東海市 (江原道)

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テンプレート:Mboxテンプレート:Infobox 東海市(トンヘし,とうかいし)は大韓民国江原道中南部に位置する市。かつては南部を北坪(プクピョン)と呼び、北部は墨湖(ムコ)と呼ばれていた。

地理

東は日本海に面し、西は旌善(チョンソン)郡、三陟(サムチョク)市、南は三陟市、北は江陵市に接する。冬は日本海に面するために比較的温暖であるが、晩冬には日本海の雪雲の影響を受け、雪が降りやすくなる。過去最深積雪として2011年2月15日に102.9cmを記録し、観測史上初めて積雪が1mを超える大雪となった。

歴史

三韓時代は辰韓の悉直国の一部だったが、西暦102年新羅に併合され、5世紀には高句麗悉直郡になった。

統一新羅景徳王在位期間の757年に三陟郡と改称、高麗時代は陟州とも呼ばれた。

李氏朝鮮時代は1393年に三陟府、1413年に三陟都護府に昇格した。

1895年の地方行政改革により江陵府三陟郡と改編され、翌年江原道に属した。

江原道東部は三和鉄山や襄陽鉄山など鉄鉱石や石炭が豊富であり、現在の東海市にあたる江陵郡墨湖面・三陟郡北坪面では鉱工業が育ち始めた。大阪の相場師是川銀蔵はこれらの鉱山を買収し1938年に是川鉱業を設立、1943年に当時の三陟郡北坪面に是川製鉄を設立し溶鉱炉8つと従業員1万を擁する大企業となった。この製鉄所は戦後には三和製鉄所となったが、老朽化と鉄鉱石の枯渇などから1970年代に操業を停止している[1]

1998年11月朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)金剛山観光船が東海港を出航した(2001年7月以降は束草港のみとなり、現在は陸路観光となっている)。

観光

文化財

  • 高峴山城
  • 三和寺の三層石塔
  • 甘湫寺
  • 北坪海巖亭
  • 龍山書院、文敬祠、文簡祠、道東祠

レジャー・観光地

  • 望祥海水浴場
  • 湫岩(チュアム)海水浴場
  • 魯峰海水浴場
  • 於達海水浴場
  • 武陵渓谷
  • 頭陀山
  • 青玉山
  • 草録峰
  • 泉谷天然洞窟
  • 北坪民俗市場
  • 墨湖・於達刺身通り
  • 墨湖港

教育

軍事・警察

韓国海軍第1艦隊司令部及び海洋警察庁の東海警察署が所在する。

姉妹都市

交通

韓国鉄道の東海支社も設置されている。

外部リンク

テンプレート:江原道の行政区画