幕張 (漫画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists テンプレート:性的

幕張』(まくはり)は、『週刊少年ジャンプ』で1996年から1997年まで連載されていた木多康昭少年漫画作品である。

概要

千葉県幕張地区の高校「幕張南高校」を舞台としたギャグ漫画。野球部を舞台としているが、野球に関わる話はない(部室が潰される話や、部員を勧誘する話はある)。

『週刊少年ジャンプ』誌内の『魁!!男塾』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『みどりのマキバオー』、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、『SLAM DUNK』などの他作品や担当編集者および芸能人へのパロディ・毒舌の他、過激な下ネタ描写が特徴。特に同時期に連載していた月島薫作『心理捜査官 草薙葵』に対して執拗に茶化していた[1]。また、雑誌掲載時にタレントのヒロミを「(芸が)寒い」と皮肉るシーンがあったが、単行本では島袋光年を模した人物と吉崎との掛け合いに変更されている。この話の次号では予告無く休載となり、休載明けの巻末コメントにて「謹慎」と表現。

後年木多は「あのとき辞めていなければ、『幕張』の代わりに(カードゲーム路線でブレイク前の)『遊☆戯☆王』が終わっていた」と語っている[2]

あらすじ

「バスケ部に入りたいが、ジャンプにはスラムダンクがあるし、セクシーコマンドー部には入りたくない」という理由で仕方なく幕張南高校の野球部へ入部した塩田鉄人奈良重雄。やる気のない性悪野球部マネージャー桜井美保、人数あわせで入部したお人よしの叶親浩司を加え、まったく野球をしない野球部の青春(?)劇を繰り広げる。

中盤〜終盤には奈良曰く『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』が大会ネタを始めたのに影響され(単行本では台詞が変えられ、叶親以外の参加動機が不明)、大会およびテレビ番組「世界高校生選手権」に参加する展開になった。

最終回では物語を締めくくるどころかストーリーには触れず、作者自身の「やってられっか!!」という叫びと暴露話、さらに作者コメント欄で「俺は自由だ!!」との言葉を残し幕を閉じている。この時最後に“ガモウひろしが『幕張』の真の主人公だった”とオチを付けた。ガモウは木多と作者コメント欄で活発にやり取りをしていたが、作品本編とは関連性はない。後の単行本最終巻の描き下ろしにおいて、連載終了に至った経緯を「ウンコを流すことが出来なかったから」と、説明している。

登場人物

幕張南高校野球部

塩田鉄人(しおだ てつひと)
幕南高校の野球部員。主人公格を勤めるメインキャラクター。性格は傲慢で自分勝手で粗暴。まれに友情に厚い一面も見せるが、基本的に自分可愛さに友達を売る男(事後に後悔はして涙を見せている)。極度の巨乳好きであり、女を顔と胸の大きさで判断する。年の離れた妹の忍がいる。回想にしか登場しないが、年が離れているだけに可愛く思っており、奈良の魔手から守ろうとする言動が何度かあった。
作中最強の人物で、「うるさくて受験勉強が出来ない」という理由で暴走族を壊滅させて以来、鉄人(てつじん)の異名で恐れられる。
奈良を智恵子に売ったことが発端となり、数々の事件に巻き込まれ、奈良と叶親とともに世界高校選手権に出場。エロに負けて勝機を逃すこともあったが、圧倒的なパワーで大会を勝ち進んだ結果、大量の女性ファンを生む。
本当は野球よりもバスケの方が好き。野球部に入部しても一度も野球の練習をせずにバスケの練習を続けた結果、「気が付いたら三井君よりも3Pシュートが上手くなった」(本人談)。
奈良重雄(なら しげお)
幕南高校の野球部員。主人公格の一人。ウド鈴木のような髪型が特徴で作中何度もそれをネタにイジられる。ある時桜井のミスで頭の中心だけを剃られた髪型になり、そこに専用のヅラを着用。強度の近眼で、眼鏡が無いと鈴木智恵子が広末涼子と同類の美人に映る。身体能力は塩田と互角でありながら、喧嘩は弱い。酒癖が非常に悪く、ひとたび酔っぱらうと塩田でさえ手が付けられない(チャック状態になる)。
作中最凶の変態で、人の恋路を邪魔する殺人集団「吉六会」の元締め。重度のロリコンで塩田の妹の忍を狙っていたが、ホモの男に掘られて以降自分もホモ化した以来はその兄である鉄人も標的に加える。粗チン[3]で包茎(話中で克服)。裸を見せることに快感を覚えるタイプであり、人前で度々服を脱ぐ。
鈴木智恵子という恋人ができたことで吉六会から見限られ、世界高校選手権決勝にて、矢禿率いるかつての吉六会の仲間たちと激突する。
必殺技は、自身のカツラを改良して作った十字の武器「奈良カッター」と吉六会奥義「奈良づくし」。奈良づくしとは、腰を高速でピストン運動させることで股間を勃たせ、その状態のまま敵に抱き付き股間を相手の体にこすり付けるという恐怖体験をさせることで精神的に抹殺する技である。本作では嶋鳥、ホリデー垣内、矢禿に対して使用しているが矢禿相手には不発に終わっている。
作者の高校時代の友人がモデルで、単行本後書きに本人直筆の文が掲載されている。
桜井美保(さくらい みほ)
幕南高校の野球部マネージャー。やる気はあまり無く、練習しない塩田と奈良を咎めるどころか一緒になってサボっている。三つ編みで胸囲85cm、巨乳美人だが、ワガママで暴力的かつあっさり知り合いを騙したり捨てるなど性格は悪い。塩田と奈良たちに度々貞操の危機にさらされている。実は天然巨乳ではなく豊胸器具で巨乳化していた。パイパンがコンプレックス。必殺技は股間に強烈な一撃を加える「パテオ」と「ラ・ムー[4]
叶親浩司(かのおや こうじ)
幕南高校の剣道部員→野球部員。小学生時代の塩田のクラスメイト。小学校の卒業式でチンチンの先が黒いことを塩田に暴露され、以降彼のあだ名が「先っちょクロマティ」(略して先マティ)となる。以来、千葉にいられなくなり中学時代を父親の単身赴任先の青森県で過ごすが、高校に入って塩田と再会。さらに奈良と智恵子に関わったばかりに彼の人生は大きく狂う。桜井美保が好きで一度告白するも、髪型が理由であっけなく振られている。
中学時代100m走で青森県記録を持っていると語るなど、運動神経が優れている。基本的には常識人な反面、精神的揺さぶりや押しに弱い。異性に対してはあまり免疫がないため、女性関係では相手によく利用される。作中後半では智恵子の策略に嵌まり、責任を取るため優勝賞金目当てに世界高校選手権に出場。自分だけ剣道の防具を身に付けて闘い、観客や弟から「恥知らず」と罵られながら涙をこらえて奮戦した。同じ選手権では相手の口車に乗せられ、格闘をするはずが将棋勝負で七枚落ち(八枚ではない)で戦いあっさり詰むも、すぐさま竹刀で相手を昏倒させ勝利する[5]など手段を選ばない。
コンビニコミック版では、あだ名は「亀頭十段」に変更された。彼の男性器は亀頭が黒いだけでなくかなりの巨根であり、吉崎に「ソニー、ホンダに並ぶ」と称された他アメリカチームの面々にも「カノオヤフジヤマ」として衝撃を与えた。
吉崎哲也(よしざき てつや)
野球部のキャプテン。野球に対する興味はほとんど無いようで、一度も野球部部室に現れていない。塩田らが野球部員であったことを知ったのは、香港に渡って以降。女性関係に激しく複数の女性と関係を持つほか、塩田の元彼女(中井里美)とも付き合っていて、塩田と奈良に恨まれる。
トランプマンの息子で、『なるほど!ザ・ワールド』が終了し父親がほぼ無職状態になったため、貧乏暮らしをしている。本誌連載よりも早くコミックスの表紙(5巻)に登場。
野村光男(のむら みつお)
幕南高校野球部の顧問。25歳。威厳もやる気も全く無く、野球部の部室を柔道部に明け渡すことを自ら提案した。自分の立場を利用して、野球部の元マネージャー(村社綾乃)に関係を迫ったことをなぜか塩田達が知っているため、彼らには頭が上がらない。現在、奈良の母親と付き合っている。
初期にはよく登場していたが中期からはほとんど登場しなくなる。選手権決勝直前に再登場し、童貞であることをカミングアウトした。

主要人物の関係者

奈良の母親
ミイラの様な顔をしている。野村と付き合っているが、美形の男に目が無い。子離れできない性格で、息子を可愛がっていた。
塩田 忍(しおだ しのぶ)
鉄人の妹。小学一年生。登場は兄や奈良の回想のみ。兄思いな妹らしく、塩田が三日間失踪した際には心配していたことが奈良の口から語られている。
ロリコン属性持ちの奈良に惚れられている。コラージュ技術にも長けており、強かさは兄譲り。
桜井の父
一度奈良に襲われており、以後は彼を変質者として忌み嫌っている。娘を溺愛していて、最終話直前にはそれにつけ込んだ塩田と奈良の策略により哀れな最後を迎えた。
奈良だけではなく娘に近づく男は無条件で敵視するタイプの人間。

吉六会

他人の恋愛を妨害することを目的に結成された、もてない男たちの集団。のちに奈良は彼女ができたために脱退させられるが、最優秀高校生選手権編の後に復帰している[6]。また、鬼瓶の嫁もブサイクだという理由で結婚していることについては言及されていない。自主的な活動の他、第三者からの依頼によっても動く。報酬は現金とは限らず、物品でも可能。

矢禿康介(やはげ こうすけ)
「吉六会」のNo.2。初めは髪が薄かったが、のちに植毛。後半は髪型をアフロにして登場。「奈良づくし」を会得し、広末涼子似の彼女(=智恵子)が出来た奈良に反旗を翻した。モンゴル予選を一人で勝ちぬき、「最優秀高校生選手権」において奈良と史上最低の戦いを繰り広げるも、最後は奈良の一撃によって敗れる。
必殺技は、矢禿メタン(至近距離で相手の顔面に屁を炸裂させる技)と、修行の末に会得した吉六会奥義「奈良づくし」。彼の奈良づくしは、うつぶせの状態から腰を地面に高速で打ちつける「ヘビの脱皮」を使用する。モデルは連載当時のジャンプ編集者矢作康介
吉六会には三番目に加入した。
鬼瓶久吉(おにへい ひさよし)
奈良とともに「吉六会」を立ち上げた最古参メンバーで、催眠術の使い手。奈良とは年の離れた友人として接しており、彼から「瓶ちゃん」と呼ばれている。既婚者であるも、妻は不美人なため例外的に吉六会在籍を許されている。女装癖あり。吉崎とさんざん死闘を繰り広げるも、高校生でないという理由で反則負けとなった。
実家はパン屋だが、長男である彼が跡を継がなかったため、廃業した(彼が表紙を飾る単行本7巻表紙裏に「パン屋つげ!!」と殴り書きされている)。モデルは作者の担当編集者だった瓶子吉久
兵庫吉晃(ひょうご きっこう)
「吉六会」のメンバーの一人で、自称「飲み会のカメラマン」。ボクシングが好きで、精液がアロンアルファゲル状なみに濃い。
「万年発情期」とも自称しており、どんな不美人でも抜けると豪語している。香港で勃起していた叶親、いつの間にかいた奈良と共に勃起力を競い合う「チキチキチンポバトル」で激闘を繰り広げた。
モデルは作者のかつての同僚だった元アシスタントで、木多の次作『泣くようぐいす』のスタッフにも彼の名前がある。
板垣平松(いたがき ひらまつ)
「吉六会」のメンバーの一人で、自称内閣総理大臣。見た目は総理大臣風の老人だが17歳と自称している。変人ぞろいの吉六会の中でも特にエキセントリックな言動が目立つが、戦闘宇宙服「ガチョビンスーツ(ガチャピンに角がついた物)」を発明するほどの天才である。小栗又一郎を愛し、彼のために性器を切除するもフラれる。塩田と死闘を繰り広げ、怒りに我を忘れ自らが抱えた爆弾によって自滅した。
モデルは平松伸二の作品『マーダーライセンス牙』に登場する「板垣重政総理大臣」。
小栗又一郎(おぐり またかずろう)
「吉六会」の新入りメンバー。自称「小栗上野介の子孫」。板垣平松とは肉体関係あり。漫画家の小栗かずまた当人[7]。メンバーの中では一番の常識人だったが、「大人の事情」により脱退(小栗本人からのクレームにより、作中で登場しなくなる)。

柔道部(世界高校生選手権ハゲチーム)

嶋鳥和彦(しまとり かずひこ)
幕南高校の柔道部員→野球部員。塩田達より一年先輩。柔道黒帯の有段者で、部室を賭けて塩田達野球部と柔道対決を行い、塩田を追い詰めるも、実は一本も頭髪の無い若ハゲであることを明るみにされ敗北。頭には鳥山明のサインが施されている。
最優秀高校生選手権編でもハゲチームのリーダーとして登場。奈良と対決させる思惑により鬼瓶から催眠術を伝授され、奈良を追い詰めるも逆に吉六会奥義「奈良づくし」をくらい敗北した。
モデルは連載当時のジャンプ編集長の鳥嶋和彦
鷹橋昌俊(たかはし まさとし)
幕南高校の柔道部員→野球部員。嶋鳥とは同い年。柔道黒帯の有段者。部室を賭けた柔道対決の過程で奈良と塩田によりホモ化する。デブでチャイドル好き。
将棋も得意らしく、最優秀高校生選手権編では防具を付けた叶親と将棋対決に持ち込む。圧倒するも格闘対決のため突きをくらいあっさり敗北した。脱退した小栗の穴埋めとして後に「吉六会」のメンバーになるもほぼ出番はなかった。
モデルは連載当時のジャンプ編集者の高橋俊昌。コンビニコミック版では登場シーンが一部カットされている。
植村昌人(うえむら まさと)
嶋鳥と鷹橋の仲間。実は野球部員。2m越えの長身で動きは鈍いがパワーは強い。喋り方がジャイアント馬場に似ている。温和そうに見えて、戦いにおいては容赦がない。不意打ちを仕掛けて塩田を追い詰めるが、本気になった塩田にジャイアントスイングで奈良と共に殺される。必殺技は、相手の脳天に強烈な一撃を叩き込む踵落とし。

世界高校生選手権出場者

マイクル
アメリカチームのリーダー格。スキンヘッドの黒人。普段はエセ外国人のような口調でしゃべり、軽い冗談ばかり言って仲間と笑っている。逆ギレしやすく、キレると関西弁になったり、男臭い口調で怒鳴る。さらにはエセ中国人風の口調でしゃべったりもする。
奈良との対決ではヌンチャクを持って登場。「卑怯者」と罵られたこと怒るも、扱ったことのない武器のため奈良に避けられ続けてしまう。ここで奈良は新武器奈良カッターを用いるも、マイクルではなく塩田に突き刺さってしまう。激怒した塩田の逆襲に巻き込まれ、場外へ突き飛ばされて敗北した。
サム
アメリカチームの黒髪。マイクルの取り巻きとして彼の冗談で笑っている。塩田との対決では彼が「眠い」と口にしたため棄権となり、サムの勝利になった。
トム
アメリカチームの金髪。叶親と対決。この戦いで叶親は「武器の使用は禁止されていない」という盲点を突き、剣道の竹刀と防具姿で登場。トムも非難するものの、勝利のための信念を貫いた叶親の渾身の「突き」によって敗北。
植村の強烈な突込みにはフラつきながらも強がって立ち上がったものの、叶親の攻撃には立ち上がることはできず場外負けとなった。
良子(りょうこ)
芸能人のそっくりさんによる芸能チームの一員。広末涼子似。巨乳で、扱いも理不尽なほど良い。性格は桜井並みの性悪で、同じチームの桑山に「毛深いんだよオッサン」と口汚く罵っている。
ビルのロープのぼり対決では塩田に対しては色仕掛けで利用しながらも、最後に裏切って勝った際には謝罪していた。
白柳(しろやなぎ)
芸能チームの一員。黒柳徹子似。作中ではぞんざいな扱いを受ける。腕の立つ女性で、奈良を一瞬で組み伏せている。
嶋鳥の催眠術によって洗脳され、意識はあるものの身体が勝手に動いてしまい、場外へ飛び出さされて敗北した。
桑山(くわやま)
芸能チームの一員。加山雄三似の老けた高校生。自分だけアナウンスで「さん付け」されていることを気にしている。体毛が異様に濃い。ブラック・ジャック (実写版)がトラウマ。
塩田の回し蹴りで気絶させられたり、植村のかかと落しでノックアウトされたり、良子には「毛深いんだよオッサン」と罵られたりと散々な目に遭う。

世界高校生選手権関係者

ダーマス真晃(ダーマス まさあきら)
実況アナウンサー。実はダッチワイフ所持者。元ネタはジャンプ編集者・増田真晃。
アラン
日本語バリバリの香港人。解説者。
ホリデー垣内(ホリデー かいと)
レフェリー。日曜に電話しただけでも怒る。レフェリーでありながら「勇気とど根性勝負」と称して「自らの靴の中の匂いをかがせる」「陰毛やケツ毛を剃らせる」といったマニアックな要求を突きつける。
垣之介
第2関門に登場。本物の日本刀を振り回す狂人として現れた。しかしマッチ売りの少女の話を最後に赤頭巾ちゃんと言い間違えボロを出してしまい、NINTENDO64と『最強羽生将棋』につられて狂人を演じていただけと自ら告白し戦意喪失。

その他

鈴木 智恵子(すずき ちえこ)
大のトラブルメーカーであり、塩田を本命と称し奈良と叶親につきまとうなど彼らの人生を大きく狂わす女。別名赤木キャプテン。人間よりもゴリラに近い容貌だが、桜井の誤魔化しを鵜呑みし、自分を広末涼子似の美人だと信じて疑わない。パスポートの写真を広末涼子のものにし、それが原因で空港職員に銃を向けられた。桜井美保とは同じ中学の同級生。単行本6巻は彼女が表紙。彼女の登場シーンでは「ゴゴゴゴゴゴゴ」などと効果音が流れる。
年の離れた姉がおり、「おねーちゃん」と呼んでいる。川で溺れていた甥を助けた塩田と出会いを果たすが、向こうには付き合うつもりがないため代わりに奈良を生贄にされた。しかし、メガネを外していると顔の区別が突かないことを塩田に利用され、「智恵子と会うときはメガネをはずしたほうがいい。そのほうが格好いい」と騙され、今までブサイクだということがバレずにいた。
初めは奈良のことを「ブサイク」「私と釣り合わない」「ボランティアで付き合っている」などと見下しており、叶親や塩田に色目を使って浮気していた。しかし、彼が死んだ(と思った)時には、泣きながらキスをして生き返らせた。
中井里美(なかいさとみ)
塩田とは中学時代、恋仲だった女。塩田を「鉄っちゃん」と呼んでいたが、奈良の讒言によって破局。後に吉崎と付き合い始める。叶親の初恋の人。
お嬢様
香港行きへのチケットを奈良に奪われ、途方に暮れていた塩田の前に現れた女。世界高校生選手権モンゴル予選の出場者の姉で、塩田と桜井に散々やりたい放題した後に、香港への2人分の旅費を手配。さらに吉崎の父親の正体を見破り、生活費のためと説得して香港へ行かせた。
漫画家K、K康昭
木多康昭本人。後期になると作品に度々登場する。他の漫画家のサインの模写が得意[8]。また他の漫画家からもらった名刺をうまい具合にコピーして、それを使い他の漫画家の名前を騙っている。
作中で「連載やめたい」「近所では和月伸宏で通っている」「つの丸と偽って合コンした」といった話を暴露している。
つの丸
千葉出身の漫画家。チンピラ丸出しの風貌と態度で香港の大会会場付近に登場。漫画家Kの前で「幕張ね、読んでねーよ、あんなの」と言い放ち乱闘騒ぎをおこし、『ときめきラブポーション』の作者であることをKに暴露された。
作中のキャラクターとして出演させられたつの丸は作者コメント欄で「『幕張』には正直迷惑している。しかし怒ったら奴の思うツボなのも分かっている…」と述べている。
ガモウひろし
とっても!ラッキーマン』を代表作に持つギャグ漫画家。モデルにしたキャラクターは登場しないものの、木多によって作中で名前を出され度々弄られる。最終回で実は『幕張』の主人公であったことが発覚する。

書籍情報

テンプレート:節スタブ

脚注

  1. 月島は作者コメント欄で「木多先生へ。別に怒っていません。でも漫画の中で殺すかもね…」と述べ、実際に同作品内に「木多昭康60歳」なる人物を殺人事件の被害者として登場させ、意趣返しした
  2. 当時の『遊☆戯☆王』担当編集者は『幕張』と同じ瓶子であった
  3. 末なチンチンの略
  4. 両方とも菊池桃子と書く
  5. 本来は格闘勝負なので、将棋の内容は試合の勝ち負けに影響しなかった。
  6. 相手が不細工な場合は脱退の必要がなく、大会中に鈴木智恵子の正体が奈良とメンバーに露見している
  7. 作中でお嬢様が「彼はテンテンくんの作者小栗かずまたよ」「これは本当よ」と語っている
  8. 偽剣心サインが10枚ほど出回っていたらしい
テンプレート:Asbox