栄光への脱出

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テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Portal栄光への脱出』(えいこうへのだっしゅつ、テンプレート:Lang-en)は、レオン・ユリスの執筆した1958年発表のベストセラー小説(日本語訳『エクソダス 栄光への脱出犬養道子、1961年)。1947年ホロコースト生存者らを乗せてフランスからイギリス委任統治領パレスチナに向かおうとしてイギリス軍に制圧された不法移民船エクソダス号SS_Exodus)をモデルとした物語である。Exodusは「大挙した脱出」という意味だが、「出エジプト記」になぞらえてもいる。1960年に映画化された。

映画

テンプレート:Infobox Film栄光への脱出』(テンプレート:Lang-en)は、1960年アメリカ映画である。ユナイテッド・アーティスツ配給。監督はウィーン出身のユダヤ人オットー・プレミンジャー、音楽はやはりウィーン出身のユダヤ系作曲家アーネスト・ゴールド、脚本はダルトン・トランボ、撮影はサム・リーヴィット(Sam Leavitt)。

主題歌の「Exodus」(フェランテ&タイシャー、Ferrante & Teicher)。邦題は「栄光への脱出のテーマ」)もインストゥルメンタル曲としては、大ヒットとなった。1961年ビルボード誌の週間ランキングでは、1月23日に最高位の第2位を獲得。同誌1961年の年間ランキングでは第2位を記録した。また、後にパット・ブーンが「This land is mine...」で始まる歌詞が付けて、彼自身でも歌っている。

イスラエルの建国を叙事詩的に描いた映画であり、原作小説にある反イギリス・反アラブ描写は抑えられているものの、イスラエル独立にあたっての内戦やユダヤ人・アラブ人双方の描き方に対して多くの論争がある。またアメリカにおけるイスラエル支持の世論形成にも多くの影響を与えた。

あらすじ

ホロコーストを生き延びたヨーロッパのユダヤ人多数がパレスチナへ移民しようとしたが、そのほとんどはイギリスが設けた移民枠を超過した不法移民で、多くがイギリス軍に捕まりキプロス島の難民キャンプに送られていた。難民キャンプで看護婦として働いていたアメリカ人のヒロインの前に、エクソダスと名付けた貨物船を手に入れて彼らを極秘のうちにパレスチナへ送ろうとするユダヤ人で元兵士の主人公が登場する。

船に乗り込んだ移民たちはイギリス軍との緊迫した駆け引きの末にパレスチナへとたどり着き、キブツに受け入れられて農民として働き、アラブ人やイギリス軍と戦って翌年のイスラエル建国を迎える。

出演者

撮影地

キプロスエルサレムハイファアッコカイサリア、クファール・カナ、アトリット

テーマ曲

外部リンク

テンプレート:オットー・プレミンジャー