綾町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox

ファイル:Town aya from ayacastle.jpg
綾城からみた綾町市街地

綾町(あやちょう)は、宮崎県の中西部に位置するで、東諸県郡に属する。

有機農業の町」、「照葉樹林都市」などをスローガンとする町おこしの成功例として知られ、自然の中での人間らしい生活を求める全国各地からの移住者が後を絶たない。

日本で最も美しい村連合」の一つ。

2012年7月12日に国内では32年ぶり5ヶ所目となるユネスコエコパークに登録された。

地理

南部は宮崎平野の西端にあたり、北部は九州山地で急峻であるが、国内最大級の規模の照葉樹林(綾の照葉樹林)が広がっている。また、宮崎市との関わりも深く宮崎都市圏に属している。

隣接している市町村

地名

  • 入野
  • 北俣
  • 南俣

歴史

奈良時代から日向国の交通の要衝であり、鎌倉時代から戦国時代までは伊東氏、江戸時代は薩摩藩領となって島津氏が統治した。外城制度においては北俣・南俣が綾郷、入野が高岡郷に属した。

近現代

行政

歴代町長

氏名 就任年 退任年
  郷田實 1976年 1990年
  前田穣 1990年 現職(6期目)

町議会

  • 定数10人(任期は2015年4月30日まで)

主な受賞

経済

産業

  • 基幹は農業であるが、町をあげて取り組んできた有機農業(綾町では自然生態系農業とも呼ばれる)は町のブランドとなっており、綾牛・綾豚・綾地鶏などの畜産品と共に、関東・関西地区の百貨店等で、希少な高級農産物として店頭に並ぶこともある。
  • 照葉樹林の恩恵を活かし、草木染めによる染織工芸・地産材による木竹工芸・地元の土を使った陶芸・自然をモチーフにしたガラス工芸など、様々な手工芸作りも盛に行われている。また、碁盤将棋盤などに欠かせない良質のカヤが産出されるため、とりわけ名人戦などの棋戦に用いられる最高級品には、この地で創られたものが珍重される。

地域

人口

テンプレート:人口統計

教育

小・中学校

町立

交通

空港

最寄りの空港は宮崎空港

道路

高速道路

町内には通っていない。最寄りICは、宮崎西インターチェンジ西都インターチェンジ(ともに東九州自動車道)、または小林インターチェンジ宮崎自動車道)など。

主要地方道

一般県道

  • 宮崎県道357号田の平綾線
  • 宮崎県道358号高岡綾線
  • 宮崎県道360号田代八重綾線
  • 宮崎県道363号綾宮崎自転車道線

バス

実現しなかった鉄道路線

1922年に宮崎町-綾村間(13哩)の電気鉄道の免許状[1]が下付されたが、1928年にようやく宮崎電気鉄道株式会社[2]を設立したももの工事は資金不足から中断。1933年免許一部失効(本庄町-綾村間)[3]し残りの区間も1938年に免許失効[4][5][6]となった。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

ファイル:AyaTown.JPG
錦原(にしきばる)台地
  • 九州中央山地国定公園
  • 綾城
  • 国際クラフトの城
  • 綾馬事公苑
  • 尾立展望台
  • 尾立縄文遺跡
  • サイクリングターミナル
  • 綾川荘
  • 式部谷ふれあい広場
  • 松原公園自然プール
  • 川中キャンプ場
  • 酒泉の杜
  • 錦原運動公園
  • 綾ふれあい館
  • 工芸品の工房各種
    • 綾の手紬染織工房(染織)[1]
    • 熊須碁盤店(木工)[2]
    • グローバルヴィレッヂ綾(木工)[3]
    • 長友製材所(木工)[4]
    • 陶房八十一(陶芸)[5]
    • グラスアート宮崎綾工房 (硝子工芸)[6]
  • 飲食店
    • 綾の里(郷土料理)[7]

祭事・催事

  • 桜祭り(3月
  • 照葉樹林マラソン(10月上旬)
  • 綾競馬(11月
  • あや工芸祭り(11月

出身者

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Navbox テンプレート:日本で最も美しい村連合


  1. 「鉄道免許状下付」『官報』1922年10月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. 『日本全国諸会社役員録. 第37回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  3. 「鉄道免許一部失効」『官報』1933年12月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. 「鉄道免許取消並失効」『官報』1938年6月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. 田尻弘行『宮崎交通鉄道部』ネコパブリッシング、2005年、15-16頁
  6. 森口誠之著鉄道未成線を歩く私鉄編p172