日本の階級呼称

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日本の階級呼称(にほんのかいきゅうこしょう)では、職階としての階級に与えられた呼称である階級呼称について、日本での実例を挙げる。

解説

職階としての階級は様々な組織の中に存在する。特に、自衛隊警察のような強い統制力を要請されている機関では、法律により「階級」が厳格に定められていることが普通である[1]。自衛隊や警察に限らずとも、地方公共団体などの公的機関では、戦前官吏吏員制度の名残や、戦後公務員制度の職階制の原則が終身雇用による採用種別ごとの待遇格差や採用年次ごとの横並び昇進で変則的に実施されてきた結果、事実上の階級制度が形成されているといえる。なお幹部警察官の階級は身分や地位的な名称を含んでおり、警視正以上の階級では国家公務員となる。

また、民間の組織でも職務の度合いに応じて責任を示す肩書きを用いるが、特に歴史のある企業や特殊法人などの公的機関の影響が強い組織では、職層を示す階級(主事主幹参事理事など)を持ち、これに応じた役職に就けるという人事制度を有していることがある。

以下では、日本社会においてみられる組織内の階級、職階や、歴史的・慣習的な階級、技能の階級等を例示する。これは必ずしもすべては網羅したものではなく、また並列しておかれている階級は必ずしも同質のものではない。

教職員

幼稚園小学校中学校高等学校中等教育学校特別支援学校教員には、教諭講師などの職業上の階級がある。一般的に教員には、男女差別はあまり見られない。

また、高等教育が行われる学校(大学など)の教育職には、教授准教授を始めとする階級的な呼称を有し、しばしば階級の上下によって学内、学部・研究科内、学科・課程・専攻内、講座・学科目内、研究室内での権限に格差が設けられている。これの階級呼称は長い歴史を持つもので、日本一国のみならず世界中の各国でも通用する。

このほか、学校教育法に定められている学位称号も学術的な階級として見ることができるため、主なものを以下に列挙する。

中等教育まで

高等教育

学位と称号

現在の日本の学位は、「博士の学位」、「修士の学位」並びに「専門職学位」(「法務博士(専門職)」「教職修士(専門職)」およびその他の「修士(専門職)」)、「学士の学位」、「短期大学士の学位」と主に4段階となっている。その他、学位に準ずる称号として、高等専門学校を卒業した者に授与される「準学士の称号」、並びに、要件を満たす専修学校の専門課程の修了者に付与する「高度専門士の称号」「専門士の称号」がある。

学位

学位に準ずる称号

  • 準学士の称号(高等専門学校を卒業した者)
  • 高度専門士の称号(要件を満たす修業年限4年以上の課程を修了した者)
  • 専門士の称号(要件を満たす修業年限2年以上の課程を修了した者)

聖職者

神道

宗教法人神社本庁は以下の呼称を認定する。

神職の階位

神職身分

  • 特級
  • 一級
  • 二級上
  • 二級
  • 三級
  • 四級

仏教

仏教僧の僧綱等

技能(段位・級位と称号)

近代以降、剣道柔道などの武道をはじめ、将棋囲碁といった伝統的な卓上の遊戯、書道などの社会教育分野、珠算暗算などの計算技能に至るまで、日本の各分野における技能に応じてそれぞれの競技・技能の指導的役割を果たす法人などによって十級から一級までの級位、初段~十段までの段位といった技能上の等級を授与する制度が定められてきた。通常、各機関から授与された段位については剣道や柔道などの武道や計算技能については社会的に通用する評価とされているが、いわゆる履歴書に記載する場合としては国家資格や公的資格によるものではないため、あくまで特技として記す場合が多い。場合によっては民間資格として記す場合もある。

武道

各流派伝位

相撲力士の番付

関連項目

脚注

  1. 但し、階級は同一であっても役職や階級における細分(例:自衛隊では将補や1佐における(一類)や(二類)などに細分)により上下関係は存在する。時と場合によっては階級云々でなく年功序列による指示系統も存在するが、組織による慣例であり実際には黙認である。

外部リンク