箕面有料道路
テンプレート:Ja Route Sign 箕面有料道路(みのおゆうりょうどうろ)は、箕面市内の、延長7.2kmの国道423号のバイパスである。公式愛称は「箕面グリーンロード」。2007年5月30日開通。 テンプレート:-
目次
概要
大阪府道路公社により建設された地域高規格道路。新御堂筋を北上すると新御堂筋終点の箕面市萱野でそのまま本道路につながっている。終点の下止々呂美では国道423号に接続するほか、建設中の新名神高速道路が開通した際には箕面インターチェンジが設置され、接続する計画。
道路の大部分は箕面トンネルで、萱野側の地上部分は平面交差(交差点)が3ヶ所ある。箕面トンネルは自動車専用道路で、トンネル利用の場合に有料となる。
完成4車線(片側2車線)の計画だが、トンネル部分は暫定2車線で開通、供用されている。萱野側の地上部およびトンネル出口は4車線で建設されているが、トンネル内は片側のトンネルのみでの対面通行となっている
路線データ
- 起点 : 大阪府箕面市萱野
- 終点 : 大阪府箕面市下止々呂美
- 全長 : 7.2 km(開通時は6.8 km)
- 規格 : 第1種第3級
- 車線数 : 4車線(開通時は暫定2車線)
- 設計速度 : 80km/h(開通時は60km/h)
- 通行料金 : 二輪車・軽自動車510円(360円)・普通車620円(410円)・中型車720円・大型車1030円・特大車1700円[1](括弧内は後述の社会実験による通行料金。ETC利用可)
- 通行規制等 : 125cc以下のバイク、原付の通行は禁止。また、箕面トンネルの総延長が5,000mを超えるため、危険物積載車は通行不可。
- 箕面グリーンロードトンネル南口 [[[:テンプレート:座標URL]]34_50_13.90_N_135_29_18.21_E_region:JP_type:landmark 北緯34度50分13.90秒東経135度29分18.21秒]
歴史
当初は2003年度内での完成予定だったが、2007年の完成となった。
年表
- 1995年7月 - 都市計画決定
- 1996年12月 - 地域高規格道路整備区間に指定
- 1998年10月 - 着工
- 2003年6月 - 箕面トンネル本坑貫通
- 2007年5月30日 - 箕面トンネル供用開始
路線状況
建設の目的と批判
大阪府道路公社は、本道路の建設によって下止々呂美から新御堂筋までが従来の25分から8分に短縮されるほか、バイパス効果により周辺道路の混雑緩和が期待できるとしている[2]。しかし、大阪府道路公社が設定した4,910台の計画交通量[3]に対し、実際の1日平均の通行量は2009年4月で約3,640台、同5月で3,832台であり[4]、建設費の償還が危ぶまれると報道された[5]。また、周囲の「自然環境」に影響を与えているという批判がある。建設中にトンネル内から出水があり、日本の滝百選にも選ばれた箕面滝上流部の地上河川の流量が同時期に減少したと報道された。建設時に湧き出た湧き水をポンプにより送水しているが、上流にある箕面川ダムの治水目的とされている[6]。これに対し、上島一彦大阪府議会議員は戻している水量は全流量のうち少数の割合にとどまり、「箕面の滝が人工化した」という報道に地元の観光事業者が「大切な観光資源である滝のイメージを破壊された」と憤っているとしている[7]。2007年8月にトンネルの湧き水から大量の砒素が混入されていると報道があった[8]。
社会実験の実施
交通量の低迷により、対策として2009年7月20日より二輪車・軽自動車および普通車に対する料金割引を社会実験として導入している。当初は同年内とされたが順次延長され、2014年4月1日現在では2015年3月31日までとされている[9]。箕面有料道路社会実験協議会が2013年に実施した交通量調査や利用者アンケートによると、箕面森町の世帯数増加とともに全体の交通量は年々増加しており、うち料金割引を実施している車種の交通量は実施前と比較して70%増加し、全体でも計画交通量には達しているが料金割引の影響で計画収入には達していない。一方で、社会実験終了による利用回数減少の回答が70%と高いため、料金割引の継続による交通量増加により計画収入の実現が可能か今後も検証するとしている[10]。
地理
通過する自治体
交差する道路
路線バス
水と緑の健康都市(箕面森町)の開発に伴う大阪府の要請により[11]、箕面森町と千里中央駅の間で路線バスを阪急バスが運行し[12]、両区間を約25分で結んでいる[13]。また、箕面バイパス北口交差点から国道423号を北上した豊能町に所在する北大阪ネオポリスからも千里中央駅まで路線バスが運行されているが本道路を経由しない[14]。豊能町が運行する東西バス[15]と箕面森町線の乗り継ぎによる本道路を経由した移動も可能で料金面も僅かながら有利であるため、豊能町の交通計画で強化する案も出されている[16]。