秋田おばこ農業協同組合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:基礎情報 農業協同組合

秋田おばこ農業協同組合(あきたおばこのうぎょうきょうどうくみあい)は、秋田県大仙市に本所を置く農業協同組合。愛称はJA秋田おばこ。大仙市全域、仙北市全域、仙北郡美郷町を営業エリアとする。

概要

大曲仙北地区[1]の農協が合併したものとされるが、美郷町の一部である旧仙南村金沢地区と横手市金沢地区の農協であったJA金沢町は旧横手市を中心とする秋田ふるさと農業協同組合と合併したため、必ずしも市町村界が農業協同組合の分界ではないとされる[2]

なお、当組合には金沢西根支店が設置されるも、かつての金沢町ではなく、隣接するかつての金沢西根村に位置する。

当組合の正組合員数は19,463戸。次いで秋田ふるさと農業協同組合横手市:11,413戸)、秋田しんせい農業協同組合由利本荘市:11,054戸)で、県内では正組合員数が1万戸を超えるのはこの3農業協同組合となっている[3]

沿革

  • 1998年(平成10年)4月10日 - 大曲仙北地区の1市10町3村の20の農業協同組合が合併し秋田おばこ農業協同組合が設立される。
  • 2003年(平成15年)3月3日 - 当組合の燃料部門(給油所・LPガス部門)を分社化し株式会社おばこライフサービスを設立。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 子会社である株式会社おばこライフサービスへ秋田おばこ農業協同組合より自動車部門が移管される。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - (主として金融事業関連)店舗名が支所・出張所から支店に変更となる。
    • 4月1日 - 運輸子会社である株式会社大曲通運が株式会社秋田おばこ運輸に改称。大型トラック数台を改装、新社名ロゴとおばこ娘ステッカーを貼り、さらに「JA秋田おばこGROUP」と表示。

イメージキャラクター

ファイル:JA Akita-Obako Obako Rice Terminal.jpg
田沢湖線から見えるおばこライスターミナル(2013年9月19日)

当組合公式のイメージキャラクターが、アニメ調のキャラクターである「おばこ娘」である。原案者は現職女性JA職員で、秋田テレビJAグループ秋田提供の番組である「JAみどりの広場われら夢中人」に、かつてこの原案者が出演した。

「おばこ」とは東北地方の方言で少女や娘という意味であり、おばこ娘を字面のまま解釈した場合、「娘娘」と解されかねないが、名づけの意とする所は、当組合の娘という意味を込め「おばこ」+「娘」としたとされる。また、秋田や山形には「おばこ節」という民謡がある。

大仙市四ツ屋には巨大なキャラクターイラストが描かれた「おばこライスターミナル」という米の集荷施設がある。公式ホームページよると2007年現在「日本一の米集荷施設」とのことである。

この施設は、JR東日本羽後四ツ屋駅付近では、秋田新幹線こまち」の車窓からよく見える位置にあるほか、国道105号を旧角館町方面から旧大曲市方面に進行した場合も、自動車の車窓からよく見える。

イラストつきの建物や看板などは秋田おばこ農協本店・角館駅前支店・田沢湖営農センター・畑屋資材センター、神岡農機センター、関連会社のおばこライフサービスの内小友サービスステーション・神岡サービスステーション・横堀給油所、西明寺給油所、秋田おばこ運輸の大型トラックなどにイラストが描かれている。また、「おばこロマンロング」や「おばこロマン米の精」等のおばこロマンシリーズのJA秋田おばこ地区専用の肥料のパッケージにも描かれている。

このイラストは主として農家(組合員)向けの商品に描かれることが多いとされ、当地区の農家の庭先や作業場には必ずといって良いほど「おばこ娘」イラスト付きの肥料袋が見られる。一般消費者向けには、発芽玄米、ほうれん草、しいたけ、一部の生協向けの精米のパッケージなどにも使用されているそうだが、あまり見かけることはない。

いわゆる「萌え興し」に分類されるケースがあるが、「萌え」を狙ったというよりも、職員の持つ能力を活用し商品等に表示した結果、当JAを代表するアイコンとして世間に認知されたものであろうと思われる。

脚注

  1. 大曲市を中心とした旧仙北郡の市町村を指す、現在の大仙市仙北市・仙北郡美郷町に相当
  2. かつて仙北郡には金沢町が位置したが、昭和の大合併により旧仙南村と旧横手市へ南北に分割されたという経緯があるとされる。
  3. 2012年4月1日現在、秋田県農業協同組合中央会ホームページより

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:秋田県の農業協同組合 テンプレート:Agri-stub