超鋼戦紀キカイオー

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超鋼戦紀キカイオー』(ちょうこうせんきキカイオー、欧米版タイトル:Tech Romancer)は、カプコンが開発・販売した対戦型格闘ゲームである。

1998年9月アーケード版が稼動開始、2000年1月13日ドリームキャスト版が発売された。ドリームキャスト版は初回生産特典としてキカイオーのカミモデル(ペーパークラフト)が付属している。

作品解説

本作の企画と設定はスタジオぬえ河森正治が担当し、メカニックデザインは河森正治に加え、同じくぬえの宮武一貴が担当している。

3DCGで表現されたフィールド上で、巨大ロボット同士(一部例外あり)の1対1の対決を行うゲームであり、攻撃手段としては通常の殴る蹴るの他に、ミサイル爆弾レーザー光線、火炎放射、ドリル、鉄球、無人随伴機による砲撃など多岐にわたる。また、登場するロボットたちも、個々に既存のロボットアニメ作品を踏襲した世界観を有するシナリオが用意されており、非常にバラエティに富んでいる。

ストーリーは、プレイヤーキャラクターとして選択可能な各ロボットの持つイメージに合わせたシナリオが用意され、同じロボットでもストーリーによって設定や役回りが変化し多彩な顔を見せる(機体のシステムやコントロール方法が変わるわけではない)。特に「魔法の国のポリンちゃん」のシナリオではあらゆるキャラクター(特にジュンペイとゴルディバス)がコミカルな役回りで登場し、よくも悪くもイメージを打ち破っている。また、途中には選択肢や勝利条件などによるシナリオ分岐が存在し、同じ機体でも異なるストーリー展開となるマルチエンディングとなっている(一部のパイロットのシナリオを除く)。

アーケード版はプレイステーション互換基板で制作されており、当時のレベルで見てもかなりポリゴン描写が粗かったが、プレイステーション版が発売されることはなかった。後に発売されたドリームキャスト移植版では格段にグラフィックが向上している。

アーケード版は、そのコンセプトから稼動当初の客付きは良かったのだが、強力な最終ボスが連戦(こちらは2本勝負でも、実質相手は4本勝負)など難易度設定により、簡単な操作にも関わらず、ゲームに慣れていない初心者には厳しいものとなっていた。また対戦ツールとしても、凶悪なコンボが存在する至近距離で固め続けるか、ひたすら逃げ回って射撃かという、とても駆け引きのレベルとはなっていなかったこと、勝敗が決するファイナルアタックが容易にコンボに組み込める点が存在していた。家庭用移植にあたり、これらの問題の是正を中心とした対戦バランスの調整が行われている。

ドリームキャスト版

ドリームキャスト版では、アーケード版同様の対戦および勝ち抜きモードを搭載し、さらにストーリーモードの劇中の台詞の全てがフルボイス化されている。また、アーケード版では、稼働時間が一定時間を超えると、プレイヤーの使用可能なロボットが追加される(ただしストーリーモード不可)というタイムリリース方式だったが、ドリームキャスト版では、対戦モードにて一定の成績を上げる事で得られた資金(ポイント)を使って獲得していく方式が取られている。また、新たな機体が2機追加されている他、それ以外にも主題歌のオリジナルアニメクリップやカラオケ、設定資料集なども入っており、ビジュアルメモリ用のミニゲームも収録されている(これらもポイントによって解禁)。

また、2001年1月18日にはドリームキャスト版のバリエーションとして、電話回線による対戦サービス「Matching Service」に対応したバージョン(『超鋼戦紀キカイオー for Matching Service』、以下MS版)が、ドリームキャストダイレクト(現セガダイレクト)の通販専用ソフトとして発売された。MS版はネットワーク対戦モード(2003年9月1日にサービス終了)と、サウンドボックスに宮内タカユキの歌う新曲が2曲追加され、さらに一部の技にバランス調整(ディクセンの8方向ブースト復活、轟雷の一部コンボの削除など)が施された。この他、最初からアニメーションボックス開放済みとなったが、イラストボックスから投稿イラストが削除されている。基本的なゲーム内容そのものは通常版から変更はなく、セーブデータも共通。

ゲームシステム

ゲームは2本先取式で、相手のダメージゲージを2回空にすれば、勝利となって次のステージに進むことができる。ただし、1本取っても自分のダメージゲージは回復したりリセットされない。本作の特徴的なパラメータとしては「アーマー値」があり、ガードで攻撃を受けるとこれが減少する。アーマーが完全に破壊されると、それ以後受けるダメージが大幅に増大する。また、スペシャルゲージをためることで、超必殺技が使用可能となる。

更に最終ラウンドに相手のダメージゲージを一定まで減らすことでファイナルアタックと言う所謂"決めの必殺技"が1試合に1回だけ使用可能で、これがヒットするとその時点で勝利が確定する。

コマンドは同時押しや左右レバー入れ+ボタン入力など、総じて簡単なものが採用されている。これは格闘ゲームに厳然として存在していた近寄りがたさを払拭し、初心者でも楽しめる作品にしようとの意図によるものであった。

本ゲーム中の特徴的なフィーチャーとして、フィールドに存在するビルなどの障害物が破壊可能であり、その中からパワーアップアイテムが出現することがある。このアイテムをどちらが獲得するかで、勝敗が大きく左右されることもある。また無限フィールドなので画面端が存在せず、追い詰められて一方的に倒されることが無くなった。

登場ロボット等

機体名の後ろの『』内は、ストーリーモードのアイキャッチで表示される、そのロボットを主役とした架空の番組タイトル。キャラクター設定は各機体のシナリオによって一部変化する。一部シナリオの敵機体は、パイロットが本来の搭乗者とは別人または乗っていない場合がある。

デフォルト機体およびアレンジ機体

キカイオー / 『鋼鉄巨神 キカイオー』
パイロット:轟ジュンペイ(声優:遠近孝一
無変形の人型スーパーロボット。各種格闘攻撃のほか、腕を飛ばすパンチ、胸部から放射する熱光線、口から放射する竜巻などの武器を使う。ファイナルアタックは背部のウィングが合体変形した武器・覇王剣を持って繰り出す「覇王剣・覇王雷鳴斬(「覇王雷鳴斬」とも)」。モデルは『マジンガーZ』など、昭和時代の正統派スーパーロボットのイメージ集合体。
パイロットのジュンペイは私立富士美学園に通う16歳の高校生[1]。サオリという幼なじみがいる。正義感の強い熱血漢で、他のシナリオで脇役として登場する場合もほぼ同様の性格だが、ボロン編ではポリンに振り回されサオリに誤解される女運の悪い「特異点」という役割となっている。
  • キカイオー編 ストーリー - ジュンペイの町が突如謎のロボットに襲われ、祖父の轟博士が深手を負う。敵の狙いは轟博士がかつてジュンペイの父と地下工場で密かに開発していた無敵のロボット・キカイオーであり、祖父は最期の力でジュンペイにそれを託す。ジュンペイはキカイオーを操り、地球征服を狙うゴルディバス軍団の打倒を誓う。本作のシナリオ全編の中でも王道を行くストーリーとなっている。このキカイオー編のみ途中のシナリオ分岐条件が複雑になっており、多くの分岐ルートが絡み合い、最終的に3種類のエンディングへ派生する。
ディクセン / 型番:FX-004S / 『特務機兵 ディクセン』
パイロット:ナカト・ファーランド(声優:中原茂) / ハルマ・フロックハート(声優:鷹森淑乃
無変形の人型リアルロボット。ビームライフルに良く似た光線銃や、ビームサーベルに良く似た剣、随伴する3機のファンネルに良く似たビーム砲装備の無人機「A-サテライト」などを用いて戦う。ファイナルアタックは「ファイナルシュート」。モデルは『機動戦士ガンダム』(「ファイナルシュート」は最終話のいわゆる「ラストシューティング」がモチーフ)。
パイロットの一人、ナカトは16歳[2]の元SHTO軍訓練生だったが、脱走し敵である連合軍側に所属する。もう一人のパイロットのハルマはバトルスクールの生徒の天才少女。ストーリーモードは、パイロットがナカトかハルマの選択により、設定やシナリオ展開が全く異なるものになる。
  • ディクセン・ナカト編 ストーリー - SHTO軍訓練生だったナカトはある日、軍の極秘最新兵器ディクセンを持ち出し軍を脱走。追っ手から逃れ、敵である連合軍の練習艦ノーザンライツに拾われる。ナカトの正体は戦争を起こした張本人であるSHTO軍の首相の息子であり、彼は父に敵対して連合軍の兵士となる。分岐ルートも含め、他のシナリオではラスボスとなるゴルディバスが一切登場しない。また、敵パイロットのイェールとシャドーレッドの設定が他シナリオと大きく異なる。
  • ディクセン・ハルマ編 ストーリー - 軍事教育機関バトルスクールで日々戦闘シミュレータによる訓練を重ねる、類まれな戦闘適性を持つ天才少女ハルマ。外宇宙からの脅威・自動機械群に対抗するため、ハルマは戦いに駆り出される。このシナリオのみ分岐ルートが存在せず、ストーリーは1通りのみ。また、彼女の敵は全てシミュレータまたは自動機械のため、敵パイロットが乗っていない。
ディクセン エクスペリメント / 型番:FX-004EX
パイロット:シャドーレッド(声優:池田秀一
ディクセン編に敵として登場し、追加キャラとしてプレイヤーも使用可能(ストーリーモード不可)。カラーリングだけでなく、頭部のデザインが若干異なり(カメラがゴーグル状から「眼」に変更され、よりモチーフに近い容貌となっている)、武器のリーチや威力もアップしている。
この他、一部のシナリオに敵として登場する一般兵用(DX-001A)は、カラーリングが異なり、戦闘中にパイロットが表示されないこととサテライトが無い点を除き、通常のものと性能は同じ。ハルマ編ではデモでライードがこの量産型に搭乗しているが、使用はできない。
パルシオン / 『戦え! パルシオン』
パイロット:カイ(声優:子安武人) / ケイ(声優:長沢美樹
ガイナン星人が創り出した半生物機械の巨大な生体。携帯電話の様なアイテムで召喚し、同化して操作する。「宇宙空手」など格闘攻撃がメインだが、トゲの付いた光輪を投げ付けたり、交差した手から光線を出したりする。追い討ち攻撃では倒れた相手を食っているようにも見える。ファイナルアタックは「オーバー・ザ・ギャラクシー」。モデルは『ウルトラセブン』他の特撮ヒーローと『エヴァンゲリオン』。設定上は他にも同型または類似の「鎧」が存在し、パルシオンは名匠の作で、それらの中でも特に優れた性能を有している。
パイロットのカイ(男性)とケイ(女性)はどちらも23歳の地球防衛軍BIT隊員(登場するのは片方のみ)。ただし、カイは過去の記憶を失っているが、ケイは自分が宇宙人である事を自ら隠して地球人として生きているという違いがある。ストーリーモードは、パイロットがカイとケイのどちらでも基本設定はほぼ同じだが、分岐シナリオでそれぞれ異なる展開になる。他のシナリオではパルシオンそのものが宇宙人として登場するケースが多い(パイロットは主にカイ)。ボロン編ではケイが愛の伝導者としてジュンペイの前に現れる。
  • パルシオン編 共通ストーリー - 地球が謎の巨大獣に襲われ地球防衛軍BITが出動。激しい戦闘の中、BIT隊員である主人公は逃げ遅れた少年ゴローを助けに向かうが、そこへ敵が襲いかかる。絶体絶命かと思われたその時、光と共に謎の巨人パルシオンが現れた。
  • カイ編 - 不確かな記憶のままパルシオンの力で戦うカイ。しかし記憶を取り戻し、元はゴルディバス軍団の戦士であったが、過去の戦いで力を封印され地球人の心を持って生きていた事を知る。分岐によってはかつての悪の心を取り戻し後述のダークパルシオンとなる。
  • ケイ編 - 地球人として平穏に生きるため、二度とパルシオンの力を使わないと誓ったはずの宇宙人ケイラム。いずれ地球を去らなければならない事を覚悟しながら、彼女はパルシオンの封印を解いて戦い続ける。分岐シナリオでは過去の地球意思トレムノンと対決する。
ダークパルシオン
パイロット:悪の心に目覚めたカイ(声優:子安武人)
追加キャラとして使用可能(ストーリーモード不可)。モデルは暴走状態のエヴァンゲリオン初号機、及びイーヴィルティガ。カラーリングが異なる以外、性能はほぼ同じ。ストーリーモードでは、通常のパルシオンでのカイ編の分岐シナリオで一時的にカイの機体がこの姿に変化する。
この他、ストーリーモードでの敵専用機としてシャドウパルシオンも登場するが、こちらは実質的にダークパルシオンのパイロットが表示されない版であり、性能面も同等。
ワイズダック / 型番:GZ-56 / 『重装甲陸戦兵器 ワイズダック』
パイロット:ゴンザレス隊
ゴンザレス(声優:郷里大輔
トーマス(声優:子安武人)
リッキー(声優:遠近孝一)
ヘルマン(声優:池田秀一)
アービン(声優:中原茂)
5人乗りの歩行戦車。パラシュートミサイルや地雷、クローなど、リアル志向の実弾系兵器を使用する。ファイナルアタックは「フルメタルハンター」。勝利時のデモには、ランチャーから花火を打ち上げるというパターンもある。モデルは『超時空要塞マクロス』のデストロイドモンスター
唯一ジャンプが不可能で、ジャンプボタンを押すと代わりに地雷を設置する。
パイロットは5人チームのゴンザレス隊だが、ストーリーモードではゴンザレス隊に補充兵として配属されてきた新兵のアービン・クロフォード二等兵が主人公として描かれる。他の隊員は、隊長である叩き上げ軍人のゴンザレス軍曹を始め、眼鏡を掛けた理論派の操縦兵トーマス伍長、ヘッドギアを付けた乱暴者の砲兵リッキー一等兵、帽子をかぶった無口な通信兵ヘルマン上等兵。
  • ワイズダック編 ストーリー - 最前線で戦争に明け暮れるゴンザレス隊。そこに配属された新兵アービンは戦争の非情な一面を知ることになる。ストーリー展開は戦争映画などを強く意識しており、選択肢によっては悲惨なエンディングを迎える。DC版ではエンディングのグラフィックが一部アーケード版とは異なる。
ワイズダック オルソロッソ / 型番:GX-56R1
パイロット:シャドーレッド(声優:池田秀一)
追加キャラとして使用可能(ストーリーモード不可)。ダッシュ移動などの機動力がアップしている。カラーリングは赤で、機体上部に「ツノ」が追加されている(『機動戦士ガンダム』の「シャア専用」MSがモチーフ)。
ディアナ17(セブンティーン) / 『機鋼天使(アーマードエンジェル) ディアナ17』
パイロット:天宮レイカ(声優:根谷美智子
女性型忍者ロボット。攻撃のたびにハートマークが飛び交ったり、決めポーズが多いのが特徴。ファイナルアタックは「ダンシング・エンジェル・レボリューション」。外見は『ARIEL』、武装や操縦システムは『機動武闘伝Gガンダム』のガンダムシュピーゲル(あるいはその元ネタである『ジャンボーグA』)ストーリーや台詞は『キューティーハニー』)がモデル。なお発表当時のゲーメスト等では「17」の読みは「セブンティーン」であり「ワンセブン」ではないとの注釈が有った。
パイロットのレイカはお嬢様学校の鳳凰学園に通う17歳。財閥令嬢で、普段はお淑やかな性格だが、ディアナ17に乗る際は(ゲーム中で主に見せている)凛々しく激しい性格に変わる。他のシナリオでもほぼ同様に「正義の味方」という立場で登場する。基本的に初めはレイカ自身の正体を隠し、ロボットの名で「人呼んで美と正義の使者、ディアナ17!」という名乗りを上げる。
  • ディアナ17編 ストーリー - 美少女ロボット・ディアナ17を操るレイカは、次々と腕のたつロボット達に戦いを挑み、仲間に加えていく。その目的は地球を狙う魔神大帝の野望を阻止することにあった。分岐によっては彼女のクラスメイトを中心とした話に移行してストーリーが途中で終了し、エンディングは「次回予告」の形式となる。
ラファーガ / 型番:YF-37 / 『Strategic Variable Fighter ラファーガ』
パイロット:サイモン・ハーバード(声優:子安武人
ファイターモード(ヘリコプター)、スピナーモード、ソルジャーモードの3形態に変形する可変戦闘機。形態により戦い方がそれぞれ異なる。ファイナルアタックは「トランスフォーム・タクティクス」。モデルは『超時空要塞マクロス』のバルキリー
パイロットのサイモンはエリート軍人。モデルは同じく『マクロス』のロイ・フォッカー(階級が少佐でプレイボーイであるなど)とマクシミリアン・ジーナス(敵パイロットと結ばれる)、ストーリーモードに登場する部下の黒人女性アムリッタはクローディア(ただしオペレーターではなくパイロットである)がモチーフ。通常のパイロットはサイモン固定だが、アーケード版のストーリーモードでは敵として通常のラファーガにアムリッタが搭乗することもある。サイモン隊の所属は基本的にSHTO軍だが、他のシナリオで登場する場合はナカトと同じ連合軍扱いになっている場合もある。
  • ラファーガ編 ストーリー - SHTO空軍のエースパイロットであるサイモンはある日、謎の敵機体から一人の少女を救出する。イエールと名乗るその不思議な少女を保護したことにより、彼の周辺で変化が訪れる。
ラファーガアムリッタ(アムリッタ専用機ラファーガ) / 型番:YF-38A
パイロット:アムリッタ(声優:松本梨香
ドリームキャスト版で新たに追加キャラとして使用可能(ストーリーモード不可)。DC版ではストーリーモードで敵として登場するアムリッタの搭乗機もこれに変更されている。カラーリングが赤くなっている以外、性能は変わらない。
パイロットのアムリッタはサイモンの部下で、彼に対して密かに想いを寄せており、シナリオ展開によっては遠まわしに告白するもフラれてしまう。またボロン編では八つ当たりを受ける、ディクセン・ナカト編では戦死するなど、どちらかといえば損な役である。ドリームキャスト版ではプレイヤー使用可能なパイロットキャラに昇格したため、専用のグラフィックとボイスが追加された。
ツインザムV / 『夢幻合体 ツインザムV』
パイロット:ユメノ大地(声優:松本梨香)&ユメノ空(声優:飯塚雅弓
2機の戦闘機の組み合わせにより、性能が変化する合体ロボ。ツインザム1(ファイヤーフォーメーション)は巨大な斧と熱エネルギー、ツインザム2(プラズマフォーメーション)は巨大なハンマーとプラズマを纏った両手のドリル、ミサイルを駆使して戦う。それぞれの形態へは、ゲージ使用技の「チェンジクロス・ツインザム」を使用する事により、いつでも移行する事が出来る。ファイナルアタックは「ファイヤースラッシャー」(ファイヤーフォーメーション時)と「プラズマドリルインパルス」(プラズマフォーメーション時)。モデルは『ゲッターロボ』。敵をV字に切り裂く「ファイヤースラッシャー」は『超電磁マシーン ボルテスV』の必殺技「天空剣Vの字斬り」から。初期の設定では3機に分離・合体する予定だったが、処理が複雑な為見送られた。
パイロットのユメノ姉弟は、弟の大地が10歳、姉の空が11歳の小学生。大地はやんちゃで暴走しがち、空はしっかり者で男勝りな性格で、空は大地をよくいじめている。二人の母親は既に故人。
  • ツインザムV編 ストーリー - ユメノ姉弟はある日、ロボットに乗って戦うという全く同じ夢を同時に見る。その日から二人は同じ夢を続けて見るようになり、やがて彼らは夢の世界に取り込まれてしまう。ストーリー中、特定のポイントでどちらの形態で止めを刺したかでストーリーの分岐(大地編・空編)が変化する。このシナリオでは姉弟を除く他の登場人物達が全て「夢の世界の住人」となっているのが特徴。
ボロン / 『魔法の国のポリンちゃん』
パイロット:ポリン(声優:こおろぎさとみ
魔法でガラクタから作ったギャグロボット。特大ドリル鉄球シャベルに、果ては打ち上げ花火新幹線までをも武器として使う。1ゲージ使用で、ガード不能の自爆技を繰り出す事も可能である。ファイナルアタックの「わくわくボロン劇場」は、相手毎にリアクションが異なる。搭乗機であるボロンは『マジンガーZ』の「ボスボロット」など、当時のロボットアニメの多くにコメディリリーフとして登場した、スクラップが原材料のロボットがモチーフ。なお、原材料(ダンプカーやショベルカー、ガスタンク、銭湯の番台と煙突、新幹線、ビルなど)は、戦闘の度に近所から勝手に調達しているという。
操縦者であるポリンちゃん(本名:ポリアルム・ド・ポリンティン)は魔法の国ディルクルム出身の8歳の少女[3]。荒唐無稽で無邪気な性格で、周りにパニックを撒き散らす。17歳の大人の姿に変身できる魔法も使える。元ネタは各種魔法少女アニメで、番組名も唯一機体ではなくパイロット名になっている。他のシナリオではゴルディバス軍団の手先として登場することが多い。
  • ボロン編 ストーリー - 突如、轟ジュンペイの目の前に現れた魔法少女ポリン。ジュンペイが「厄介事を引き付ける特異点」だという理由で、半ば強引に一方的に彼を守るため居候することになる。このシナリオはパロディ色の強いギャグシナリオで、登場するほぼ全ての敵パイロットが女性になっている(ラスボスのゴルディバスさえもが、ストーリーの分岐によってはポリンの母親となる)。DC版では一部の過激なシーンが変更された。

ボス

轟雷(ゴウライ) / 『魔霊将軍 轟雷』
パイロット:シャドーレッド/轟守(声優:池田秀一
真紅のライバルロボット。ファイナルアタックは「冥界陣」。敵として登場するが追加キャラとしても使用可能で、アーケード版ではストーリーモードは存在しないが、ドリームキャスト版では新たにストーリーモードも用意されている。モデルは『機動戦士ガンダム』のシャア専用の機体。鎧武者のような外見をしており、『武者ガンダム』を彷彿とさせる部分もある。オプション技で使用する両刃のナギナタは、『機動戦士ガンダム』のMSゲルググがモチーフと思われる。
パイロットのシャドーレッドはシナリオによって大きく分けて設定が2種類あり、キカイオー及びDC版で用意された轟雷のストーリーではゴルディバス軍団の将軍で、その正体は事故で死んだはずの轟ジュンペイの父、轟守(マモル)。ただしキカイオー編ではゴルディバスによって洗脳されており、展開によっては主人公に倒される事で正気を取り戻すが、轟雷編ではゴルディバスに従うふりをして復讐の機会をうかがっている、という違いがある。ディクセン・ナカト編のストーリーでは敵軍(SHTO:南半球条約機構)の仮面のエース(階級は大佐)という設定。ディクセンは本来彼の為に作られた機体だという。シャドーレッドのモデルは『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルで、声優もそれに合わせて池田秀一を起用した、とムックなどでスタッフが語っている。
  • 轟雷編 ストーリー - ゴルディバス軍団の手先として地球を襲撃するシャドーレッド。しかし、彼の真の目的はある男に復讐を果たすことにあった。分岐シナリオは存在しない。
クヴァール / 『異次元生命体 クヴァール』
パイロット:イエール(声優:鷹森淑乃
謎の異次元生物。機体の外見はタコもしくはクラゲのようである。ガードをする事は出来ない。敵専用機体であり、プレイヤーが使用する事は出来ない。
この生物を操るイエールは、ゴルディバスに造られた無表情な美少女アンドロイド。普段は落ち着いた表情だが、クヴァールを操る際は目を見開いた恐ろしい形相になる。ラファーガ編では主人公サイモンと恋に落ちる事実上のヒロインとして別の顔を見せる。また、ディクセン・ナカト編では人間という設定で、ナカトの訓練校時代の同級生として登場する。
ガムダ / 『巨人宮殿 ガムダ』
パイロット:アレクシム(声優:ゲーム版 中尾隆聖 / ドラマアルバム版 竹本英史
滅亡した古代王国の国王や民衆の残留思念のエネルギーで動く、巨大な石造りの宮殿の遺跡中ボスとして、ストーリー中によく登場する。攻撃力やアーマーブレイク力は高いが、ガードをする事が出来ない。敵専用機体であり、プレイヤーが使用する事は出来ない。
この遺跡を動かすアレクシムは、無念を遺した民衆の残留思念により蘇った、かつての古代王国の王子。王国の復活をゴルディバスに約束され忠誠を誓うが、目的が成就すればゴルディバスを倒して自分が支配者の地位に就こうと企んでいる。ただし、彼の計略がゲーム中のシナリオで描かれることはない。またラウンドを落としたときの台詞がドリームキャスト版では何故かすべて変更されている。
ゴルディバス / 『魔神大帝 ゴルディバス』
パイロット:ゴルディバス(声優:大塚周夫
高次元からやってきた「悪意」が具現化した大いなる悪の存在。一度倒されると最終形態に変身し、赤い翼の生えた漆黒の体に胸部が巨大な怪獣の頭となり、攻撃も変身前よりはるかに強力になる。敵専用機体であり、プレイヤーが使用する事は出来ない。様々なシナリオでラスボスとして君臨し、圧倒的な強さを見せる(ワイズダック編の分岐シナリオとディクセン・ナカト編のみ登場しない)。スタッフによるとシューティングゲームのボスをイメージして作られたキャラであるらしい。
ディクセン・ハルマ編では機械群の女王ユニットであったり、ボロン編ではポリンの親でただの親子喧嘩だったりと、一部シナリオでは別の設定が付けられていることもある。

ゲスト

ブロディアIIカスタム / 『強襲装甲 ブロディアIIカスタム』
パイロット:ジン・サオトメ(声優:うえだゆうじ
サイバーボッツ』より参戦したドリームキャスト版の追加キャラクター。ブロディアは同作に登場するヴァリアント・アーマー(V.A.)と呼ばれる戦闘用ロボットの1機で、本作に登場するのはそのカスタム版。元々はアーケード版の没機体であったが、ドリームキャスト版で復活することになった。ストーリーモードはなく、チャレンジモードと対戦でのみ使用可能。ファイナルアタックは「ブレイクシャフト」。
パイロットのジンはマフラーをした21歳のV.A.パイロット。担当声優は『MARVEL VS. CAPCOM』に登場した時と同じ人物で、性格もそちら寄りになっている。決め台詞の「宇宙(そら)のどこかで、また会おう!」も収録されている。

その他のサブキャラクター

巽サオリ(声優:ゲーム版 長沢美樹 / ドラマアルバム版 井上喜久子
ジュンペイの同級生で巽教授の娘、キカイオー編ではごく普通のヒロインであるが、ボロン編では嫉妬深さを爆発させ、様々な言葉でジュンペイを罵倒する。
巽教授/巽博士(声優:ゲーム版 郷里大輔 / ドラマアルバム版 納谷六郎
サオリの父親。キカイオー編に登場する「巽教授」はテクノドームの責任者で轟博士の弟子であり、キカイオーについても知っていた。轟雷編に登場する「巽博士」も立ち位置は同様だが、こちらは悪役となっている。
轟源三(声優:ゲーム版 大塚周夫 / ドラマアルバム版 北村弘一
ジュンペイの祖父でキカイオーの建造者である博士。キカイオー編では初戦にてクヴァールの攻撃により死亡する。轟守を事故死と言っていることからシャドーレッドの正体については知らなかったようである。
かあちゃん(声優:松本梨香)
空と大地の母親で、現実世界ではすでに他界している。ツインザムV・空編において、空はこの母親に会うことを目標に行動する。
大神隊長(声優:池田秀一)
BITの隊長。カイ編ではカイをBITにスカウトした人物。
嶋隊員(声優:郷里大輔)
BITの隊員の一人であるが、相当なお調子者である。
ゴロー君(声優:こおろぎさとみ)
ヒーローであるパルシオンを一途に応援する少年。
シャドウパルシオン(声優:中原茂)
パルシオンの偽者として登場するゴルディバス軍団の手先。カイ編ではカイを裏切り者として処刑しようとする。見た目は暴走カイの変身するダークパルシオンと同じ。
マキ(声優:飯塚雅弓)
レイカの親友。明るく快活な少女で、ディアナ17に憧れており、レイカの正体に気付くこともなくはしゃぎながら、その活躍ついてあれこれと語っている。
天王院静(声優:長沢美樹)
レイカ達の先輩であり、常にお嬢様言葉で話す。レイカの正体を知りつつも、敢えて追求しないなど器の大きさを見せる。
イボンヌ(声優:鷹森淑乃)
SHTO空軍のオペレーター。その美人振りから、誰が先にくどくのか、賭けが興じられるほど。
ライード(声優:中原茂)
ハルマの同期で、ハルマが心を許せる数少ない人間。終盤では量産型ディクセンにて援護に駆けつける。ラストにてハルマに告白しかけるも失敗に終わる。
トンプソン教官(声優:郷里大輔)
ハルマ達の教官でその厳しさから鬼教官と言われているが、本人は勝利の為ということで敢えて憎まれ役を買って出ている節がある。
チェンミン(陳明)(声優:鷹森淑乃)
避難民の一人であるが、そのあとノーザンライツのオペレーターになる。
ベイツ艦長
ノーザンライツの艦長。亡命を希望するナカトを受け入れる。
ビレット将校(声優:大塚周夫)
連合軍の将校、一見強面だが、ディクセン編ではハルマやナカトを戦線に送ることに心を痛め、轟雷編では怪我を押して出撃しようとするジュンペイを気遣うなど、良識ある大人として描かれている。
村の少女
ゴンザレス隊の戦場となった村の幼い少女。両親とは生き別れになった模様。アービンはこの少女を守るためゴンザレス軍曹に歯向かう。

楽曲・CD

主題歌

歌詞・曲調とも、ロボットアニメそのもののノリである。また、映像もアニメを意識した作りとなっており、スタート時には時報が鳴る演出が入る(数種類のパターンがあり、いずれもモデルとなったアニメが放送されていた時間帯である)、なおドリームキャスト版はポケモンショック後のアニメ放送の慣習に則り、冒頭に「テレビを見る時は部屋を明るくして離れて見て下さい。」のテロップが追加されている。

  • オープニング『闘え!キカイオー』
    歌:髑丸&アみーゴ隊
  • エンディング『FIGHT!?』
    歌:髑丸&アみーゴ隊

CDは二種類有り、一種類目はアーケード版稼動直前に発売されたもので、OPのみを収録、二枚目はドリームキャスト版の発売に合わせてアニメパートに使われているリニューアル版OPとEDを収録している。

通信対戦版オリジナル曲

  • 『Stand Up! Soldiers』
    歌:宮内タカユキ
  • 『君を探す翼』
    歌:宮内タカユキ

通信対戦版の発売に合わせて造られた曲で、歌手には特撮のOPなどで有名な宮内タカユキを起用している。CDはカプコンのオフィシャル通販にて発売された。

オリジナルサウンドトラック

超鋼戦紀キカイオー オリジナル・サウンドトラック』としてセルピュータレーベルより1998年11月21日発売。キカイオーの楽曲からキャラヴォイスに効果音など全ての音源を収録した二枚組みのサウンドトラックで、ゲームに使用されているOPはここでしか聴けない。なお初回版はトラック番号に誤りがあり、購入者には無料で修正版の用紙が送られた。

ドラマCD

超鋼戦紀キカイオー ドラマアルバム』としてセルピュータレーベルより1998年12月21日発売。ユメノ空役の飯塚雅弓が当時メインパーソナリティーを務めていたラジオ番組『飯塚雅弓のMEGA-TONスマイル』内にて1998年11月7日より4週連続でO・Aされていたラジオドラマのノーカット版に加えて、ボーナストラックとして『ポリンのお悩み相談室』が収録されている。キャストはジュンペイ・レイカ・ポリン・シャドーレッドなどプレイヤーキャラクターのパイロットはオリジナルのキャストになっているが、一部のサブキャラクターは変更されている。

ストーリー内容はゲームをベースにしたオリジナルになっており、ゲームでのキカイオー編の設定(ジュンペイが轟博士からキカイオーを受け継ぎ、ゴルディバス軍団と戦う)をメインにしつつも、ボロン編の設定(ポリンがジュンペイのところへフィアンセを名乗りやってくる)や、ディアナ17編の設定(天宮レイカがゴルディバス軍団を倒すため、キカイオーを仲間にしようとする)をも組み合わせたような内容になっている。また、この物語自体が「ユメノ空の見ている夢」と取れる内容になっており、空がナレーション的な立場の天の声として登場している。

  • トラック
    • 第1話『神の手からこぼれ落ちた世界』
    • 第2話『罪と罰』
    • 第3話『生は彼方に』
    • 第4話『夢と現実が解け合う瞬間〜with-fulfillment〜』
    • ボーナストラック『ポリンのラブラブルーム!』
  • 声の出演
    • 轟ジュンペイ:遠近孝一
    • ポリン:こおろぎさとみ
    • 天宮レイカ:根谷美智子
    • ユメノ空:飯塚雅弓
    • シャドーレッド:池田秀一
    • 巽サオリ:井上喜久子
    • 轟博士:北村弘一
    • 巽博士:納谷六朗
    • アレクシム:竹本英史

その他の登場作品

関連項目

脚注

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外部リンク

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テンプレート:河森正治
  1. 超鋼戦紀キカイオー公式サイト・轟ジュンペイ
  2. 超鋼戦紀キカイオー公式サイト・ナカト・ファーランド
  3. 超鋼戦紀キカイオー公式サイト・ポリンちゃん