轡田隆史

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轡田 隆史(くつわだ たかふみ、1936年3月5日テンプレート:年数歳) - )は、日本東京都出身のジャーナリスト。元朝日新聞論説委員。

埼玉県立浦和高等学校早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。入社同期に筑紫哲也がいる。社会部デスク、欧米諸国や中東地域での特派員を経た後[1]1980年から1983年までテレビ朝日系「BIG NEWS SHOW いま世界は」キャスター(アシスタントは、同番組がキャスターデビュー作となった安藤優子)。1988年論説委員。1996年まで夕刊1面コラム『素粒子』を執筆し、度々自身の好物である豆腐料理と時事問題を絡めた文章で知られるようになる。1999年以降、テレビ朝日系「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」のコメンテーターを務める。

浦和高校ではサッカー部に所属し、1年次の1951年高校選手権第30回大会)、国民体育大会優勝の二冠を経験。高校選手権での決勝(大阪府立三国丘高等学校戦)では決勝点をアシストした[1]。早大ではア式蹴球部に所属し[2]、1955年の大学選手権制覇に貢献した。1993年には自身のサッカー人生や埼玉県のサッカー史を記した著作を残した(下記参照)。2009年9月には、2018年・2022年W杯の日本開催(2018/2022年FIFAワールドカップ日本招致構想)を目指す招致委員会の委員に選ばれた[3]。現在は高校時代を過ごしたさいたま市(旧浦和市)を中心に発行されているサッカー関係の同人誌浦和フットボール通信でコラム連載や対談などを行っている。また、NHK-FM放送の番組「日曜喫茶室」には「常連客」として現在まで度々出演している。

また実父の轡田三男(旧姓横村)も元サッカー選手で、早大時代の1927年にはサッカー日本代表に選出された経験を持ち、後に新聞記者となった人物である。

主な著書

  • 『現代世界の構図を読む - いま世界はどう動いているか』(高文研、1984年)ASIN B000J6WSA0
  • 『枯れ葉作戦の傷跡』(朝日新聞社、1988年)ISBN 4022605235
  • 『顔のある文章の作り方』(高文研、1988年)ISBN 4874980910
  • 『キックオフの笛が鳴る - サッカーの歩みと魅力』(さきたま出版会、1993年)ISBN 4878910496
  • 『いきいきと手紙を書く』(講談社、1999年)ISBN 4061494678
  • 『小論文に強くなる』(岩波書店、2000年) ISBN 400500346X
  • 『就職・転職にいきる文章術 』(角川書店、2002年)ISBN 4047041084
  • 『「逆に考える」人が成功する』(成美堂出版、2003年)ISBN 4415070167
  • 『「考える力」をつける本 -「頭の壁」をガツンと破る方法』(三笠書房、2004年)ISBN 4837920667

脚注

  1. 1.0 1.1 浦和フットボール通信 VIPインタビュー 犬飼基昭×轡田隆史 2011年10月18日配信 [1]
  2. いわゆる「早稲田閥」の一員で、4年生の時に本来は1学年下の川淵三郎が新入生として入部した。川淵は轡田の活躍で浦和が三国丘を下した次の年度に三国丘高校に入学していた。
  3. 川淵は日本サッカー協会の名誉会長として同委員会の顧問に就任。後に日本は招致活動の対象を2022年大会に絞ったが、カタールに敗れて実現しなかった。

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