田中優子

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田中 優子(たなか ゆうこ、1952年1月30日 - )は、日本の江戸文化研究者、エッセイスト法政大学総長。

法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。サントリー美術館企画委員。サントリー芸術財団理事、放送文化基金評議員、大佛次郎選考委員。開高健ノンフィクション賞審査委員。サントリー地域文化賞選考委員。のりこえねっと(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク)共同代表。神奈川県横浜市出身。法政大学社会学部教授、社会学部長を経て、2014年4月、法政大学総長就任。

来歴 ・人物

清泉女学院中学高等学校を経て、1974年、法政大学文学部日本文学科卒業。1977年、同大学院人文科学研究科修士課程修了、1980年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。広末保に師事した。1980年4月、法政大学第一教養部専任講師、同助教授、教授を経て、社会学部教授。2012年4月、同学部長に就任。2014年4月、法政大学総長就任。

1986年、最初の単著『江戸の想像力』により芸術選奨文部大臣新人賞受賞。それまで主に「暗く陰惨な時代」とされていた江戸時代をもっと明るい時代と考える「江戸ブーム」の一翼を担ったが、本人は、そのつもりはなかったと言っている[1]。以来、江戸時代の社会・文化などの紹介を行っている。

2000年『江戸百夢』でサントリー学芸賞芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2005年紫綬褒章受勲。 2009年1月には、前年に逝去した筑紫哲也の後任として『週刊金曜日編集委員に就任した。

サンデーモーニング』(TBSテレビ)不定期のコメンテーター。(和装で出演している)。

職歴

  • 1980年(昭和55年) 法政大学第一教養部専任講師
  • 1983年(昭和58年) 法政大学第一教養部助教授
  • 1986年(昭和61年) 北京大学交換研究員
  • 1991年(平成3年) 法政大学第一教養部教授
  • 1993年(平成5年) オックスフォード大学在外研究員
  • 2003年(平成15年) 法政大学社会学部教授
  • 2007年(平成19年) 法政大学国際日本学インスティテュート教授を兼任
  • 2012年(平成24年) 法政大学社会学部長
  • 2014年(平成26年)4月 法政大学総長就任[2][3]

著書

共著

翻訳

編集・監修

  • 『日本の名随筆 別巻 94 江戸』(1998年作品社)- 編集
  • 『メディア・コミュニケーション』(2005年、法政大学出版局) 共編:石坂悦男
  • 『江戸の懐古』(2006年、講談社学術文庫)- 監修
  • 『残したい日本の美201』(2006年、長崎出版)- 監修
  • 『手仕事の現在』(2007年、法政大学出版局)- 編著

出演

ラジオ

CM

脚注

  1. 小谷野敦『江戸幻想批判 改訂新版』(新曜社)に収められた対談。
  2. 法政大学 次期総長候補者に田中優子社会学部長を選出 法政ニュースリリース 2013年11月22日掲載 2013年11月22日閲覧
  3. 法大次期総長に田中優子氏、六大学初の女性学長 YOMIURI ONLINE 2013年11月22日掲載 2013年11月22日閲覧
  4. 『カムイ伝講義』(小学館)あとがき
先代:
増田壽男
法政大学総長
2014年 -
次代:
現職