弘
  • 衣装:静間潮太郎
  • ヘアーデザイン:畠山順吉
  • 照明:今井直次
  • 小道具:万波一重
  • 効果:扇野信夫
  • 音響監督:松永浩志
  • 演出助手:草野旦・三木章雄村上信夫
  • 制作:大谷真一

1976年 花組

テンプレート:節スタブ 主なスタッフに鴨川清作テンプレート:Sfnテンプレート:Sfnテンプレート:Sfnがいる。

1999年 雪組

出典は東京以外『宝塚90年史テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn

1999年 月組

作、構成・演出、作曲・編曲、音楽指揮、振付、装置、衣装、照明、音響、小道具、効果、演出補、装置助手、衣装補、照明助手、舞台美術製作、宝塚管弦楽団は1999年の雪組と同じ。

新人公演の演出担当:鈴木圭テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn

出典は東京以外『宝塚90年史テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn

2011年 星組・宝塚

出典:2011年・星組宝塚大劇場公演 プログラム

キャスト

本公演キャスト

1971年星組
(宝塚
・東京)
1971年
雪組
(東京)
1972年
雪組
(宝塚)
1976年花組 1999年雪組  1999年月組  2011年
星組[5][6] 
2011年
星組
(博多座[7]
・中日[8]
ソール 真帆志ぶき [9] 郷ちぐさ[9]テンプレート:Sfn 安奈淳[9] 轟悠テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 真琴つばさテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 柚希礼音
エストレーラ 大原ますみ[9] 高宮沙千[9] 祐樹叶[9](宝塚)
美野真奈[9](東京)
月影瞳テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 檀れいテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 夢咲ねね
オーロ 鳳蘭[9] 郷ちぐさ[9] 汀夏子[9]テンプレート:Sfn みさとけい[9] 香寿たつきテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 紫吹淳テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 夢乃聖夏
紅ゆずる
真風涼帆[注 1]
夢乃聖夏
紅ゆずる[注 2]
ルーア神父 安奈淳[9] 汀夏子[9] 景千舟[9]テンプレート:Sfn 松あきら[9] 汐風幸テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 大和悠河テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 涼紫央
シスター・マーマ 水代玉藻 岸香織 麻月鞠緒 未沙のえるテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 嘉月絵理テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 英真なおき
マール 牧美佐緒[9] 順みつき[9]テンプレート:Sfn 室町あかね[9] 安蘭けいテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
成瀬こうきテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
朝海ひかるテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn[注 3]
初風緑テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 紅ゆずる
真風涼帆
夢乃聖夏[注 1]
壱城あずさ
美弥るりか[注 4]
ブリーザ 大空美鳥[9] 志都美咲[9] 宝純子[9] 安蘭けいテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
朝海ひかるテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn[注 3]
千紘れいかテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 白華れみ
メール夫人 美吉佐久子[9] 大路三千緒[9] 明日香みやこ[9] 成瀬こうきテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn
朝海ひかるテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn[注 3]
汐美真帆テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 真風涼帆
夢乃聖夏
紅ゆずる[注 1]
夢乃聖夏
紅ゆずる[注 2]
ラービオス 砂夜なつみ 摩耶明美  八汐みちる 貴咲美里 西條三恵 妃咲せあら 稀鳥まりや
ボールソ 松あきら 景千舟 浦路夏子テンプレート:Sfn 新城まゆみ 貴城けい 大空祐飛 美弥るりか 壱城あずさ[注 4]
美弥るりか
礼真琴(代役)[注 5]
ボーロ 衣通月子 順みつき 尚すみれテンプレート:Sfn 島ゆり 紺野まひる 花瀬みずか 音波みのり
ドアボーイ 麻実れい 美高悠子 寿ひずる 立樹遥 北翔海莉 麻央侑希 十碧れいや

新人公演キャスト

1976年花組 1999年雪組  1999年月組  2011年星組[5][6]
ソール 寿ひずる 立樹遥テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 霧矢大夢テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 麻央侑希
エストレーラ 麻里光 紺野まひるテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 花瀬みずかテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 早乙女わかば
オーロ 真汐ちなみ 蘭香レア テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 鳴海じゅんテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 十碧れいや
ルーア神父 平みち 未来優希テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn あゆら華央テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 礼真琴
シスター・マーマ 里美あきら 愛耀子テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 大樹慎テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 天寿光希
マール 八代東奈 麻愛めぐるテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 大和悠河テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 芹香斗亜
ブリーザ 美野真奈(宝塚)
星すばる(東京)
貴咲美里テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 西條三恵テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 音波みのり
メール夫人 芦沙織 すがた香テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 越乃リュウテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn 真風涼帆(宝塚)[注 6]
漣レイラ(東京)
ラービオス 月丘千景 愛田芽久  叶千佳 華雅りりか
ボールソ 欧わたる 音月桂 北翔海莉 夏樹れい
ボーロ 幸直美 天勢いづる 湖泉きらら 綺咲愛里
ドアボーイ 若葉ひろみ 玲有希 柚希礼音(宝塚)
夏芽凛(東京)
紫藤りゅう(宝塚)[注 6]
真風涼帆(東京)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

注釈

テンプレート:Reflist

出典

テンプレート:Reflist

参考文献

外部リンク

  • 1.0 1.1 1.2 2011年・星組宝塚大劇場公演
  • 2.0 2.1 2.2 2011年・星組東京宝塚劇場公演
  • 3.0 3.1 2011年・星組博多座公演
  • 4.0 4.1 2011年・星組中日公演
  • 5.0 5.1 宝塚歌劇団・2011年宝塚大劇場キャスト
  • 6.0 6.1 宝塚歌劇団・2011年東京宝塚劇場キャスト
  • 宝塚歌劇団・2011年博多座キャスト
  • 宝塚歌劇団・2011年中日キャスト
  • 9.00 9.01 9.02 9.03 9.04 9.05 9.06 9.07 9.08 9.09 9.10 9.11 9.12 9.13 9.14 9.15 9.16 9.17 9.18 9.19 9.20 9.21 9.22 9.23 2011年星組宝塚大劇場・公演プログラム これまでの主な配役

  • 引用エラー: 「注」という名前のグループの <ref> タグがありますが、対応する <references group="注"/> タグが見つからない、または閉じる </ref> タグがありません