野幌駅

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テンプレート:駅情報 テンプレート:駅情報 野幌駅(のっぽろえき)は、北海道江別市野幌町94にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線駅番号A07電報略号ノツ

かつては急行「かむい」が停車していたが、現在は特急・急行[1]ともに全便通過である。

駅構造

2面2線の相対式ホームを持つ高架駅である。

なお、2011年(平成23年)10月23日に高架化される前は地上駅であり[2]夕張鉄道が運行されていた頃は2面5線、その後同線の廃止などに伴い中線を廃止し、最終的に1番線と2番線の間が大きく開いた2面2線の相対式ホームだった。

のりば

1 函館本線(上り) 札幌手稲小樽方面
2 函館本線(下り) 江別岩見沢方面

駅は1階の壁や椅子や第3種駅名板など赤色が使われている [画像1][画像2]

概要

利用状況

  • 2011年度の1日平均乗車人員は6,601人である[3]

駅周辺

北口の8丁目通りおよび国道12号線に沿って店舗が並ぶ。その他はほぼ全域が住宅街である。

また、かつての煉瓦工場などの遺構が所々に残っている。

バス路線

北口前と南口前にそれぞれ停留所がある。これらの停留所の1日の平均乗車人員は、合計で約570人である[6]

「野幌駅前」(北口)停留所

「野幌駅南口」停留所

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歴史

ファイル:Nopporo eki.jpg
1976年の野幌駅と周囲約1km範囲。右上の上が岩見沢方面、下が北海道炭礦汽船夕張鉄道の栗山、夕張本町方面。後者は既に本線自体は廃線になり、売却された北海鋼機専用線のみが運行されている。その外側には夕張鉄道の蒸気機関車用炭水設備や転車台、車庫等がそっくり残されている。 駅は中線2本を間に挟んで少しずれた単式と島式の複合ホーム2面3線で、駅裏側3番線から夕張鉄道が発着していた。駅舎横の岩見沢側に貨物ホームと引込み線2本を有し、駅舎側ホームの岩見沢側は島状に長く伸びている。また島式ホームの札幌側端部まで保線車用の待機線が敷かれていて、黄色い保線車が停車している。
駅の周囲には多くのレンガ工場が点在している。1898年(明治31年)に北海道炭礦鉄道が野幌煉瓦工場(後に北海道窯業株式会社)を設置して、鉄道や炭鉱施設に使用する煉瓦を製造したのが、この地での煉瓦製造の最初期に当たる。右上端の工場より駅寄り、宅地化されている辺りがその工場の敷地だった所で、当時は工場内へ引込み線も有していたが、跡形も無い。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

特急列車の停車を要望する行政

現在、江別市および同市議会は野幌駅に特急列車を停車させるようJR北海道に要望している。こうした要望を行う理由としては、江別市より人口の少ない市町村に特急停車駅がある点、道北方面への夜行列車廃止に伴って市内から特急停車駅がなくなった点、野幌駅周辺の再開発(江別の顔づくり事業)によって利用客の増加が見込まれる点などを挙げている。

JR北海道はこの要望に対し、札幌周辺では特急列車よりも快速列車の充実を図る企業方針および、2面2線の野幌駅では退避が不可能といった構造的理由から、受け入れる事は困難との回答を示した。しかし市は、駅周辺への経済効果の波及や市の魅力の向上などに必要として今後も要望を続けていくとしている[8][9]

江別の顔づくり事業

江別市では、函館本線により分断されていた南北の一体化と都市機能の充実によって、市内で最も都市化が進んだ野幌駅周辺を中心市街地として位置付けるために「江別の顔づくり事業」を行っている[10][11][12]

2006年から2011年にかけて行われた連続立体交差事業(高架化)もこの一環であり、今後は地上の仮設設備の撤去及び新駅舎北面の外装工事等が進められる[13]

その一方で、今後予定されている駅周辺の土地区画整理事業には大幅な遅れが生じている[14]

隣の駅

北海道旅客鉄道
函館本線
区間快速「いしかりライナー」
大麻駅 (A06) - 野幌駅 (A07) - 江別駅 (A09)
普通(札幌駅以西で区間快速となる列車含む)
大麻駅 (A06) - 野幌駅 (A07) - 高砂駅 (A08)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

  • 野幌
  • れんがもち
    江別市の名物であり、1908年(明治41年)「小樽日報」に「次は野幌。睡眠不足で何かしら疲労を覚えて居る身は、名物の煉瓦餅を買ふ気にもなれぬ。」と石川啄木が文を寄せている。
  • 日本の鉄道駅一覧
  • WORKING!!
    アニメ内に登場した「野つ駅」のモデルが旧北口駅舎。

外部リンク

テンプレート:Navbox テンプレート:夕張鉄道線

テンプレート:北海道ジェイ・アール・サービスネット業務受託駅
  1. 当駅を通るルートで定期運行する急行列車は既に存在しない。しかし、臨時急行が運転された際も当駅には停車していなかったため特急だけでなく急行も全便通過と見てよい
  2. 2.0 2.1 “高架化、駅舎に「江別色」 新JR野幌駅開業”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2011年10月24日)
  3. 2013年度版 江別市統計書(運輸・通信) JR各駅乗車人員
  4. “新局舎12日オープン 野幌駅前郵便局”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年4月10日)
  5. “JR野幌駅南口近く ビッグハウス 28日開店 隣に屋内遊園地も 店舗面積 市内3番目に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年4月15日)
  6. 江別の顔づくり事業 都心地区整備計画・第5章3-(2)駅周辺の動線計画
  7. 大正14年7月に(初代)北海道窯業株式会社野幌工場として分社独立。その後昭和2年末に操業中止。昭和3年に株式会社野幌煉瓦工場(昭和23年から(二代目)北海道窯業株式会社)に土地及び設備貸与。なお専用線は昭和5年版全国専用線一覧の記録にあるが、昭和26年版の記録には載っていない。
  8. 平成19年第4回 江別市議会定例会会議録(第2号)4/5ページ
  9. 平成19年第4回 江別市議会定例会会議録(第2号)5/5ページ
  10. “野幌駅南通り整備 地権者75件に影響 市議会で市長 早い時期に説明会”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年3月12日)
  11. “野幌駅周辺の再開発 「顔づくり」全体像紹介 100人出席 4年半ぶり説明会”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年5月29日)
  12. 江別の顔づくり事業(にぎわいの都心づくり)~都心地区整備基本計画
  13. テンプレート:PDFlink
  14. 『北海道新聞』2011年10月25日付朝刊、江別版26面。