スペクトルマン

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宇宙猿人ゴリから転送)
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テンプレート:参照方法 テンプレート:基礎情報 テレビ番組スペクトルマン』は、1971年(昭和46年)1月2日から1972年(昭和47年)3月25日にかけてフジテレビ土曜日19:00-19:30に全63話が放送された、ピー・プロダクション企画制作した特撮ヒーロー番組の題名。およびその番組に登場するヒーローの名称。

番組開始当初の題名は悪役を冠にした『宇宙猿人ゴリ』であったが、その後『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』を経て、最終的に『スペクトルマン』へと改題された。第二次怪獣ブーム(または「変身ブーム」)の先駆けでもある[1][2][3]

概要

宇宙からの侵略者「宇宙猿人ゴリ」の送り出す怪獣対ネヴュラの星のヒーロー・スペクトルマンの戦いを描く。

怪獣に対して主人公が変身して戦うことは他の特撮テレビ番組と同じだが、当初は悪役が主役、正義のヒーローが脇役という逆転の演出となっていた[1][2]。また、スペクトルマンがネビュラ71遊星の指令により常にその行動を管理されていて、その指令がないとスペクトルマンに変身できず、地球防衛のためとはいえ非情な命令を下されて苦悩したり、さらに無敵のヒーローではなく強敵怪獣に圧倒されて敗北することも少なくないなど、独自の作品世界を決定付ける新機軸が盛り込まれていた。前後編がストーリーの基本とされ、1話完結は全63話中3回だけ(27話、52話、61話)である。

裏番組が『巨人の星』であったため当初は視聴率で苦戦したが、次第に人気を得て1971年4月10日放送の第15話で視聴率を追い抜いている[4]テンプレート:Sfn

タイトルの変化

  • 第1-20話 :宇宙猿人ゴリ
  • 第21-39話 :宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン
  • 第40-63話 :スペクトルマン

タイトルの変更は、うしおそうじによれば、フジテレビ側からの「悪玉が主人公なのはおかしい」という意見による。

地上波再放送では第1話から『スペクトルマン』のタイトルで放送された。その際、以下のような変更が行われた。

  • オープニングは第40話以降のものと差し替えた。主題歌は第1話から第39話(アレンジ曲がBGMとしてよく使われる)と第40話以降は違うため、第1話から第39話の主題歌は聞けなくなった。
  • エンディングはラストカットの『宇宙猿人ゴリ』や『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』のタイトル部分のみ『スペクトルマン』と差し替えられた(これは現在ソフト化・CS放送されているものも同じ)。また、地上波再放送のEDでは、楽曲は『宇宙猿人ゴリなのだ』のボーカルなしメロオケバージョンが多用されている(他のバージョンがあるのかは未確認)。

内容

本作品は、その展開の変化とともに番組名が2回変更された。

宇宙猿人ゴリ(第1 - 20話)
前番組『紅い稲妻』の打ち切りによる突然の製作決定(1970年12月8日)から放送開始まで25日しかなく、辻真先が一晩で第1話・2話のシナリオを執筆、一部にパイロットフィルムを流用した映像があるなど、急ピッチで撮影を行う異例な状況でスタートした。放送当時社会問題となっていた公害がストーリーに盛り込まれ[3]、怪奇SF色の強いハードな展開がなされた。毎回の怪獣にも公害が盛り込まれ、ヘドロを元に生み出され、人間を骨だけにしてしまう猛毒ヘドロを撒き散らすヘドロ怪獣ヘドロン(第1話と第2話に登場)を皮切りに、人間を溶かす青ミドロを吐く青ミドロ怪獣ミドロン(第3話)、鳩と溝鼠を合成させて生み出され、人間を食い殺すばかりか恐ろしい病原菌を持つ合成怪獣ネズバートン(第9話と第10話)、新築住宅に潜み、その新築住宅に住んだ人間を襲い血を吸って操り、その血を吸われて操られた人間も他の人間を襲い、血を吸って仲間にしてしまうようになる吸血怪獣バクラー(第19話)に代表される、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)そのもの怪奇性を強調した怪獣が少なくない。そればかりでなく、ゼロン(第3話と第4話)や大地震を起こすモグネチュードン(第15話と第16話)といったパワフルな正統派の怪獣も登場した。また、スペクトルマンに変身する主人公である蒲生譲二が所属する組織は、公害の取り締まりが仕事の公害Gメンである。人間側に怪獣退治専門の組織はない。低予算ながらも、それを逆手に取った作劇や特撮の工夫もなされていた。
しかし、公害問題を題材にすることが放映局側の反感を買い、悪役であるゴリをメインタイトルにした『宇宙猿人ゴリ』という番組名も問題視され、番組名の変更と内容の変化を余儀なくされた。
宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン(第21 - 39話)
公害問題を題材にすることを放映局側のクレームで断念したスタッフは、番組名の変更とともに公害という題材から離れたパワー重視の純粋な怪獣を登場させ、正統派の怪獣バトル路線を目指していくこととなる。2体の怪獣が出てきて対決したり、2体の強敵怪獣がタッグを組んでスペクトルマンをピンチに追い込んだりという展開が幾度となくなされ、公害Gメンが第36話から怪獣Gメンとなり本格的な防衛組織へと発展したりと、主役側も大きく変化した。また、東映作品を中心に活躍する矢島信男が、別所プロデューサーの紹介により特撮監督として参加[5]
スペクトルマン(第40 - 63話)
ゴリと戦う正義のヒーロー・スペクトルマンの名をメインタイトルに据え、さらに内容が変化した。怪獣よりもゴリによって地球に呼び寄せられた悪の宇宙人との戦いがメインとなり、当時の『仮面ライダー』人気を意識した等身大での戦闘シーンも増えたが、本来の悪役であるゴリの存在感が薄くなった。スペクトルマンこと蒲生譲二の孤独な戦いを軸に重厚なストーリーが展開され、ゴリの悪質な地球侵略作戦、ゴリと手を組んだ悪の宇宙人の陰謀に巻き込まれた罪なき人々が犠牲になる過酷なドラマが続出した。また第59話と第60話においては、ゴリと手を組んだ悪の宇宙人ジェノス星人の企てで、死体を凶悪な殺人鬼として蘇生させて操る薬品によって生み出された殺人鬼が街中で道行く人々を惨殺していくなど、ショッキングな展開も相次いだ。それが、ゴリがの腹心のラーをスペクトルマンに倒されて絶望し、スペクトルマンの説得も聞き入れず自ら命を絶つという最終回にて結実することとなる。

ストーリー

惑星Eから追放された悪の天才科学者・宇宙猿人ゴリは地球に到達した。美しい地球に魅せられるゴリだったが、公害による地球汚染を見て憤激、自分が人間にとって代わって地球の支配者になろうと考える。彼は公害などを利用して次々と侵略怪獣を送り出すが、ネビュラ71遊星の指令で地球に派遣されたエージェント、スペクトルマンがその前に立ちはだかる。

スペクトルマン

人工遊星ネビュラ71からゴリ追跡・地球防衛の任を課せられ派遣された、ネビュラ人のサイボーグ・エージェント。派遣に際し、地球人を模した姿を与えられている。

普段は蒲生譲二(がもう じょうじ)と名乗り、政府機関である公害調査局第8分室・通称「公害Gメン」(後に再編成され怪獣Gメン)に所属している。怪獣と戦う時は変身し、直線で構成された金色の頭部、胴体を覆う硬質皮革風プロテクター、金色の腕・脚を覆うスーツにブーツ・グローブ、シンボルマークを中央にすえたベルトの装着といった、独特の姿を持つヒーローと化す。この変身は、蒲生の身体自体の変形ではなく、ネビュラ遊星の承認を受け、遊星から照射された光線を浴びることにより転送されたマスクやスーツ等の装備に、蒲生の全身が包まれ装着・変身するというものである。第2話では、変身が解除され昏倒している蒲生のかたわらに転がっているスペクトルマンの頭部を、ラーが分析のため持ち去る描写があり、この頭部がスペクトルマン自体の顔でなくマスクであることがわかる。このことからも、スペクトルマンの容姿があくまでも正体隠蔽、かつ戦闘用のための装備装着の姿であることがうかがい知れる(ちなみにこのマスクは、ネビュラ側でゴリの元から即刻奪還されている)。しかしこの設定は次第に曖昧になり、スペクトルマンの姿は蒲生自体の身体が変身したものという雰囲気になっていく。ただし、ゴリ討伐の任務を完遂して地球を去り、遊星に帰還次第、蒲生譲二としての容姿は抹消され、二度と蒲生の姿に戻ることは不可能となるらしく(最終回での蒲生の「この顔ともお別れか…」の台詞による)そのため本来のネビュラ人サイボーグとしての彼がスペクトルマンの姿なのか、または全く別の容姿を持つのかは明確には描かれていない。

ちなみに、当然ながら地球人にとっては「スペクトルマン」とは、一貫してあくまでも変身体のことを指すが、ネビュラ71にとっては変身体も蒲生譲二の状態も一貫して「スペクトルマン」であり、常にそう呼ばれる。

あくまでも極秘の地球滞在での防衛活動のため、地球人にもゴリ側にも正体は絶対秘密であり、第1話ではネビュラに「正体が知られたら解体する」と厳命されている。しかし実際のところ、第62話でラーに知られた際(ラー配下のサイボーグに「痺れガス」を浴びせられたのに全く反応しなかったことから判明)や、最終話で木戸口二郎や倉田室長に正体を知られても、ネビュラ遊星から実際に処罰される事はなかった。

変身に際して特にアイテムを用いることはないが、独断で変身することは出来ず、ネビュラからの許可の上、遊星からの光線照射が必要である。一般的には右腕を斜め前方に突き出し、上空に見えるネビュラに変身許可を求め承認を受けるか、逆にネビュラからの変身指令によって変身する。なお、ネビュラが目視できない場合は変身は不可能である。変身後は自在に(場合によってはこれもネビュラ71の指示により)巨大化できる。第20話では富士山よりも巨大化して、数個のガスタンクを火口に投げ込むという荒技を披露した。 これは巨大化の限界でありエネルギーが激しく消耗してしばらく戦闘不能になる。

怪獣に苦戦して引き分けるか、あるいは一度もしくは数度にわたり敗北するケースも多く、1エピソードの2話中に数回にわたって1体の怪獣と対戦し、やっと倒せることが多い。また必殺技がスペクトルマンの体力を著しく消耗させ、怪獣を倒しても倒せなくても倒れ込んで行動不能になることが多い。

  • 身長:0〜∞
  • 体重:0〜∞
  • 飛行速度:マッハ8

アクション

  • ファイティングポーズは指を握らず手刀を基調としており、片腕は前方、もう片腕は顔面に構え、両足を内股気味に閉じた独特のポーズで立つ。これは、スーツアクターの上西弘次が以前演じていたウルトラセブンとの差別化のためだという。
  • 格闘戦のアクションにおいても、常に内股気味で立ち回る。
  • チョップ攻撃を多用する。
  • 豪快な投げ技もまれに披露することもあるが、怪獣に力負けして苦戦に陥り苦し紛れに必殺技を放つパターンであり、格闘戦は苦手と言える。
  • 格闘戦で苦戦すると、苦し紛れに大木やパイプラインなどを拾い上げ、武器として振り回して使用することが多々ある。

武装

ネビュラスライス
上腕部のノコギリ型のヒレ状突起を起立させ、刃物として使用する。怪獣の急所を切断するなどで倒し決め技として使用した事もあるが、基本的には格闘戦で相手にダメージを与えるにとどまる使われ方が多い。
ネビュラギムレット
上腕部のノコギリ型のヒレ状突起を高速回転させてドリルとし、主に地中に潜るのに使われる技。攻撃に使われることもある。
スペクトルバックル
第13話にて初使用。ベルトのバックルから取り出される色鮮やかな手裏剣。普段は何故か蒲生のデスクに納められている。スペクトルフラッシュとの連接技として使用する事が多い。ネオヘドロンには全く通用しなかった。戦果は芳しくないが、ズノウ星人戦では効果があり、スペクトルフラッシュとの連接技でこれを葬った。また、43話では太陽マスクに操られた生身の子供たちに対して使用し、これを鎮圧している。
スペクトルビッグバックル
第51話にて初使用。ベルトのバックルが巨大化し、切断武器としての威力を発揮する。一峰大二の漫画版では、TVより先に登場している。
スペクトルガン
第26話のみの使用。サタンキングに完敗したスペクトルマンにネビュラ遊星から転送された超兵器。ミサイルの数百倍もの破壊力を発揮する。そのため、市街地での使用で住人に多大な被害を与えることを懸念したスペクトルマン=蒲生は、山中における射撃訓練を行った上での実戦を余儀なくされた。MP40の市販モデルガンから銃身とストック、弾倉を撤去し、銀色に塗装して製作されただけのプロップが使用されている。
剣と盾
第22話のみの使用。ズノウ星人が乗り移ったことで戦闘力がアップしたギラギンドに対して、素手で対処不可能になったスペクトルマンの元にネビュラより突然転送されてきた。盾はギラギンドのドリルで破壊されたものの、最後は剣で首をはね、これを倒した。

必殺技

体当たり技
第2話でヘドロンを倒した技。高速飛行しながら、文字通り敵に体当たりする。
七色の光線(一部の書籍、及び劇中のTVアナウンサーによる命名では「スペクトル光線」)
第4話でスペクトルフラッシュの使用が許可されるまで多用された技。ミドロンには決め技として使用し、爆発させずに溶解させ白骨化させた。
スペクトルフラッシュ
発射パターンがいくつかあるが、エネルギー光線を指先から照射して敵を爆発させる。スペクトルマンの代表的な必殺技。
第4話でゼロンに苦戦するスペクトルマンに対し、ようやく使用許可が降りた。最大威力で発射すると力尽き倒れ果ててしまうため、「失敗すれば命はない」とネビュラより宣告されるほどである。放送当時の雑誌の記事には一発で全エネルギーの90%を消耗すると紹介されている。番組後半では作風が変わったせいか、フラッシュを放った後でも力尽きて倒れなかったり、連発したりもしている。
第62話では、構えに入ってから発射するまでの時間が2.5秒であり、この間のスペクトルマンは無防備になることをゴリに見抜かれてしまう。そこで、2.48秒でフラッシュを発射出来るディサイトマンとの戦いでは、ジャンプし回転しながらフラッシュを発射した。結果は、ディサイトマンと同タイムの2.48秒で発射したため、ディサイトマンに命中し、相打ちとならず相手を倒すことに成功する。
スペクトルサンダー
全身から超高熱を発して相手を吹き飛ばす技。劇中ではネオヘドロンを倒した稲妻状の光線や、シルバーロボを倒した頭部から発射する絶対零度の冷凍ガス、などバリエーションがある。こちらもエネルギーの消費が激しく、使用後はスペクトルフラッシュ同様に力尽きてその場に倒れ伏してしまうことが多い。
スペクトルエース
第52話で、マウントドラゴンに対して使用された光線技。怪獣が人間(Gメンの太田)を飲み込んでいるため、これを照射して怪獣を静止させた。

キャスト

スペクトルマン

蒲生 譲二 - 成川哲夫
この作品の主人公で、公害Gメンの一員。ネビュラ71からの指令を受けて、スペクトルマンに変身し、怪獣と戦う。変身は他人に見られてはならず、もし見られた場合は解体されることになっている。しかし実際は、一般人に正体を見破られたり、人前で変身したりすることもあった。性格は温厚で、子供と接することも多い。
スペクトルマン(スーツアクター) - 上西弘次

公害Gメン(怪獣Gメン)

蒲生譲二が(強引に)所属した組織。第35話までは公害調査局第八分室、通称「公害Gメン」で、文字通り公害を調査する組織だったが、怪獣と関わる事件が多かったため、第36話から「怪獣Gメン」に変更、これに伴い、公害Gメン時代は一貫して私服姿で、移動には一般乗用車だったのが、怪獣Gメン時代は出撃の時はサファリルック風の隊員服とヘルメット(女性用は何故かパトライト付き)を着用、移動にはジープや「ボントトルエカ」というヘリコプターを使用するようになった。

Gメンは、蒲生・倉田を含めて都合9名が登場する。このうち男性Gメンは変わらなかったものの、女性Gメンは都合4名が入れ替わり登場した。その入隊・除隊理由は語られていない。

倉田室長 - 大平透
譲二たちが所属する公害調査局第八分室(公害Gメン)の室長。
加賀 信吉 - 渡辺高光(本編の殺陣・擬斗も担当)
公害Gメンの一員で、怪獣Gメンとなった後は、現場でのリーダーを務める。宮崎出身。
太田 高志 - 新井一夫
公害Gメンの一員。軽率さでは譲二に負けない。 52話では怪獣マウントドラゴンに飲み込まれてしまう。
有藤 年夫 - 尾崎孝二
公害Gメンの一員。誠実で行動的。また、格闘戦にも優れている。
遠藤 理恵 - 小西まち子
初代女性Gメン(第1話〜第12話)。公務員らしからぬスタイリッシュなファッションに、金髪ウルフカットの髪型が特徴。かなり行動的な女性。なぜかラーにも好かれる。一度、恐怖公害人間にされた事がある。
立花 みね子 - 親桜子
2代目女性Gメン(第19話〜第35話)。初登場は第17話で、譲二と同じアパートに住んでいたが、第19話より公害Gメンの一員となる。理恵よりも性格はおとなしいが、無茶をする譲二をたしなめたりすることもある。父親(演:上西弘次)はサンダーゲイに殺されている。進(演:江藤博利)という弟がいる。
沢 みどり - 後藤留美
3代目女性Gメン(第36話〜第39話)で、「怪獣Gメン」になってから初の女性Gメン。登場したのは4回と一番少ないが、ゴリの秘密基地を見つけたことが有り、この時ゴリやラーから厳しい拷問を受けるも屈しなかった。
柳田 弘美 - 桜井妙子
4代目女性Gメン(第40話〜第63話)で、一番多く登場した女性Gメン。

宇宙猿人

超高度文明を誇るガイシテス太陽系第5惑星、通称「惑星E」に住む宇宙人。サルのような姿をしている事からそう呼ばれる。

ゴリ - 遠矢孝信(スーツアクター)、小林清志(第1話〜第10話、第19話〜第29話)、加藤精三(第11話〜第18話)、西山連(第30話〜第63話)(以上、声)
地球侵略を企てる宇宙猿人。IQは300。
かつては、ガイシテス太陽系・惑星Eの天才科学者だったが、生まれながらの独裁者であったため、軍の一部と図って惑星の独占を計画。それが発覚し、惑星Eの法廷から精神改造刑を言い渡される。しかし腹心のラーに救われ、彼の円盤に乗ってガイシテス太陽系を脱出、地球にたどり着いた。そして地球を第二の故郷にしようとしたが、美しい地球を公害によって汚染し続ける人類の身勝手さに怒り、自らが地球の主導者になろうと画策する。肉体的な力は地球人とほとんど変わらず、格闘などは苦手であり、ズノウ星人に乗り移られたラーに叩きのめされ、なすすべが無かった事がある。
普段は、円盤内の万能椅子に座っており、ラーに指令を下している。頭部は猿人であるが身体は贅肉のない均整のとれた美しい体型であり姿勢もよい。礼装用の白い手袋とピンクの宇宙服が定番である。手話に似たポーズを取るのが特徴。また、他の宇宙人と手を組み、侵略活動を依頼することもたびたびある。第44話・45話では、ラー共々全く登場せず、以後も前編のみ登場しないことが多くなる。
ラー(スーツアクター、声) - 上西弘次、鴨志田和夫(スーツアクター〈一部〉テンプレート:Refnest
惑星Eの軍人でありゴリの忠臣である。以前からゴリに仕えており、ゴリが精神改造刑を受けさせられそうになったとき身を挺してゴリが惑星Eを脱出する時の手引きとなった。知能はゴリはおろか、人間よりも遙かに劣るが、力には自信を持つ。ゴリには忠誠を誓ってはいるが、失敗のたびに怒鳴り散らすため、わずかながら反感を持っている。力は強く、人間を一撃で殺害してしまえる程の怪力を持ち、また、目を光らせて、透視を行い、ズノウ星人に取りつかれた人を見破った事もある。第5話でゴリに巨大化して暴れるよう命じられた時には「俺は怪獣では無い。軍人だ!」と命令を拒否しようとしたこともある。たびたび地球に現れて、情報採集を行う。第3話では、女性Gメンの遠藤理恵に一目惚れし、彼女を拉致した。第7話でも彼女を拉致しようとしたが、スペクトルマンの妨害に遭い、未遂に終わっている。その後も理恵のことを想い続けている描写もあったが、理恵役の小西まち子が途中降板したため、この設定はその後のストーリーでは無かったことになっている。ラーの理恵への愛は完全な片思いであった。
最終回(63話)にて、倒されたデサイトマンから中枢神経を移植され、猿人爆弾となりスペクトルマンと決戦。素早い動きでスペクトルマンを翻弄し、フラッシュにも耐えた。しかし、再度フラッシュを受け死亡。ゴリはその死を悼んで、自らも命を断つほどの深い主従関係の絆で両者は結ばれていた。

その他

ネビュラの声/ナレーター - 小林恭治

登場怪獣

『宇宙猿人ゴリ』時代(第1話〜第20話)

公害怪獣ヘドロン
第1、2話登場。
ヘドロンは、地球侵略を企てるゴリが、地球で最初に作った怪獣である。スペクトルマンや公害Gメンが初めて遭遇した怪獣として記録されている。ヘドロンの原料となったのは、静岡県の富士ノ浦に堆積した大量のヘドロ。まさに、人類の起こした公害と、ゴリの科学力が一つになって誕生した怪獣と言えよう。
その容姿は、植物や虫をイメージさせるもの。手や足などの器官がなく、体の上部から7本の触手が生えている。緑色の全身はヘドロに覆われており、目と思しき部分が黄色に光っている。大きな口や触手の先からは、あらゆる物体を腐食させる毒ガスを放射。これを浴びた人間は即死し、溶けてしまう。地上で移動する際は、地面を滑るようにして移動する。
スペクトルマンとの戦闘では、ゴリの放った光線を浴びて炎上しながら墜落するスペクトルマンによって傷ついてしまったため、ゴリが回収。ヘドロを注入して強化され、町を襲う。再び登場したスペクトルマンのスペクトル光線を浴びた後、体当たりによって体に風穴をあけられ、全身が腐敗するかのごとく溶解した。
囮怪獣ミドロン
第3話登場。
ゴリが秘密基地建設を地球人に悟らせないための時間稼ぎとして出撃させた、口から毒性の青ミドロの息を吐き出す怪獣。全身が緑色で四足歩行、頭に3本の角が生えている。巨大化・縮小が可能。普段は40センチほどの身長で、ラーが持ち歩いている。巨大化時に吐くガスが不足すると縮小し、汚染された青ミドロを食べることでガスを補充する。
スペクトルマンの戦闘では、ネヴィラスライスで前足を傷つけられたが、噛み付き攻撃で人間大のスペクトルマン銜え上げ地面に落とし一時失神状態に陥れる等苦しめたが、スペクトル光線を浴びて白骨化した。
地中怪獣ゼロン
第3、4話登場。
ゴリの秘密基地建設を進めるため、ミドロンに次いで送り込まれた怪獣。基地が地下にあるため、地中を掘り進むことのできるゼロンが主な工事をしていた。外見は、スティラコサウルスに酷似している。本来、土木工事が専門の怪獣なので、特殊能力は一切持ち合わせていない。
スペクトルマンの、初巨大化戦闘の相手。組み付ついていくスペクトルマンを3度にわたり投げつけ、腕力の強さを印象つけ、あげく押し倒し一方的に責めつけ、失神状態に陥れる。見かねたネヴィラはスペクトルフラッシュの使用を許可する。この指令によりスペクトルマンは覚醒し、形勢逆転され、以降は終始圧倒され、スペクトルフラッシュで結局爆破された。その後、スペクトルマンはエネルギーを使い果たしバッタリと俯せに倒れて果てるシーンを、初めて披露することとなる。また、オープニングやエンディングにも出演している。
改造猿人
第4話登場。ゴリが地球人を拉致して猿人に改造したもの。
恐怖公害人間
第5、6話登場。
ゴリが、たけし少年とその両親を拉致して作り上げた恐怖の生物兵器。外見上は普通の人間だが、彼らの吐く息にかかると公害伝染病になり、やがて死んでしまう。公害Gメンの遠藤も、この犠牲者の一人となった。
事態を重く見たネヴィラ71の指令により、スペクトルマンに殺されることになるが、彼の放った特殊なスペクトルフラッシュ(エネルギーを少なくし、カロリーを上げる)で、元の人間に戻された。同時に遠藤の病状も回復した。
改造ゴリラ・ラー2号
第5、6話登場。
動物園のゴリラを、ゴリが改造したもの。言葉を喋り、IQはラー以上と言われる。スペクトルマンのネヴィラギムレットの如く、高速で地中を掘り進むことが可能。
ラーと協力し、ネヴィラ71へ送還されるスペクトルマンを奇襲。青い遊星で激闘を繰り広げた。ラーと同等の怪力を武器に、スペクトルマンを苦戦させたが、思わぬ反撃を受けてしまう。最後は、青い惑星に取り残され、結局ゴリの元へ帰ることはできなかったようだ。
巨大ラー
第5話登場。
ゴリが、ラーを巨大化させた姿。ゴリの秘密基地を探ろうとするスペクトルマンの目をそらすため、新宿に出現して暴れた。防衛隊戦闘機を一掃し、スペクトルマンと格闘戦では互角に戦う。卑怯な降参戦術で油断したスペクトルマンのみぞおちにパンチをたたき込み、馬乗りに殴りつけ、ビル屋上のタンクを顔面に叩きつけ失神させる。しかし、防衛隊戦闘機の2次攻撃に気を逸らせた隙に、ふらふらと立ち上がったスペクトルマンのフラッシュを浴びて重傷を負い、退散した。ラーが巨大化したのは、この一度だけである。
ゴキブリ怪獣ゴキノザウルス
第7、8話登場。
無数のゴキブリの中から、ゴリが最も元気な個体を選んで怪獣化したもの。発信機が取り付けられており、ラーの持つ操縦器で操られる。飛行能力と強靭な皮膚を持っている。また、ゴキブリからできているため、生命力も非常に強く、フラッシュも通用しなかった。
スペクトルマンが片手フラッシュを浴びせたが通用せず、倒れ果て敗北する。その間に、羽の筋肉を強化されて再び出現した。しかし、発信機の破損により操縦者を失い、スペクトルマンに反撃される。最後は羽を引きちぎられ、空中から落下して死亡。
合成怪獣ネズバートン
第9、10話登場。
ネズミと鳩が合成されて誕生した怪獣で、首が二つある。首と胴体、足などはネズミで、背中には鳩の羽がある。首を何度切断されても死なないという不死身の怪獣でもある。過疎地域の鬼里村に出現し、運動能力や闘争心をテストされた後、ラーの乗った列車に導かれ街へと進撃を開始。ネズバートンの持つ病原菌を蔓延させ、街をゴーストタウンにすることが、ゴリの作戦なのだ。
スペクトルマンと3度にわたって戦い、2度もスペクトルマンを敗北させた。最後は列車の油送車を掴んだスペクトルマンに激突され、爆死した。
第9、10話では「ネズバートン」と呼ばれていたが、第27話で復活した際には「ネズバードン」と呼ばれた。書籍によっては、後者で記載しているテンプレート:Sfn[6]
改造人間ダストマン
第11、12話登場。
トラックの運転手・岡田(演:渡真二)が、ラーの怒りを買って拉致され、改造された姿。と言っても、ラーが機械の操作を誤って誕生させてしまった偶然の産物である。当初は人間ほどの身長だったが、ごみを食べて巨大化し、遂には何百メートルもの巨体となった。プラスチックからおが屑まで、様々な廃棄物を食べ続ける。体を傷つけられても修復が可能で、ネヴィラギムレットで腹部を貫通されても、すぐに再生した。
巨大な怪獣ではあるが、人間としての意思が残っている。そのため、家族に会おうと家に帰ったり(もちろん人間大の時)、自分を倒すようスペクトルマンに懇願したりもした。スペクトルマンが攻撃を躊躇すると、炎の中へ飛び込んで自滅する。しかし、残された手首から再生し、再び怪獣の姿となってしまう。スペクトルマンとの2度目の戦いで、ショベルカーで自分を刺して倒れた。この時、岡田の強い意志で人間に戻ることができた。
身長が無限大という設定の怪獣は、サンダーゲイ、バクラー、デサイトマンなどがいる。
再生怪獣ネオヘドロン
第13、14話登場。
東京湾のヘドロから誕生した、第2のヘドロン。初代ヘドロンとは違い、緑色のキノコのような姿である。ヘドロを研究していた大垣博士(演:片山滉)の知能を移植され、さらに強化された。博士に変身して言葉を喋るなど、知能がかなり高くなったようである。ネオヘドロンが排出した有機体は、水道の蛇口など、どこからでも侵入し、人々を襲撃した。巨大化後は、防衛隊のナパーム弾やスペクトルフラッシュも受け付けず、交通機関を破壊して東京を大混乱に陥れた。
唯一の弱点は高圧電流であり、新技スペクトルサンダー(偶然の落雷という説もある)を全身に浴びて死滅した。
人間大のネオヘドロンが初戦に敗北し、同じく人間大に戻りフラフラのスペクトルマンと格闘し、スペクトルマンを倒しているが、その後の生死は不明。
合成怪獣モグネチュードン
第15、16話登場。
モグラとナマズの合成怪獣。上半身はモグラで、尻尾にあたる部分が巨大なナマズの顔になっている。この上下の頭は、それぞれが意思を持っているようで、個別に攻撃を仕掛けてくる。大地震や津波を起こす恐るべき能力を持っている。
上越の山奥でマグニチュード5の地震をひき起し、地底でマグマのエネルギーを補充すると、続いて東京を襲撃。壊滅状態に追い込む。この時、地上へ出現してスペクトルマンと対決する。格闘戦ではスペクトルマンをノックアウト気味に追い込むが、エネルギー不足のためスペクトルフラッシュに負傷し退散、スペクトルマンは力尽き倒れる。再びマグマを吸収し、東京湾で津波を発生させた。スペクトルマンとの再戦では、フラッシュを弾き返す優勢ぶりを見せるが、エネルギーを使い果たしたのを見計らって再度フラッシュを放たれ、絶命した。スペクトルマンは勝利を収めながらも力尽き倒れる。この後、この大地震が人工的な物と判断したネヴィラによって、東京は地震発生以前の状態に戻された。
サイボーグ怪獣サンダーゲイ
第17、18話登場。
「空飛ぶ鯨」の異名を持つ怪獣で、その姿は普通の鯨と変わりはない。しかし、それは外見上のことで、実際はゴリの作ったサイボーグだった。スペクトルマンと戦った怪獣の中で、最も多くの能力を持っていると思われる強敵である。その一つに飛行能力があるが、他にも、雷撃を放つ、体を透明化する、敵の攻撃を跳ね返す、島に擬態するなど、様々な特殊能力を有する。中でも最も手強いのが、敵の行動を真似るというもの。敵に合わせて身長が変化し、フラッシュ、バックルのような武器もすべてコピーしてしまうのだ。そのため、スペクトルマンは誤ってビルや車を破壊し、人々から非難を浴びた。
スペクトルマンを敗北させた後、悠々と海へ引き上げ、島に擬態。身を潜めながら、日本中の電気エネルギーを吸収していった。それを終えると、空へ飛び上がって地上へ攻撃を開始。再挑戦してきたスペクトルマンを追い詰める。だが、サンダーゲイの性質を見抜いたスペクトルマンは、砂浜に寝転がり、サンダーゲイもそれを真似て行動を停止する。その隙に、Gメン達はサンダーゲイの体内に爆弾を仕掛け、これを粉砕するのだった。
白蟻怪獣バクラー
第19、20話登場。
東京郊外のニュータウンに新築された一軒屋に住み着いた吸血怪獣。目が一つで、足が6本。一軒家へ引っ越してきた人間の血液を吸収し、インベーダー人間に変えてしまう。普段は人間大で、戦闘時には巨大化する。第20話では、富士山よりも巨大化したスペクトルマンと格闘したことから、ダストマンやサンダーゲイのように、身長は「無限大」とされている。また、スペクトルマンに一体が倒されると、同時に別の個体が出現しており、雄と雌の関係であるとも思われる。
スペクトルマンとの戦闘では、羽を羽ばたかせて起こす突風と、手から発する念力で善戦。1体がフラッシュで倒されるが、続いて出現した個体がインベーダー人間とともに姿を消した。その後、各地に卵を産み落とし、その本拠を富士山の火口へ移動する。だが、Gメン達にそれを察知され、スペクトルマンの活躍で富士山の卵は全滅。巨大化して戦いに挑む。
バクラーの弱点は、腹の中に潜んでいる原始生物。これをスペクトルマンによって引きずり出されると、バクラーは息絶えた。
インベーダー人間
第19、20話登場。
バクラーに血液を吸い取られた人間が変貌した怪人。最初にインベーダー化された男性は、耳が異様に拡大していた。
両手を広げて右手の親指を口に付け、右手の小指と左手の親指を繋げると、敵の血液を吸い取ることが可能。これによって、インベーダーの仲間を増殖させるのだ。Gメンの加賀隊員とその妻もインベーダーとなるが、血液を入れ替えたため回復した。第20話で、バクラーとともに富士山の火口へ移動し、登山客を襲撃したが、加賀とその妻がインベーダーになってもなお人間の心を失わず、必死に抵抗して妨害したために登山客をインベーダーにすることはできなかった。最後は、スペクトルマンの攻撃を受けて火口へ消え、その後の消息は不明である。
原始生物
バクラーの腹の中に潜んでいた古代の生物で、奇怪な形状をしている。寄生虫の一種で、カマキリに寄生するハリガネムシのような存在。これを体外へ出されるとバクラーは死滅する。

『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』時代(第21話〜第39話)

寄生宇宙人ズノウ星人
第21、22話登場。声は八代駿
宇宙を探検していた異星人。脳のような形の赤い体に目が一つあり、足が生えているというグロテスクな姿をしている。宇宙船が地球に不時着して故障し、ズノウ星へ帰る手段を失ったため、地球人に乗り移って周辺の様子を探った。他の地球人にそれを知られるのを恐れ、証拠隠滅のため、憑依した人間を自殺させてしまう。その際、死体はガラスのように砕け散り、衣服だけを残して消滅する。また、テレポートなどの能力も持っており、自分を捕獲しようとしたラーを翻弄した。しかし、腕力はなく、ラーの怪力で圧倒されていた。
ゴリの円盤を利用して星へ帰ることを思いつき、ラーに憑依して円盤に乗り込むが、ゴリに正体を見破られてしまう。ゴリに光線銃を向けられたズノウ星人は、怪獣ギラギンドの頭脳となってスペクトルマンと戦う羽目になる。ギラギンドを乗り捨て、スペクトルマンに憑依して地球を脱出しようと考え、彼に迫った。催眠術のような回転技でスペクトルマンを気絶させ憑依しようとした瞬間、気がついたスペクトルマンのバックル、フラッシュの連続攻撃を受けて爆発した。
ドリル怪獣ギラギンド
第21、22話登場。
ラーが作った新怪獣。肩幅ほどもある頭に、二つの巨大な目がある。口などの器官は見られない。
戦闘開始前には、東南アジア風のダンスをするという、一風変わった性質がある。肘に装着されたドリルと剣で戦うところから、二刀流怪獣とも呼ばれる。このドリルは、スペクトルマンが新たに装備した盾を突き破るほどの破壊力を持つ。見た目に似合わず、とてつもないパワーの持ち主だが、頭が非常に悪い。故に、武器を適切に使えなかった。しかし、ズノウ星人が憑依したことにより、知的な戦法が身に付いた。
浅間山を噴火させる作戦を実行したが、スペクトルマンの妨害で失敗に終わる。2度目の対決では、ズノウ星人の協力で、戦いを優位に進めた。最後は、ネヴィラ71からスペクトルマンに送られた剣で首を切断された。
交通事故怪獣クルマニクラス
第23、24話登場。
交通事故に遭った勝男少年の車を憎む心が、怪獣として実体化したもの。信号機のような三色の目があり、胸から腹にかけて深いタイヤ痕が走っている。車に轢かれた彼の恨みが滲み出ているようだ。両手は鎌状になっており、これで相手を殴りつける。また、神出鬼没のテレポート能力を持つ。
元々は一般公募作であったが、採用作は「ダンプニクラス」となっており、目は単眼で、車線状の模様は無かった。なお勝男少年が入院しているシーンには、選考漏れの作品の絵が貼られている。
1971年7月に行われた愛知県の交通安全キャンペーンで、イメージキャラクターとしてポスターに登場した[7]
拘束怪獣バロンザウルス
第23、24話登場。
地球人(鷺巣富雄)に変身して調査したラーが、勝男少年の怪獣イラストを写真に撮り、それを元にゴリが作った怪獣。武器は口からの静止光線。
街で暴れている最中、クルマニクラスが現れたため、クルマニクラスのテレポート能力の秘密を探るべく、仲間のふりをして誘い、ゴリの円盤へ捕獲した。だがクルマニクラスは脱出したため、再び捕まえようとするも、最後はスペクトルフラッシュで倒された。
隕石怪獣サタンキング
第25、26話登場。
宇宙の彼方にある「悪魔の星」から、隕石に乗って飛来した凶悪な怪獣。破壊と殺戮しか能がなく、ゴリに人類皆殺しを命じられて暴れ回った。全身が赤く、怒ると頭部が発光する。皮膚は頑丈で、ネヴィラスライスも受けつけない。
スペクトルマンを倒した後、隕石の落下によって覚醒した怪獣マグラーと格闘したが、3本の角に苦戦し、退却する。ゴリは、不協和音でサタンキングを発狂させ、再び東京へ放った(発狂したとされるが、より知能的になったようにも見える場面もある)。最後は、スペクトルマンの新兵器スペクトルガンで木っ端微塵に粉砕された。
サタンキングの着ぐるみは、後にテングドン、ブラックドラゴンへ改造された。
地底怪獣マグラー
第25、26話登場。シリーズ初の地球怪獣である。
サタンキングの乗った隕石の衝突の影響で覚醒し、地底より出現した怪獣。全身が灰色で、哺乳類的な顔立ちだが、頭には3本の鋭い角が生えている。
隕石の落下による地殻変動で卵が地上へ露出。中の子供が死んでしまったため、悲しみのあまり暴れた。そのパワーは、スペクトルマンやサタンキングも退却させたほどだ。また、サタンキング戦で傷ついたスペクトルマンの右腕を執拗に攻めるなど、知的な戦いぶりを見せた。この戦いの後、防衛隊の猛攻撃を受けて地底へ姿を消す。そして、東京を攻撃し、再びスペクトルマンと対決する。事情を知っているスペクトルマンは、マグラーを倒すことができず、共に海へ飛び込んだ。マグラーの生死は不明で、そのことについて、譲二は何も語らなかった。
マグラーの着ぐるみは、改造されてムーンサンダーになった。
ロボット怪獣シルバーロボ
第27話登場。
スペクトルマンを徹底的に調査して誕生した怪獣。別名「X」。手からのフラッシュや手首からのスライスといった、スペクトルマンと同じ武器の他、指からのミサイルといったオリジナル武器も有る。体は頑丈で、スペクトルバックルも効かない。
人里離れた山奥で、モッグスと再生怪獣軍団5体の内3体を倒し、更に強化改造しようとしたが、スペクトルマンが現れたため急遽戦闘となり、実力伯仲で善戦するも、弱点のかかとが高圧電線に触れて赤熱化した所を、スペクトルサンダーを浴びて凍りづけとなり、バラバラになってしまった。
「シルバーロボ」という名称は、ケイブンシャの「大百科シリーズ」などの文書で付けられた名前であり、劇中では「X」となっていたが、第61話の回想シーンでは「シルバーロボ」と呼ばれていた。「’70年代特撮ヒーロー全集」では、「怪獣X(シルバーロボ)」と記載している[6]
スモッグ怪獣モッグス
第27話登場。
シルバーロボの能力テスト相手として出撃した怪獣。口からスモッグを吐いて敵の目を眩ます。しかしシルバーロボには全く適わず、スライスで切られ、岩にぶつかり絶命。新怪獣でありながら、劇中では名称は呼称されない。
隕石怪獣再生サタンキング 、 拘束怪獣再生バロンザウルス 、 ゴキブリ怪獣再生ゴキノザウルス 、 合成怪獣再生モグネチュードン 、 合成怪獣再生ネズバートン
第27話登場。
モッグスと共に、シルバーロボの能力テスト相手として、ゴリが再生して出撃させた。身長・体重・能力は、いずれも再生前と同じ[注 1]
ゴキノザウルスは空中攻撃するも、シルバーロボのフラッシュに倒され、モグネチュードンとネズバードンは首をシルバーロボのスライスで切られる。なおサタンキングはバロンザウルスの頭の角で傷つき逃亡、そのバロンザウルスはモグネチュードンの火炎攻撃で倒された。
古代怪獣サラマンダー
第28、29話登場
竜ヶ峰に生活拠点を置く怪獣。付近一帯の住民からは、「主」と呼ばれ、恐れられていた。山奥で長い眠りについていたが、その強靭な生命力に目を付けたゴリの手で覚醒する。武器は、口から吐く猛烈な火炎と、どこまでも伸びる舌。山で猟師の与吉を惨殺した後、火炎を吐いて村を焼き払う大暴れをするが、防衛隊のジェット機編隊に攻撃され、倒れたかに見えた。しかし、公害Gメンが背中にテントを張ったため再び目を覚ました。
スペクトルマンとの戦いでは、火炎で目を焼き、視力を奪って勝利を収める(後にも、スペクトルマンが視力を失って苦戦する場面が見られた)。勢いづいたサラマンダーは松本市へ進撃。松本城を破壊し、譲二のいる病院を襲った。そして、再び挑んできたスペクトルマンを火炎攻撃で炎上させるが、スペクトルマンが高圧線に触れて視力を回復したため、形勢は逆転。投げ技を喰らい、フラッシュで留めを刺された。
ザリガニ深海獣ザリガニンド
第30、31話登場。
その名の通り、巨大なザリガニの怪獣。同じ深海獣スピンコブラーの子分で、これを守る役目を果たしている。またスピンコブラーも、ザリガニンドがピンチに陥ると助太刀に現れる。武器は両手のハサミで、火が弱点だ。
無数の卵を産み、仲間を増殖しようとするが、海岸に住む人間たちに卵を奪われ、怒って海上に姿を現した。漁村で破壊活動を行い、スペクトルマンと対決。スライスでハサミを切断されて劣勢となるが、スピンコブラーの加勢で逆転勝利する。ザリガニンドの卵は、Gメンの手でほぼ全て焼却されたが、港の灯台に卵がいくつか残っており、これを奪い返そうと灯台を破壊する。ここで、スペクトルマンの焼き討ちを受け、殻に逃げ込んだところへ、フラッシュを放たれて爆死した。
海草深海獣スピンコブラー
第30、31話登場。
ザリガニンドの親分格である海草の怪獣。ザリガニンドとは一種の共生状態にあり、互いに助け合っているが、スピンコブラーが親分格である。全身が昆布に覆われたような姿をしており、二つの飛び出した目が特徴。長い触手による締め付け攻撃が強力だ。
相模湾で船舶を次々と襲い、沈没させていった。海底が生活圏であるが、ザリガニンドがスペクトルマンに苦戦したため、上陸して共に戦った。自慢の締め付けでスペクトルマンを敗北に追い込み、灯台を襲撃。ザリガニンドの卵の奪回を図る。スペクトルマンとの再戦で、殻へ逃げ込んだザリガニンドを守ろうと海へ逃げるが、フラッシュを浴びて爆発、炎上した。
古代怪獣三つ首竜テンプレート:Refnest
第32、33話登場。
新潟の地層に眠っていた、三つの首を持つ怪獣。恐竜の時代から長期間に渡って生息し、300年ほど前に絶滅したとされていた。ゴリの手で復活し、それぞれの首から毒ガスや岩石を吐き出して暴れた。好物は石油で、吸盤状の尻尾で石油を吸収する。しかし、火に弱いようで、油田を襲撃した際、石油タンクが爆発すると海へ逃走している。また、背中に羽があるが飛行能力はない。スペクトルマンに引きちぎられても平気だった。両手はかなり退化している。
石油パイプラインに沿って移動し、先回りしていた防衛隊に落とし穴を仕掛けられた。ここに落下した三つ首竜は、スペクトルマンとの戦闘の末、地中へ姿を消す。その後、海底油田を目指して海上を進撃。追ってきたスペクトルマンに、スライスで全ての首を切断されてしまう。それでも活動を停止しなかった三つ首竜だったが、石油を吸収する尻尾を切断されると絶命した。
電人ザボーガー』第51・52話に、三つ首竜の映像が流用されている。
月世界獣ムーンサンダー
第34、35話登場。
月面に住む宇宙怪獣。人類がアポロ計画で持ち帰った月の石を取り戻すべく、アポロ27号を追って地球へ飛来した。この月の石は、ムーンサンダーの卵だったのだ。大気圏でアポロ27号を破壊し、その卵の一つを手に入れると、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリに分散した卵を追って飛び続けた。最初に降り立った地はニューヨークである。
短時間で地球を一周するほどの高速飛行能力と行動力の持ち主で、飛行時には、肉眼では赤い火の玉のように見える。体は、硬質の鎧に包まれており、バックルも跳ね返した。しかし、フラッシュでこの鎧を吹き飛ばされると一気に弱体化し、地球を脱出できなくなるほどになってしまった。結局、卵を取り戻すことはできたが、月へ帰還できず、途方に暮れて人間に怒りをぶつけようと暴れた。これに責任を感じたスペクトルマンも攻撃ができず、共に火山の火口へ飛び込んで心中。ムーンサンダーは爆死するのだった。
ムーンサンダーの戦い振りはゴリに強い感銘を与え、続く第36話では、ゴリがムーンサンダーに黙祷を捧げていた。
ムーンサンダーの子供
第35話登場。
ムーンサンダーが守り抜いた卵から誕生した、5体の子供怪獣。親怪獣の死後、5体揃って月へ飛び立っていった。
墓場怪獣ベガロン
第36、37話登場。
宇宙の怪獣墓場に眠っていた怪獣。ここにいる怪獣達の中でも、ベガロンは最も凶暴な一体であり、その性質をゴリに買われ、地球へ送り込まれた。ワニのような顔つきで、背中に襟巻きがある。戦闘時にはこれを広げて、敵を威嚇する。人間や動物も食べてしまう肉食怪獣だ。
公害Gメンが怪獣Gメンとなってから、最初に戦った怪獣として記録されている。スペクトルマンがムーンサンダー戦で行方不明となった隙に、地球へ襲来した。箱根に出現し、Gメンと交戦。大いに苦しめる。しかし、死んだと思われていたスペクトルマンが帰還すると、防戦一方となり、フラッシュで粉砕される。
後日、恐るべき再生能力が発動し、復活を遂げるが、スペクトルマンとの2度に渡る戦いに敗れた。最後は、尖った岩に串刺しになり、バックルで両手を固定された後、フラッシュを浴びて爆発。二度と再生することはなかった。
マイナス人間
第37話登場。
ゴリの円盤基地を警護していた、白ずくめの怪人。劇中では、3人が確認されている。奇怪な声を発し、独特なアクションをとる。
基地へ侵入したGメンの沢を捕らえ、ゴリのもとへ連行した。続いて突入してきた譲二たちにも攻撃を加えるが、全員が撃退された。
ネヴィラ遊星人
第36話登場。
ネヴィラ遊星の宇宙ステーションに待機していた、スペクトルマンの仲間。全身のフォルムはスペクトルマンに酷似している。他星へ派遣されるネヴィラ遊星人は、サイボーグ手術を受けていると言われ、スペクトルマンも例外ではない。しかし、この宇宙ステーションで確認された人物は、派遣の予定がなく、手術は施されていなかったと見える。
ムーンサンダーとの戦いで傷ついたスペクトルマンを、宇宙ステーションで保護。彼の体を気遣い、地球へ戻るのをやめるよう忠告するが、地球の防衛に命を懸けるスペクトルマンの熱意に負け、地球への帰還を許す。
この時、交代の人員が地球へ派遣されていたが、スペクトルマンの帰還により、トンボ帰りとなった。
遺跡ロボット・スフィンクス
第38話登場。
エジプトのスフィンクスが、ゴリの手で改造されたもの。外見上は、スフィンクスそのものである。ロボットとなって活動を開始したスフィンクスは、海を渡って日本の岩手県へ上陸。西北西に向かって一直線に進撃していった。その目的は、プラニウムという新燃料を保有する原子力発電所だった。
ラー率いる数人のエジプト怪人に操られる。陸上では四足歩行だが、水中移動能力、飛行能力も持っている。外部の装甲も頑丈で、怪獣Gメンの磁気地雷も受け付けなかった。しかし、橋を爆破されて谷底へ落下すると、活動を停止。より凶暴なスフィンクス怪獣へと変貌し、スペクトルマンに挑んだ。
遺跡ロボット・スフィンクス怪獣
第38話登場。
活動を停止したスフィンクスが変化を遂げ、凶暴化した姿。顔つきがより怪獣らしくなり、四足歩行から二足歩行となる。姿は変わってもその目的は同じで、原子力発電所へ前進を続ける。スペクトルマンと戦い、空中に持ち上げられると自爆。スペクトルマンに大ダメージを与えた。
スフィンクス怪獣は、さらなる改造を受け、クモ怪獣となって再び活動を再開した。
改造ロボット・クモ怪獣
第39話登場。
スペクトルマンと相打ちを狙って自爆したスフィンクス怪獣が、さらなる改造によって進化した最終形態。8本の手足をムチのように振り回して攻撃。また、口から吐く糸で巨大な巣を作り、Gメンや防衛隊の動きを封じた。この巣は強力なバリヤーとなり、戦車隊でさえ破ることができない。
スペクトルマンも苦戦させたが、スライスで腕や触角を3本切断され、空中へ逃亡を図ったところを、フラッシュで撃墜された。
エジプト怪人
第38話登場。
スフィンクスを操る怪人。エジプト人のような姿で、顔は黒い。劇中には3人のエジプト怪人が登場している。
ボスの正体はラーだが、後の二人については不明。ボスを除いて、怪獣Gメンに撃退された。
ミイラ男
第39話登場。
全身を白い包帯で包んだミイラ怪人。岩手県の原子力発電所を襲撃した。怪力の持ち主で、素手でドアも突き破ってしまう。
発電所の所長らを追い詰めるが、怪獣Gメンのレーザーガンで倒された。ゴリの手先と思われるが、それを直接裏付ける描写がないため、詳細は不明。

『スペクトルマン』時代(第40話〜第63話)

ガス怪獣メタノドン
第40、41話登場。
ゴリが、食用ガエルを改造して作り上げた怪獣。首の周りに襟巻きが付いていて、これで敵を威嚇する。箱根付近の沼に潜んでいたが、沼に落ちた健二少年を助けたことから、彼と友達になる。健二の吹く草笛に反応し、その曲に応じて踊ったり、大人しくなったりする。怪獣Gメンの攻撃を危惧した健二の指示で沼を離れ、人気のない場所に身を隠した。
溶岩怪獣マグマザウルス
第40、41話登場。
メタノドンが健二少年と仲良くなった事にたまりかねたゴリが、地底から出撃させた怪獣。武器は口から出す火山弾。頑丈でスライスも効かない。戦いの第1ラウンドでスペクトルマンを疲労させ、譲二に戻らせるも、譲二が傍らの火薬庫を爆破させたため地底に逃れる。その後富士火山帯に火を着けて同火山帯の火山を次々と噴火させ、再出撃するが、メタノドンに邪魔された挙句、共倒れとなった。
着ぐるみはゼロンの改造。
太陽マスク
第42、43話登場。
ラーの変装。毎日勉強着けにされる子供の心を利用し怪獣を作るべく、石田五郎少年(演:高野浩幸)とその親友を呼び出し、「子供達の味方」と騙してテングドンやカバゴンを作らせる。だがカバゴンを改造中に、五郎達がカバゴンが学校を壊して満足だったこととカバゴンを操るには脳に苦痛を伴うため再度の協力を拒否され、激怒して本性を現した。
幻想怪獣テングドン
第42話登場。
太陽マスクに騙された五郎達が、自由を奪った大人達への恨みを晴らそうと、怨念を電磁波に変えて作り上げた怪獣。武器は手に持つ団扇で、学習塾を破壊して暴れた。電磁波なので実態が無く、瞬間移動が可能。
先生怪獣カバゴン
第42、43話登場。
再度五郎達を利用し、五郎達に「分子分解装置」を与え、担任の阿部先生(演:阿部進)を変貌させた怪獣。顔と胴体に口が有る。学校を破壊して暴れるが、スペクトルマンが装置を壊したため撤退。ゴリによりダムの湖底で100万Vの電流を与えられ強化された。ゴリの命令により、言うことを聞かない五郎達の脳からイメージを奪って廃人化した後に再出撃する。体から電流を放射しているためにスペクトルマンも近づけなかったが、スペクトルマンにより高圧電線に触れさせられ、体内に電流がスパークし元の阿部先生に戻った。その後Gメンに救出され、阿部先生と、廃人と化していた五郎達は共に病院送りとなった。
「カバゴン」という名は、阿部先生役の阿部進のニックネームに由来する。
宇宙吸血鬼キュドラーテンプレート:Refnest
第44、45話登場。
宇宙の凶悪な犯罪者で、宇宙を逃走中バル遊星人の攻撃で宇宙船を失い、地球に来た。白髪の紳士に化けて蓼科に住み、夜な夜な女性の生き血を吸っていた。最後はバル遊星人の呪文によって、彼が造った十字架に阻まれ、串刺しになった。
宇宙警備隊員パル遊星人
第44、45話登場。
キュドラーを追って地球にやって来たが、顔が醜いので譲二に結託を依頼、だが地球の汚染された大気のため長生き出来ず、命を賭けて十字架を造ると、譲二に渡して絶命した。
なおこの44話と45話には、ゴリとラーは全く登場しない。
宇宙両生類ガマ星人
第46、47話登場。
ヌマ星に住むカエルの様な宇宙人でゴリの配下。ゴリの手引きで地球に現れると、Gメンの一員である加賀の故郷である里見村の村人の一部を殺害し、村人に化けていた。そしてゴリの命令で東京に送り込まれ、ガマガエルを怪獣化させて攻撃しようと企んだ。変身後は上から見ると正体が分かるのが欠点。
首領格のガマ星人の声は飯塚昭三で、これが声優として初の特撮作品である。
ガマガエル怪獣テンプレート:Refnest
第46、47話登場。
ゴリの配下として暴れる怪獣。劇中では2匹登場、1匹目は加賀・柳田・譲二がガマ星人たちを攻撃中、その1匹が誤って怪獣化するが、フラッシュに破れも、譲二は一時過労状態となる。2匹目はGメンと防衛隊が里見村に現れたため、全ガマ星人とガマガエルを孵化装置で合成し誕生、力が戻らないスペクトルマンを襲うが、塩分が弱点だという事を見抜かれ、海に沈められて死滅した。
巨大犬怪獣ボビー
第48話登場。
IQを増進する「IQPS」という薬剤を手術で投与された犬のボビーが、怪獣化したもの。当初は、因数分解も理解できる天才犬として話題になっていた犬だったが、手術にはゴリの細工が加えられていた。ボビーは次第に凶暴化していき生肉を食べるようになり、さらに人間を襲って脳髄をむさぼるようになった。そして遂に、巨大化して怪獣へと変貌してしまった。
巨大化後のボビーは、頭に2本の角が生え、爪が鋭くなった。黒かった体毛も、体質が変化したせいか茶色になっている。性格は大変凶暴であるのだが、時折尻尾を振る仕草も見せる。
ボビーを弟のように可愛がっていた三吉青年は、ボビーを殺さないでくれとスペクトルマンにすがり付くが、願いも空しくスペクトルマンとボビーとの対決となる。噛み付き攻撃で応戦するボビーに、スペクトルマンはネヴィラスライスを繰り出し、その両腕を切断。投げ技で留めを刺した。
天才怪獣ノーマンテンプレート:Refnest
第49話登場。
頭が良くなりたいと願う三吉青年(演:鶴田忍)が、IQを高める手術を受け、突然変異で怪獣化した姿がノーマンである。三吉は「7+8」の計算もままならない状態だったが、手術によって大天才となった。しかし、この手術にはボビーの時と同様の手が加えられており、怪獣の姿へ変貌するようになる。しかし、怪獣化は一時的なもので翌日には三吉の姿にもどる。
そのため、怪獣になってしまう事に苦悩し再度の怪獣化を防ぐ研究を始める。そして、蒲生の正体がスペクトルマンである事を見抜いていた三吉は、「また怪獣化してしまった時は殺してくれ」と頼む。
ノーマンの頭部は人間の脳そのものであり、色も紫と緑の斑模様で、グロテスクな造形となっている。体は白く、牙と、両手両足の爪が非常に鋭い。この牙と爪で人間を襲い、脳髄を貪る。
三吉の心はノーマンに支配され、全人類を廃人にするゲラニウム爆弾を完成させる。そして、三吉の抵抗も空しく巨大化、爆弾を手に暴れ回る。しかし、わずかに残っていた人間の心で爆弾の使用を阻止し、正体が三吉だと知っているため躊躇するスペクトルマンに「殺してくれ。人間として死にたいんだ」と懇願した。最後は、すれ違いざまのネヴィラスライスで斬られ、絶命する。その後、亡骸はボビーの隣の墓に埋葬された。
集団宇宙人イゴール星人
第50、51話登場。
ゴリの手引きで地球に来た宇宙人。廃坑の町・福岡県秋山町に現れ、秋山町の地下に存在するコバルトを採掘し、ブラックドラゴンに搭載させた。
ロボット怪獣ブラックドラゴン
第50、51話登場。
イゴール星人の怪獣ロボット。地球を破壊すべく秋山町に出没し、にせスペクトルマンと戦う振りをして起爆装置を手に入れる。そして倒された振りをして地底に潜り、大量のコバルトを搭載して5分後に自爆させ、地球を破壊しようとしたが、スペクトルマンのビッグバックルで首を切られ、怪獣Gメンによって起爆装置は外された。
にせスペクトルマン
第50話、51話登場。
イゴール星人のロケットをスペクトルマンに似せて改造したロボット。フラッシュやバックルといった本物と同じ武器を使用できる他、独自の武器として目からの催眠光線が有り、これでしげる少年以外の秋山町の住民を操って拉致した(住民はその後Gメンに開放)。やがてコバルトを搭載したブラックドラゴンが再出撃すると、自分も再出撃し、本物のスペクトルマンと戦い善戦するも、最後はスペクトルフラッシュで撃破された。
着ぐるみは、第50話は本物のスペクトルマンの着ぐるみを流用(この回は本物は登場しないため)、そして第51話は、第33話まで使われた体色が茶系統の物(第34話以降は黒系統)を使用している。
原始怪獣マウントドラゴン
第52話登場。
鈴鹿山中に出現。 麻酔で眠らされ、研究の為にトレーラーに載せられて東京に運ばれることに。 途中休憩のため立ち寄った長島温泉で麻酔が醒めかけ、太田を飲み込んでしまう。 当初は東名経由で東京へ向かうはずだったが鳥人の妨害でルート変更を余儀なくされ長野へ向かう。 麻酔の補給のため長野支部へ到着したところに鳥人からエネルギーを注入され暴れ出す。スペクトルエースによって動きを止められ、スペクトルマンによって太田も体内から救出された。 その後、再度東京へ運ばれるがスペクトルエースをあびていたため死亡。(スペクトルエースをあびた時に死亡したのか途中で死亡したかは不明)
暗黒惑星バンドの鳥人
ゴリの指令により、マウントドラゴンを目覚めさせるため上空にて機会をうかがう。 マウントドラゴンを載せたトレーラーが長野支部へ到着したところにエネルギーを注入する。その後の行動は不明。
コンピューター怪獣
第53、54話登場。
M27番β星から地球にやって来た怪獣。母星へ帰るべく犬山村の地下でエネルギーを充填し、ゴリに保護された代わりにスペクトルマンを倒して、スペクトルマンのエネルギーも奪おうとした。目からのシグマX光線と巨大なアームが武器で、アームの衝撃力は戦いの第1ラウンドでスペクトルマンを記憶喪失にしたほど。その後、高倉健一(演:新井康弘)と高倉のり子(演:宮崎加代)の叫び声で記憶を取り戻したスペクトルマンと再び戦うが、母星が彗星との衝突で既に壊滅したと知ると、シグマX光線をのり子に浴びせて視力を回復させ、絶命した。
怪獣集団 草人間
第53、54話登場。
コンピューター怪獣やゴリの手先として戦う戦闘員。犬山村を占領し、逃げようとする村民は皆殺しにし、高倉兄妹の両親も殺して、のり子の視力も奪った。枯れ草の玉に変形して移動する。なおその正体は宇宙生命体か、コンピューター怪獣が地球で作った生命体かは不明。
合体怪獣巨大草人間(オープン)
第53話登場。
草人間が合体した怪獣。蔓を伸ばして攻撃し、枯れ草の玉に変形して攻撃する他、その球から火を出して、火の玉になって攻撃する。最後は火を消され、スペクトルフラッシュで撃破される。
本編ではその名称は語られず、「オープン」という名称は「全怪獣怪人大百科」などの文献で付けられた。
殺し屋宇宙人キラー星人
第55、56話登場。
マーダラー三兄弟と共に地球に来た、悪辣非道な宇宙殺し屋。マーダラーやゴリの命令に従い、八坂村の村民を殺害する。最後はスペクトルマンと流星仮面によって、マーダラーと共に全滅。
殺し屋宇宙人マーダラー三兄弟
第55、56話登場。
キラー星人の幹部的兄弟宇宙人。全員緑色の体をしており、首領格の長男は顔が茶色。かつて父がスペクトルマンに殺された事が有り、その仇討ちと地球に現れ、更にゴリの入れ知恵で流星仮面とスペクトルマンを戦わせ、止めを自らが刺そうとした。その一環としてGメンを人質に取るが、それに怒った流星仮面とスペクトルマンに倒された。
殺し屋宇宙人 流星仮面
第55、56話登場。
キラー星人やマーダラーの並ぶ宇宙の殺し屋だが、マーダラー達とは正反対に卑怯な事は嫌う。スペクトルマンと戦うために地球に現れ、その矢先にマーダラーに襲われた始少年(阿部仁志)を助けたために始に慕われる。その後キラー星人やマーダラーをスペクトルマンと共に全滅させると、スペクトルマンと1対1の対決を行い、武器の流星フラッシュが外れたのに対し、自らはスペクトルフラッシュを浴びて倒された。だが外したのはわざとである事が判明するが、わざと外した理由は不明。
悪人でありながら「執拗にヒーローと戦う」「卑怯な事はしない」という設定は、次作『快傑ライオン丸』のタイガージョーに受け継がれる。
宇宙の魔女グレートサタン
第57、58話登場。演:三浦真弓
サタン星の魔女。杖からの魔力と目からのビームが武器。かつて宇宙警察に捕まり、「一万年の眠りの刑」を受けて地球の洞窟に追放されるが、考古学者・影山博士(演:奥野匡)が偶然見つけ、「リサ」として育てるも、魔女と知って鉄格子の部屋に監禁した。やがて影山家の近所に来た青年画家・朝永(演:森烈)が魔女とも知らずに一目惚れし、譲二と共に開放するが、そこへ現れたサタン星人によって、朝永・譲二の前で魔女として復活、自分を監禁した影山博士を抹殺し、スペクトルマンと戦ったが、崖から転落してあっけなく死亡、その後を追って朝永も身投げした。
まぼろし宇宙人サタン星人
まぼろし怪獣ゴルダ
第57、58話登場。
グレートサタンの用心棒的怪獣。グレートサタンの杖からの光線から現れる。武器は2本の角からのビームと背中の燐粉。更に体内には猛毒が有り、噛まれた者は必ず死ぬと言われ、スペクトルマンも第1ラウンドで噛まれるが、譲二に戻ると川の水で毒を洗い流して難を逃れた。第2ラウンドではグレートサタンが転落死すると急激にパワーが低下し、ビッグバックルとスペクトルフラッシュの2段攻撃で撃破された。
凶悪宇宙人ジェノス星人
第59、60話登場。
死んだ人間を凶悪な殺人鬼として蘇生させる悪魔の薬を使って殺人鬼を次々と作り出し、人類皆殺しをたくらむ宇宙人。霊柩車に乗って移動する。
殺人鬼軍団
第59、60話登場。
ジェノス星人の悪魔の薬によって凶悪な殺人鬼として甦った死人たち。ジェノス星人の意のままに操られ、ナイフやマシンガンなどの凶器を使って殺戮を行う。全員「ジェノサイド」という合言葉を発する。
人殺し怪獣ドクロン
第59、60話登場。
死体を集めて生み出された凶悪な怪獣で、スペクトルマンの力を逆用して自分の力にして優位な戦いを展開する。
奴隷宇宙人ミゲル星人
第61話登場。
奴隷からの解放を条件にゴリの手先になり、遊園地を本拠地として地球侵略を開始する。その手始めとして遊園地に遊びに来た子供達を怪獣変身機によって、次々に怪獣に変えていく。
チビッコ怪獣キートット
第61話登場。
遊園地に遊びに来ていたユキオ少年(演:松原和仁)が、ミゲル星人の手によって怪獣変身機で変身させられた怪獣。怪力の持ち主で岩をも軽々と待ち上げ、時速60キロで空を飛ぶ事ができる。怪獣ショーに紛れ込んで怪獣Gメンのメンバー抹殺を命令されるが、少年の心が残っていた為に母親の説得で自我を取り戻し、最後は怪獣変身機の逆利用によって元の姿に戻る事ができた。
本編では一度も呼称されなかったが、次回予告ではナレーターによって名前を言われている。
再生怪獣モッグス
第62話登場。
デサイトマンを作っている最中にスペクトルマンが現れたため、時間稼ぎとスペクトルマンがフラッシュを放つ秒数(2.5秒)の確認のために基地内に保管されていた怪獣の中から出撃した。性能は再生前と同じ。
基地内には、他にもボビーやゴルダが保管されていた。
サイボーグ怪獣デサイトマン
第62、63話登場。
ゴリが作り上げた、怪獣の決定版というべきサイボーグ。スペクトルフラッシュに対抗するためにボクシングの世界チャンピオン・ピストン木戸口(演:根岸一正)の脊髄を身体に埋め込まれ、素早く強烈なパンチを繰り出す。 スペクトルフラッシュと同様の光線を放つ事ができ、スペクトルマンとの対戦で同時にフラッシュを放つが、スペクトルマンがジャンプし回転しながらフラッシュを放ったためフラッシュに勢いがつき(ゴリ談)、0.1秒早く攻撃を受けてしまい倒される。

着ぐるみ造形

  • スペクトルマンの造形は、予定していた高山良策が多忙のため、高山の紹介で『ジャイアントロボ』などを手掛けた鈴木徹主宰の異人館工房に委ねられた。鈴木は、井上繁と共に、鷺巣富雄、的場徹、別所孝治の立会いの下、彼らの意見を参考に、1日弱でマスクの粘土原型をデザイン画なしに完成させた。胴着の部分は当初、FRPが使われていたこともあって、撮影時のアクションに不都合が生じたことから、後にウエットスーツへと素材が変更され、マスク造形にも若干の修正が加えられた。このマスク造形の修正は番組終了までの間に都合2回行われA・B・Cのそれぞれ印象の異なる3タイプが存在する。第1話における、実物大のアップ用ヘドロンも同工房の作である。また、同工房に所属していた井上繁は、過去にも『ジャイアントロボ』などのミニチュアセットを任されていた経歴があり、本作でも第46話から特殊美術を手掛けることになった。スペクトルマンのスーツは、動きやすさなどの点から何度かマイナーチェンジがされている。腕の付け根はノースリーブであり、特に足の付け根はアクション時にプロテクター(茶色い胴着の部分)の両脇の切れ込みが浅いと太腿に裾があたってしまうため、現在のハイレグに近い、深い切れ込みになっている。そのため、中盤までは臀部の約半分が露出したハーフバック、後期は臀部の大半が露出したTバックになっている。
  • ゴリとラーの造形は、『ウルトラマン』などを手掛けた高山良策主宰のアトリエ・メイが担当。高山は本作でもゴキノザウルス、ネズバートン、モグネチュードンなど、3分の2近くの怪獣造形を手掛けた。ちなみにコンピューター怪獣は、高山が独自に制作した「かなぶんおやぶん」という作品を、撮影用に拝借していたことでも知られている。ミドロンも、以前にうしおの依頼で高山がモデルアニメーション用に作ったものである。
  • ヘドロン、ゼロン、ダストマンなどの造形を手掛けたのは、小野善次郎主宰のゼン工芸である。ヘドロンは徹夜して一晩で仕上げたという。完成度はともかく、耐久性に優れた造りは撮影現場において好評だったことから、次番組の『快傑ライオン丸』では怪人造形の殆どを担当することになった。小野は辻村ジュサブローのグループにいた美術家で、ピープロで美術監督を務め、ミニチュアセットなども手がけている。

補足

テンプレート:出典の明記

  • 主人公の名「蒲生譲二」は、理論物理学者のジョージ・ガモフをもじって命名された。うしおそうじはこの名がお気に入りで、後にこの「蒲生譲二」名義で漫画も執筆している。
  • うしおによると、成川の起用は『マグマ大使』でマモル役を演じた江木俊夫ジャニーズ事務所に所属していた縁で、メリー喜多川に頼んで紹介してもらったものだそうである。
  • パイロットフィルムに登場する蒲生譲二役の俳優は諸説あるが、うしおは一時、団時朗であると断言し、各種書籍テンプレート:Refnest[8]でも、うしおの証言に倣って団時朗が演じたと紹介している。しかし団本人は京本政樹との対談[9]の中で、京本が各種書籍で団がパイロット版で蒲生を演じていることが事実であるかのように書かれていることに触れると[9]、「全然やった覚えはない。いくらなんでも、やっていたらそれくらいは覚えているはず」と出演していることを否定[9]、各種書籍の編集者が団本人に確認を取っていなかったことを裏付けている[9]。また、成川も団とは別人だと断言している。このパイロットフィルムはアミューズより発売されたDVDに収録されており、これにより団とは別人であることが確認できる。なお、演ずる俳優については不詳。また成川は自身の起用の経緯についても、別所孝治プロデューサーから成川の所属する事務所の社長で別所の個人的知り合いだった小川幸子のところに話が持ち込まれたのがきっかけらしいと語っており、うしおの証言とかなりの食い違いがある。後にキッズステーションで放映された「うしおそうじ物語」で、うしお本人が思い違いだったと発言している。
  • ウルトラセブン』終了後、約2年ぶりの怪獣と戦うヒーローの番組となった。ウルトラセブンを演じた上西弘次は、本作でスペクトルマンを演じている。上西は他にも、ラーのスーツアクターや声、さらに素顔で第17話の立花船長(まだGメンになる前の立花みね子の父)などを演じている。
  • うしおそうじが『宇宙猿人ゴリ』の企画を思いつくきっかけの1つに、映画『猿の惑星』があったという。
  • パイロットフィルムでのゴリは、完成作品ではラーの着ぐるみとして使用された[4]。またIQについては、「もともと50だったが、円盤内で万能椅子の操作を誤り下半身不随になるも、IQは300へアップする」というものだった。完成作品でゴリが円盤やエアカーで移動することが多いのは、その名残である。なお「敵首領が下半身不随」という設定は、『風雲ライオン丸』(1973年)のアグダーや『電人ザボーガー』(1974年)の悪之宮博士で活かされることとなった。
  • 『スペクトルマン』以前にピープロは『豹マン』『ジャガーマン』といった企画を提出していたが通らず、『スペクトルマン』もパイロットフィルムは制作されたものの、シリーズ化は微妙だった。しかし、TBSの『帰ってきたウルトラマン』の企画を知ったフジテレビ側が、これに先んじて新年早々からの放映開始に間に合わせることを条件に制作にGOサインを出した。しかしこの時点で既に1970年11月末であり、結果として準備期間わずか数週間のあわただしいスタートとなった。このため、初期はパイロットフィルムの流用を含め、かなり粗い作りになっている。その後もウルトラシリーズなどに比べ格段に少ない予算のため、光学合成などできない制作環境だった。それでも人気シリーズとなり、第15話で『巨人の星』の視聴率を追い抜き[10]、放送も延長された。
  • ゼロン(マグマザウルス)の着ぐるみとミドロンの人形アニメ用モデルは『ジャガーマン』のグレートマグモンとマンドーの流用である。
  • 第48話「ボビーよ怪獣になるな!!」、第49話「悲しき天才怪獣ノーマン」の前後編は、SF小説「アルジャーノンに花束を」の非公式な翻案である。
  • 「宇宙猿人ゴリ」の1月2日放送開始に併せ、うしおそうじは号外風の番宣チラシを印刷し、大晦日に息子の詩郎とともにタクシーを借り、世田谷から練馬近辺の新聞配達所を回り、新聞に折り込んでもらった。この号外でうしおはうっかり、日付を昭和47年としてしまっている(本来は昭和46年)。
  • 複数話で完結としたのは1966-67年にピープロが製作した『マグマ大使』と同様である。
  • 第7・8話で撮影に使用されたゴキブリは、フジテレビのプロデューサー別所孝治が番組宣伝も兼ねて視聴者に公募した。その結果、生きたゴキブリを封入した封筒が大量に届いたそうで、編成局長は激怒したらしい。
  • 劇中の「公害調査室」は、フジテレビの社屋内における空き部屋を借りて撮影されていた。
  • 特撮班の撮影は『マグマ大使』と同様に栄スタジオが使われていたが、守衛室さえない老朽化した施設で、児童が侵入してスペクトルマンの飛行用ミニチュアが盗まれた事もあった。犯人は警察官の子どもだったそうである。このこともあり、第30話からは別所の手配によって、新築されたばかりの仙川スタジオで撮影が行われるようになった。またこの頃から、円谷プロ・東宝・東映系の特殊美術スタッフを積極的に起用することで特撮場面の強化も図られている。
  • 第23話から第27話までは、「大怪獣決戦シリーズ」と銘打ち複数の怪獣が登場する。これは「夏枯れ対策」の一環である[11]
  • 1話完結のエピソードのうち第61話は、最終回のクランクアップ後に話数調整として制作されたことから、ロケーション中心の内容になった(角川書店版スペクトルマン第4巻P422より)。
  • スケジュールは最後まで厳しかったようで、主演の成川はフジテレビ721での『ピープロ魂』に出演した際、スペクトルマンで印象に残っているエピソードを問われて「撮影のスケジュールが厳しくて忙しかったことの方が印象に残っている」と発言している。
  • 放送当時、静岡地区のテレビ静岡では、本来の放送枠である土曜日19:00には当時『仮面ライダー』(毎日放送 - NET系)を放送していたため、本作は火曜日18:00からのオンエアだった。
  • 北海道地区では、放映開始当時フジテレビ系列局がなかったため、日本テレビ系列で当時FNSにも加盟していた札幌テレビ放送(STV)で20話までが放送された(1週遅れの土曜日14:30からの放送)。その後1972年4月1日にフジ系列局の北海道文化放送(uhb)が開局したが、この日は奇しくも本作品の後番組『快傑ライオン丸』の第1回放送日である。結局、21話以降(『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』に改題以降)については数年後、テレビ朝日系列北海道テレビ放送(HTB)で日曜日19:00から放送された。
  • 第59話と第60話の前後編は、驚異的な予知能力を持つ少年と譲二の交流のドラマの中で、ゴリの配下の宇宙人が死人を特殊な薬品で蘇生させて生み出した凶悪な殺人鬼たちが街中で次々と人を殺していったり、失明して戦えないスペクトルマンを助けるべく超能力を使い果たした少年が死んでしまうというショッキングな展開だった。後に『イナズマン』の第18話でリメイクされた(ただし『イナズマン』版では少年は助かる)。なおこの話に登場する少年を演じたのは、この1か月後に、『海のトリトン』(朝日放送・TBS系)で声優デビューする塩屋翼である。
  • 最初の企画書でのタイトル名は「超人エレメントマン」[4]
  • ゴリの声を担当した小林清志は、『ピー・プロ70'sヒーロー列伝 (1) スペクトルマン 』でのインタビューにて「ゴリの声をアテたことすら覚えてない」とコメントしている。また、番組自体も満足に観られなかったという。途中で降板した理由については、1971年当時、小林自身が、水俣病を扱った芝居に出演して日本全国を周っており、多忙のため仕方なしに番組を降りたのでは、と同書で述べている。
  • ピー・プロダクションでは、本作品放送時に「怪獣友の会」を発足し、撮影見学会を催すなどファンとの交流を行っていたテンプレート:Sfn

スタッフ

  • 原作:うしおそうじ
  • 企画:的場徹
  • プロデューサー:鷲巣富雄別所孝治フジテレビ
  • アシスタント・プロデューサー:柴田健治、篠原茂
  • 製作主任:黒田達雄、成田五十六
  • 製作進行:伊藤貞幸
  • 撮影:柿田勇
  • 照明:石井大和、近藤勝、大西顕正、高橋勝也
  • 美術:飯田公夫、池田康彦
  • 助監督:石黒光一、堺武夫、坂本保彦、石川裕一
  • 特殊撮影:細川正司、エキス・プロ、下田久
  • 特殊照明:吉田一夫(畠山電気)
  • 特殊美術:窪野博朗、深田達郎、井上泰幸、井上繁
  • 操演効果:中島徹郎、平鍋巧
  • 合成作画:渡辺善夫、鷲巣富雄
  • 記録:福島勇子、
  • 美粧:田口のり子
  • 衣装:京都衣装
  • 編集:香園稔(光映社)
  • 主題歌作曲:宮内国郎
  • 劇伴作曲:寺島尚彦
  • 選曲:吉田征雄
  • 効果:中山太三(石田サウンドプロ
  • 録音:アオイスタジオ
  • 現像:ソニーPCL
  • 人形アニメーション:藤森誠代※第3話のみ
  • 制作:ピー・プロダクション、フジテレビ

主題歌

OP1「スペクトルマン・ゴーゴー」(第1話 - 第39話)
作詞:雨宮雄児 / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、ハニー・ナイツ、スタジオ・オーケストラ
『宇宙猿人ゴリ』時代のOPは、初期は冒頭に「宇宙猿人ゴリなのだ」のインストゥルメンタル版が入り、映像はミドロン戦を中心にして、歌詞&出演者テロップは出さなかった。後期では冒頭に、ゴリの「私は宇宙の選ばれた独裁者だ。私はこの地球が欲しい!」という台詞が入り、映像は初期版より一部削られ、歌詞&出演者と配役のテロップが入った。『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』時代は、ゴリの台詞は不変だが、映像が一新され、配役テロップは削られた。
ED1「宇宙猿人ゴリなのだ」(第1話 - 第35話・第63話)
作詞:雨宮雄児 / 作曲:宮内國郎 / 歌:ハニー・ナイツ、スタジオ・オーケストラ / セリフ:小林清志
小林清志は、ゴリとラーの声を1人で担当。
OP2「スペクトルマン・マーチ」(第40話 - 第63話)
作詞:うしおそうじ / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、ボーカル・ショップ
ED2「ネビュラの星」(第36話 - 第62話)
作詞:うしおそうじ / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、ボーカル・ショップ / セリフ:小林恭治
オープニングの歌詞字幕では「ネビュラ」ではなく「ネヴィラ」と表記されている。レコード用音源でも、みすず児童合唱団が「ネヴィラ」と発音しているように聞こえるが、初出シングル盤(SCS-136)のタイトル表記は「ネビュラの星」である[注 2]

放送リスト

話数 放送日 サブタイトル 登場怪獣・宇宙人 脚本 監督 特撮監督
1 1971年
1月2日
ゴリ・地球を狙う! ヘドロン 辻真先 土屋啓之助 的場徹
2 1月9日 公害怪獣ヘドロンを倒せ!
3 1月16日 青ミドロの恐怖 ミドロン
ゼロン
藤川桂介
4 1月23日 ラー地球人をさぐる ゼロン
猿人
5 1月30日 恐怖の公害人間!! 巨大ラー
ラー2号
小池一雄
6 2月6日 美くしい地球のために!! ラー2号
7 2月13日 黒の恐怖 ゴキノザウルス 辻真先
8 2月20日 決斗!! ゴキノザウルス
9 2月27日 恐怖のネズバートン ネズバートン
10 3月6日 怪獣列車を阻止せよ!!
11 3月13日 巨大怪獣ダストマン出現!! ダストマン
12 3月20日 よみがえる恐怖!!
13 3月27日 ヘドロン大逆襲 (前編) ネオヘドロン 石黒光一
14 4月3日 ヘドロン大逆襲 (后編)
15 4月10日 大地震東京を襲う!! モグネチュードン ねもとしょうじ 土屋啓之助
16 4月17日 モグネチュードンの反撃!!
17 4月24日 空とぶ鯨サンダーゲイ サンダーゲイ 辻真先 堺武夫
18 5月1日 怪獣島に潜入せよ!! 猿人(2代目)
サンダーゲイ
19 5月8日 吸血怪獣バクラー現わる!! バクラー ねもとしょうじ 石黒光一 堺武夫
20 5月15日 怪獣バクラーの巣をつぶせ!!
21 5月22日 謎のズノウ星人対ギラギンド ギラギンド
ズノウ星人(声:八代駿
高久進 土屋啓之助
22 5月29日 二刀流怪獣ギラギンド大あばれ!
23 6月5日 交通事故怪獣クルマニクラス!! バロンザウルス
クルマニクラス
辻真先 石黒光一
24 6月12日 危うし!! クルマニクラス
25 6月19日 マグラー、サタンキング二大作戦!! サタンキング
マグラー
高久進 土屋啓之助 堺武夫
26 6月26日 二大怪獣東京大決戦!!
27 7月3日 大激戦!! 七大怪獣 サタンキング(2代目)
モッグス
ゴキノザウルス(2代目)
バロンザウルス(2代目)
モグネチュードン(2代目)
ネズバードン(2代目)
X(シルバーロボ)
ねもとしょうじ
鶴見和一
土屋啓之助 矢島信男
28 7月10日 サラマンダー恐怖の襲撃!! サラマンダー 辻真先 樋口弘美 堺武夫
29 7月17日 兇悪怪獣サラマンダーを殺せ!!
30 7月24日 タッグマッチ怪獣恐怖の上陸!! ザリガニンド
スピンコブラー
ねもとしょうじ 石黒光一
31 7月31日 あの灯台を救え!!
32 8月7日 よみがえる三つ首竜!! 三つ首竜 辻真先 土屋啓之助 矢島信男
33 8月14日 SOS!! 海底油田
34 8月21日 ムーンサンダーの怒り!! ムーンサンダー ねもとしょうじ 樋口弘美
35 8月28日 スペクトルマンが死んだ!?
36 9月4日 死斗!! Gメン対怪獣ベガロン ベガロン 高久進 石黒光一
37 9月11日 ゴリの円盤基地爆破大作戦!! マイナス人間
ベガロン
38 9月18日 スフィンクス前進せよ!! スフィンクス
エジプト怪人
スフィンクス怪獣
辻真先 土屋啓之助
39 9月25日 怪獣地区突破作戦!! ミイラ男
クモ怪獣
40 10月2日 草笛を吹く怪獣 メタノドン
マグマザウルス
伊東恒久 樋口弘美 矢島信男
41 10月9日 ガス怪獣暁に死す!!
42 10月16日 宇宙から来た太陽マスク テングドン
太陽マスク
カバゴン
土屋啓之助
43 10月23日 怪獣カバゴンの出現!! 太陽マスク
カバゴン
44 10月30日 宇宙の通り魔キュドラー星人 吸血鬼キュドラー 高久進 石黒光一
45 11月6日 パル遊星人よ永遠なれ!!
46 11月13日 死者からの招待状 ガマ星人(声:飯塚昭三
ガマ怪獣
山崎晴哉 土屋啓之助
47 11月20日 ガマ星人攻撃開始!!
48 11月27日 ボビーよ怪獣になるな!! ボビー(犬怪獣) 樋口弘美 矢島信男
49 12月4日 悲しき天才怪獣ノーマン 天才怪獣ノーマン
50 12月11日 イゴール星人を倒せ!! にせスペクトルマン
イゴール星人(声:遠矢孝信)
ブラックドラゴン
辻真先 石黒光一
51 12月18日 コバルト怪獣の謎
52 12月25日 怪獣マウントドラゴン輸送大作戦!! 鳥人
マウントドラゴン
高久進 土屋啓之助
53 1972年
1月1日
恐怖の鉄の爪 草人間
巨大草人間
コンピューター怪獣
伊東恒久 石黒光一
54 1月8日 打倒せよ!! コンピューター怪獣
55 1月15日 スペクトルマン暗殺指令!! キラー星人
マーダラー三兄弟
流星仮面(声:山内雅人
山崎晴哉 長谷部安春
56 1月22日 宇宙の殺し屋流星仮面
57 1月29日 魔女グレートサタンの復活 サタン星人
グレートサタン
ゴルダ
高久進 土屋啓之助
58 2月5日 まぼろしの怪獣ゴルダ
9
(再放送)
2月12日 恐怖のネズバートン ネズバートン 辻真先
10
(再放送)
2月19日 怪獣列車を阻止せよ!!
59 2月26日 地獄の使者ジェノス星人 ジェノス星人(声:飯塚昭三)
ドクロン
高久進 樋口弘美 矢島信男
60 3月4日 怪獣ドクロン死の踊り
61 3月11日 恐怖の怪獣ショー ミゲル星人
ミゲル星人ガムロ
キートット
伊東恒久 大塚莞爾
62 3月18日 最後の死斗だ猿人ゴリ!! モッグス(2代目)
ディサイドマン
山崎晴哉 土屋啓之助
63 3月25日 さようならスペクトルマン ディサイドマン

注記

テンプレート:独自研究

  • 話数によっては、予告篇のサブタイトルとナレーションの不一致がみられる。
  • 第54話までは表記されていたサブタイトル上の話数が、第55話以降からは省略されている。
  • 登場怪獣・宇宙人の欄は、造形物などを用いた敵側のゲストキャラクターのみに限定した。名称についても、劇中での呼称やエンディング・脚本などにおける表記を一次資料として最優先し、文献などにおける表記は二次資料へと分類。第9・10話の「ネズバートン」が、第27話では「ネズバードン」と表記されているのは、そのような事情による。ちなみに第9・10話の脚本における名称は、「マウスバード」と記述されていた。
  • 初期設定におけるラーは3号まで存在しており、初期の脚本上において惑星E出身のラーは「ラー1号」と記述されていた。第4話の「猿人」達も、脚本では「ラー2号」「ラー3号」といった具合に記されている。
  • 第36・56話にはネヴィラ遊星人も、造形物を用いたゲストキャラクターとして登場している。
  • 第44・45話のエンディング表記は「吸血鬼キュドラー」と記されていた。「パル遊星人」も造形物を用いたゲストキャラクターだったが、主人公側の宇宙Gメンの設定のため割愛した。
  • 第49話の劇中では実際に「天才怪獣ノーマン」と呼ばれているが、脚本では「宇宙人怪獣」もしくは、「ジューニアス・モンスター」と記述されていた。
  • 第62・63話の劇中や脚本における怪獣名は「ディサイドマン」と呼ばれていたが、文献における名称は「デサイトマン」と表記されている。
  • エンディングにおける第5・6話の脚本辻真先と記されているが、ピープロに現存する脚本は手書きで小池一雄の名が記されている。同社公認の文献やDVDソフトに収録された解説資料も、同話数が小池による執筆だったことを肯定している。

特撮監督の無表記箇所

  • 土屋啓之助は講談社発行の文献において、同一話数で特撮監督も兼任していたことを遠回しに証言している。しかし、当時のTV界は同一話数における脚本や特撮監督の兼任を好まぬ風潮だったことから、特撮監督の表記は総話数の3分の1程度に留まっている。
  • 石黒光一は朝日ソノラマソニー・マガジンズ発行の文献にて、同一話数で特撮監督を兼任していたと自ら明言している。土屋啓之助が監督を担った第15・16話では、特撮監督に近い職務を任されていたそうである。
  • 堺武夫は過去に『マグマ大使』の特撮監督を経験しており、本作の第17・18話で本編班における監督デビューを果たした。しかし、完成作品が不評だったことから以降は特撮監督に専念することで、土屋啓之助の特撮演出を無表記で支えていた。これを示唆する証言も、白夜書房などの文献に掲載されていた。DVDソフトに収録された解説資料では、第38・39話などを例に挙げて堺の特撮演出に対する考察が述べられている。

劇場版

  • 『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』(1971年7月18日公開) - 東映まんがまつりの一編として、『宇宙猿人ゴリ』時代の第9・10話の再編集版を上映時のテレビタイトルに改題して上映。
  • 『スペクトルマン』(1972年3月18日公開) - 東映まんがまつりの一編として、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』第27話を改題上映。
    • 同一作品が2回上映されるのは、ピープロでは唯一。だがピープロ作品の劇場公開は、これが最後となった。
    • OP映像は「スペクトルマンマーチ」の物を使用していたが、タイトルロゴが変更されているため、タイトル部は新ロゴ版に差し替えた。また映像をそのまま使用したため、「ゴリの円盤が新バージョン」「Gメンが『怪獣Gメン』隊員服姿」「ボントトルエカが登場」「女性Gメンが柳田隊員」と、本編部と矛盾する点が多数存在する。
    • 併映は、『ながぐつ三銃士』『仮面ライダー対ショッカー』『さるとびエッちゃん』『ムーミン(第2作)』の4本。「長編アニメ」「スペクトルマン」「仮面ライダー」「魔女っ子」「カルピスまんが劇場」のローテーションは不変。しかし今度は、『仮面ライダー対ショッカー』の方がウエイトは上になった。

映像ソフト化 

  • 1986年、東映ビデオより「怪獣列車を阻止せよ」「大地震東京を襲う」の2篇を収録した単巻ビデオソフトが発売。
  • 2002年3月22日、スペクトルマンの頭部を模ったケースの全話収録DVD-BOX発売。
  • 2007年6月22日、廉価版の全話収録DVD-BOXが発売。

単品DVDは未発売。

漫画版

一峰大二の作画で『週刊少年チャンピオン』と『冒険王』(ともに秋田書店[注 3])に連載された[12]。テレビ版を基にしたエピソードと漫画オリジナルのエピソードが混在し、テレビ版を基にしたエピソードでも細部に独自の解釈が加えられた描写が多々見られる。また、テレビ版の最終話が1エピソードとして消化され、それとは全く異なる漫画版独自の最終話が描かれた。この最終話では、実写版で離れざるを得なかった公害問題が色濃く描かれた。

漫画版では、スペクトルマンがエネルギーを使い果たしてTV版のようにうつ伏せに倒れてしまう描写はほとんどなく、怪獣を倒したり、スペクトルフラッシュでエネルギーを使い果たしたりすると、次第に透明化して消えて蒲生の姿に戻る、といった描写が多用されている。そのため、TV版初期と比べても「弱い」イメージは見られない。その代わり、TV版に比べて怪獣も強いような描写も見られ、敵の攻撃で全身ボロボロに傷ついたり、流血してピンチに陥るような頻度が高くなっている。また、頭の角が高熱で溶けて半ば欠損したり、自分の投げたカッターが戻ってきて胸元に刺さる場面もあるなど、戦闘場面は相対的にハードである。

秋田書店の単行本(サンデーコミックス)はTV版と同様に、第1巻は『宇宙猿人ゴリ』、第2・3巻は『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』、第4〜7巻は『スペクトルマン』とタイトルが変化する[12]。これには最終話を含め、幾つかの未収録エピソードが存在した。

1999年角川書店から全話収録を謳った単行本が発売された。しかし実際には、編集者のチェック漏れで1話分が未収録になっている。これは、その後発売された『快傑ライオン丸』の単行本で補完された。この角川版では、雑誌掲載時には意図的に最後の戦いを描いていなかった最終話に加筆が施され、ゴリとの戦いに明確に決着が付けられる形になった。また、2006年には『特撮エース』(角川書店)の最終号に後日談が掲載された。

登場怪獣

(●は漫画版オリジナル怪獣)

  • 公害怪獣ヘドロン
  • 化石怪獣ガレロン●
    • 化石から復活した怪獣。有機水銀を含んだ排水が好物で、これを固形にして吐き出し、武器とする。
  • ゴミ怪獣ダストマン
    • 顔つきや体格が実写版と大きく異なる。
  • 再生怪獣ネオヘドロン
  • 双頭怪獣ネズバードン(実写版ではネズバートン)
  • 地震怪獣モグネチュードン
    • 実写版とは顔つきが異なる。
  • シロ蟻怪獣バクラー、インベーダー人間、原生動物
    • 実写版とは違い、バクラーは頭部の触角から血液を吸収する。また、ソニック光線ではなく蟻酸を武器とする。
  • クジラ怪獣サンダーゲイ
    • 頭部の装甲、鋭い牙が付け足された。
  • 分解怪獣ゾロランダー●
    • 昆虫型の怪獣。自由に体のパーツを分解できるが、脳を取り外されると活動を停止する。
  • 火薬怪獣マンモスラー●
    • 全身が火薬に覆われた怪獣で、体に敵が触れると爆発を起こす。
  • 交通事故怪獣クルマニクラス、拘束怪獣バロンザウルス
    • バロンザウルスの姿が実写版と異なる。
  • 幻想怪獣サンドラー●
    • ゴリの作り出した異次元空間「ノン・マン・ワールド」の怪獣。口から吐く砂が武器。
  • ドリル怪獣ギラギンド、他天体怪獣ズノウ星人
    • ズノウ星人は、顔だけで浮遊するエイリアンとなっている。
  • 隕石怪獣サタンキング、地底怪獣マグラー
  • 油怪獣三つ首竜
    • 両手は発達しており、羽がない。
  • 狂犬怪獣ケンネラー●
    • 犬がゴリに改造された怪獣。超音波で無数の犬を操る。武器は鋭い牙と角。
  • ザリガニ怪獣ザリガニンド、海草怪獣スピンコブラー
  • 古代怪獣サラマンダー
    • 体格が実写版と異なる。
  • 月世界怪獣ムーンサンダー
  • 人食い怪獣ベガロン、ネヴィラ遊星人、マイナス人間
    • ベガロンが爪の先から放つ溶解液は、襟巻きから放たれる。
  • エジプト怪獣スフィンクス、クモ怪獣、エジプト怪人
  • 念力怪獣ジャドン●
  • 脱皮怪獣マウントドラゴン、鳥人
  • 脳波怪獣カバゴン、太陽マスク
  • 合成怪獣ガマ星人
  • 宇宙からの殺し屋流星仮面、マーダラー3兄弟、怪獣キングオブキラー●(3兄弟長男の変身)
  • 宇宙の魔女グレートサタン、まぼろし宇宙人サタン星人、まぼろし怪獣ゴルダ
  • 宇宙の放浪者コンピューター怪獣、巨大草人間
  • 凶悪宇宙人ジェノス星人、殺人怪獣ドクロン
  • 怪獣キートット、奴隷宇宙人ミゲル星人
  • デイサイトマン(実写版ではデサイトマン)
  • ロボット怪獣メディアドン●

この他、『たのしい幼稚園』に掲載された番外編には、火炎を武器とする怪獣「ファイヤーキング」や、人形が巨大怪獣化した「しょうきさま」が登場している。

漫画版の怪獣は、実写版とかけ離れた姿のものが多かった。特に流星仮面、マーダラー兄弟、ゴルダ、コンピューター怪獣、キートットなど、終盤に近づくにつれてその差異が激しくなっている。

脚注

注釈

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出典

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関連項目

  • 快傑ライオン丸
    • 漫画版の最終話で、作中のテレビの中に登場。まだ放送開始日を迎えていないにも関わらず放送されていることを訝しがられるが、これはゴリの仕業だった。なお、現実世界においても、漫画版最終話が発表されたのは『ライオン丸』の放送が始まる前だった。
  • 探偵物語
    • 第9話に劇中番組としてスペクトルマンが登場。ただし全く設定の異なる人間サイズのヒーローで、ゴリとラーや怪獣は登場しない。上西弘次はこの件について「自分は関わっていない」と証言している。
  • 魁!!クロマティ高校
    • 実写映画版にゴリとラーが登場。ゴリの初代声優の小林清志が再び声を担当した。偶然にもピー・プロダクションの版権管理を本作の製作総指揮の大月俊倫が行っており、本作のアドバイザー的な役割だった板尾創路の「ゴリとラー出されへんかなあ」というアイデアが実現、実名で登場することになった。
  • 大都会 PARTII大都会 PARTIII西部警察
    • 本作の楽曲が頻繁に流用されている(大都会 PARTIIは第52話、大都会 PARTIIIでは終盤の数話のみ)。この事については『ピー・プロ70'sヒーロー列伝(1)スペクトルマン』にも書かれている。
  • あばしり一家永井豪
    • 蒲生譲二が登場するエピソードがある。「痴漢怪獣エッチラー」の出現に、ネビュラに変身許可を願うが、しかも「駄目だ、あれはピープロの怪獣ではない」と却下される落ちまでついていた。蒲生の絵柄は一峰風。
  • キン肉マンゆでたまご
    • 原作担当の嶋田隆司が小学5年生の時に描いた同名作品が本作をモチーフとしていた。
  • 吸血鬼ゴケミドロ
    • 1968年松竹製作の特撮映画。作中の「ゴケミドロの侵略円盤」がゴリの円盤として流用されている。
  • 放送室

参考文献

外部リンク

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  1. 1.0 1.1 テンプレート:Harvnb
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Harvnb
  3. 3.0 3.1 テンプレート:Harvnb
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  5. 『ミラーマン大全』 2004年、双葉社、266頁。
  6. 6.0 6.1 テンプレート:Harvnb
  7. 『毎日新聞』 1971年7月10日、夕刊。
  8. 『宇宙船』1982年、朝日ソノラマ VOL.10、16頁。
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 『京本政樹のHERO考証学』 京本政樹、1992年、バンダイ、132頁。
  10. 『ピー・プロ70'sヒーロー列伝 (1) スペクトルマン』p.47
  11. 『毎日新聞』 1971年6月5日、夕刊。
  12. 12.0 12.1 テンプレート:Harvnb


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