米坂線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
米坂西線から転送)
移動先: 案内検索
テンプレート:UKrail-header2テンプレート:BS-daten

テンプレート:Vertical images list

テンプレート:UKrail-header2テンプレート:BS-tableテンプレート:BSテンプレート:BS3テンプレート:BS3テンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BS3テンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BS3テンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BS3テンプレート:BS3テンプレート:BS3テンプレート:BS3テンプレート:BS3テンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BS3テンプレート:BS3テンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BSテンプレート:BS3テンプレート:BS|}

米坂線(よねさかせん)は、山形県米沢市米沢駅から新潟県村上市坂町駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)。

路線データ

  • 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 区間・路線距離(営業キロ):米沢駅 - 坂町駅 90.7km
  • 駅数:20(起終点駅を含む)
    • 米坂線所属駅に限定した場合、起終点駅(米沢駅は奥羽本線、坂町駅は羽越本線の所属[1])が除外され、18駅となる。
  • 軌間:1067mm
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
  • 最高速度:85km/h
  • 運転指令所
    • 米沢駅 - 今泉駅間:仙台総合指令室(今泉CTC
    • 今泉駅 - 坂町駅間:新潟総合指令室(小国CTC)
  • 最急勾配:25.0(手ノ子 - 伊佐領間)

米沢駅 - 今泉駅間が仙台支社、萩生駅 - 坂町駅間が新潟支社の管轄であり、今泉駅と萩生駅の間(米沢駅起点26.0km地点)に支社境がある。

運行形態

全線を直通運転する列車のほか、米沢 - 今泉・羽前椿間に区間列車が設定されている。また、早朝、夜間には小国発着の列車がある。

羽前椿以西は1日6往復のみの運行で、需要の少ない昼から夕方にかけては4時間程度運行されない。

広域輸送を担う列車として、羽越本線白新線経由で米沢 - 新潟間に快速「べにばな」が1往復設定されている。快速「べにばな」は米坂線内の各駅に停車し、坂町 - 新潟間で快速運転を行っている。

米沢で接続する奥羽本線の軌間が標準軌のため狭軌の米坂線と直通できないことから、列車についてはすべて新津運輸区所属の気動車で運行されている。かつてはキハ40・47・48形キハ52形キハ58系が使用されていたが、2008年11月1日よりキハE120形キハ110形も使用されるようになり、2009年3月14日のダイヤ改正で全列車がキハE120形・キハ110形に統一され、米沢 - 今泉間の朝の1本を除く全列車でワンマン運転が開始された[2]

使用車両

現在の車両

すべて気動車

過去に使用していた車両

気動車

蒸気機関車

歴史

鉄道敷設法に規定する「北越線及奥羽線ノ連絡線」で、「新潟県下新発田ヨリ山形県下米沢ニ至ル鉄道」である。1926年に山形県側の米沢 - 今泉間が米坂線として開業。1931年には新潟県側の米坂西線(よねさかさいせん)坂町 - 越後下関間が開業し、同時に東側も手ノ子まで延伸、米坂東線(よねさかとうせん)に改称された。以降、両側から延伸を繰り返し、1936年の県境区間を最後に全通し、両線を統合。再び米坂線となった。

JRの路線名で、複数の地名から一文字ずつを取って付けられた名称の中では、大糸線と並んで両方の文字を訓読みする例外の一つである(通常は音読み)。

かつては南東北地方の日本海側 - 内陸( - 太平洋側)間連絡線(主に新潟 - 山形・仙台間)として旅客・貨物ともに重要な路線であったが、現在ではモータリゼーション等により連絡線的役割は影を潜め、貨物営業も廃止されたため、地方の一ローカル線に成り果ててしまった。また、陸羽西線とともに羽越線不通時の優等列車迂回路としての役割も持っていたが、羽越線電化(=優等列車の電車化)によりその役割は大きく減り、さらに奥羽本線の改軌により完全にその役割を終えた。

米坂東線

  • 1926年(大正15年)9月28日 米沢 - 今泉 (23.0km) が米坂線として新規開業。南米沢・西米沢・中郡・羽前小松・犬川の各駅を新設(今泉は既設)。
  • 1931年(昭和6年)8月10日 今泉 - 手ノ子 (11.7km) を延伸開業。米坂線を米坂東線と線名改称、白川信号所、萩生・羽前椿・手ノ子の各駅を新設。
  • 1933年(昭和8年)11月10日 手ノ子 - 羽前沼沢 (9.2km) を延伸開業。羽前沼沢駅を新設。
  • 1935年(昭和10年)10月30日 羽前沼沢 - 小国 (14.4km) を延伸開業。伊佐領・羽前松岡・小国の各駅を新設。

米坂西線

  • 1931年(昭和6年)8月10日 坂町 - 越後下関 (11.0km) を米坂西線として新規開業。越後大島・越後下関の各駅を新設。
  • 1933年(昭和8年)11月30日 越後下関 - 越後金丸 (11.9km) を延伸開業。越後片貝・越後金丸の各駅を新設。

米坂線

  • 1936年(昭和11年)8月31日 小国 - 越後金丸 (9.5km) を延伸開業。米沢 - 坂町 (90.7km) が全通し米坂線と線名改称、玉川口駅を新設。
  • 1940年(昭和15年)3月5日 小国 - 玉川口間の荒川橋梁が雪崩のため崩壊、直後に通過した米沢発坂町行列車の機関車などが25m下の荒川に転落。列車の暖房器具から出火するなどで乗客24名と職員6名が死亡。のちに当該現場に『慰霊碑』建立。
  • 1958年(昭和33年)7月10日 花立駅を新設。
  • 1961年(昭和36年)7月7日 成島駅を新設。
  • 1963年(昭和38年)1月25日 『小国三八豪雪』のため、10日間にわたる運転見合わせ。
  • 1971年(昭和46年)6月7日 花立 - 坂町間走行の121Dにコンクリートミキサー車が衝突。1, 2両目が脱線転覆(重軽傷21名)。
  • 1982年(昭和57年)
    • 3月11日 西米沢 - 今泉(白川信号場)間CTC試使用開始、CTCセンターは今泉駅に設置。
    • 3月20日 西米沢 - 今泉(白川信号場)間CTC本使用開始、米沢 - 西米沢間は東北・上越新幹線の本格営業開始後、西米沢の停留所化後に使用開始予定。
    • 11月14日 米沢 - 西米沢間CTC使用開始。
  • 1983年(昭和58年)2月28日 今泉(白川信号場) - 坂町間CTC化。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 白川信号場を廃止、今泉駅に統合。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道が承継、米沢 - 坂町の貨物営業を廃止。
  • 1995年(平成7年)12月1日 玉川口・花立の両駅を廃止(JR東日本管内の廃駅は特定地方交通線の第三セクターへの転換をのぞけば1987年4月の同社発足以来初めて)。
  • 2004年(平成16年)
    • 7月14日 前日から降り続いた新潟・福島豪雨により、小国 - 坂町の築堤法面崩落発生、終日運転見合せ。翌15日仮復旧作業終了し運転再開。
    • 7月17日 再度、新潟・福島豪雨の影響により羽前椿 - 手ノ子にて土砂崩れなど発生、今泉 - 坂町で運転見合わせ。翌18日に天候が徐々に回復するにつれ羽前沼沢 - 伊佐領などで線路下の路盤流出を発見するなど被害状況が判明、再度羽前椿 - 小国運転見合わせ。復旧目途は立たず、同日からバス代行輸送。
    • 7月31日 7月17日に発生した「大規模な路盤流出・土砂崩れ」の復旧作業が『連日24時間体制』で進められたため、15日ぶりに全線営業運転再開。
  • 2005年(平成17年)
    • 3月12日 羽前沼沢 - 手ノ子間で発生した雪崩により、橋桁の一部に亀裂を発見。翌13日から羽前椿 - 小国間でバス代行輸送。
    • 4月11日 全線運転再開。
  • 2009年(平成21年)3月14日 車両をキハE120形とキハ110形に統一、ワンマン運転開始。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 東北地方太平洋沖地震発生により全線にわたり不通。
    • 3月14日 小国 - 坂町間運転再開。
    • 3月20日 米沢 - 小国間運転再開。
  • 2012年(平成24年)
    • 2月3日 今泉 - 坂町間が大雪のためこの日から運休。
    • 2月6日 今泉 - 小国間運転再開。越後金丸 - 越後片貝間で線路脇斜面の土留め壁に亀裂の進行が発見されたため、小国 - 坂町間は復旧目途立たず、バスによる代行輸送開始。
    • 3月18日 小国 - 坂町間運転再開。
  • 2013年(平成25年)
    • 7月23日 手ノ子 - 羽前沼沢間で大雨による土砂流出のため、羽前椿 - 小国間の上下線で運転を見合わせ(バス代行)。
    • 8月8日 全線運転再開。
  • 2014年(平成25年)
    • 7月10日 大雨による土砂災害警戒のため、全線で運転を見合わせ[3]。この日夜に米沢 - 羽前椿間が運転再開[4]
    • 7月11日 小国 - 坂町間運転再開[5]
    • 7月12日 今泉 - 小国間でバス代行輸送開始[6]
    • 7月31日 17時頃から全線運転再開[7][8]

駅一覧

  • 米坂線内では、快速「べにばな」(羽越本線・白新線経由新潟駅直通)も含めすべて全駅に停車
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
米沢駅 - 0.0 東日本旅客鉄道山形新幹線奥羽本線山形線 山形県 米沢市
南米沢駅 3.1 3.1  
西米沢駅 3.4 6.5  
成島駅 3.1 9.6  
中郡駅 2.9 12.5   東置賜郡
川西町
羽前小松駅 4.4 16.9  
犬川駅 2.5 19.4  
今泉駅 3.6 23.0 山形鉄道フラワー長井線 長井市
萩生駅 4.3 27.3   西置賜郡
飯豊町
羽前椿駅 2.8 30.1  
手ノ子駅 4.6 34.7  
羽前沼沢駅 9.2 43.9   西置賜郡
小国町
伊佐領駅 6.1 50.0  
羽前松岡駅 4.7 54.7  
小国駅 3.6 58.3  
越後金丸駅 9.5 67.8   新潟県 岩船郡
関川村
越後片貝駅 5.3 73.1  
越後下関駅 6.6 79.7  
越後大島駅 3.8 83.5  
坂町駅 7.2 90.7 東日本旅客鉄道:羽越本線 村上市

直営駅としては仙台支社管内の米沢駅と今泉駅および新潟支社管内の小国駅と坂町駅がある。簡易委託駅としては仙台支社管内の羽前小松駅および新潟支社管内の羽前椿駅と越後下関駅がある。その他の駅はすべて無人駅である。

廃駅・廃止信号場

  • 白川信号場 - 米沢起点24.8km。今泉駅・萩生駅間。長井線との分岐点。1984年2月1日廃止。今泉駅に統合。
  • 玉川口駅 - 米沢起点63.6km。小国駅・越後金丸駅間。1995年12月1日廃止。
  • 花立駅 - 米沢起点86.2km。越後大島駅・坂町駅間。1995年12月1日廃止。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:東日本旅客鉄道仙台支社

テンプレート:東日本旅客鉄道新潟支社
  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. テンプレート:PDFlink JR東日本新潟支社、2008年12月19日、pp. 4-5
  3. テンプレート:PDFlink - 国土交通省 災害情報、2014年7月10日 12:00現在
  4. テンプレート:PDFlink - 国土交通省 災害情報、2014年7月11日 6:00現在
  5. テンプレート:PDFlink - 国土交通省 災害情報、2014年7月14日 7:00現在
  6. テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道新潟支社、2014年7月19日閲覧
  7. テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道新潟支社、2014年7月31日閲覧
  8. 台風で一部運休の米坂線、7月31日中に全線再開へ - レスポンス、2014年7月30日