太閤記

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太閤記』(たいこうき)は、広義には太閤豊臣秀吉の生涯を綴った伝記の総称。狭義には、そのうち最も有名な儒学者小瀬甫庵による『太閤記』を指し、作者の名をとって『甫庵太閤記』(ほあん たいこうき)ともいう。

概要

秀吉は大村由己に命じて『天正記』を著させ、これが最も古い秀吉の一代記であると考えられている。秀吉の死後、太田牛一の『大かうさまくんきのうち(太閤軍記)』、川角三郎右衛門の『川角太閤記』などが著された。

各種の『太閤記』のうち最も有名なものは儒学者小瀬甫庵による『太閤記』であり、江戸時代には、幾度か発禁にされたが、寛永3年 (1626) から版を重ねている。全20巻。秀吉伝記の底本とされることが多いが、著者独自の史観やそれに基づく史料の解釈、改変も指摘されている。加賀藩で俸禄を給っている関係から、前後の関係を無視して唐突に前田利家の活躍が挿入されている箇所も見られる(1594年末森城の戦い小牧・長久手の戦いと関連して起きた戦闘であるが、秀吉自身は直接の関係はなく、物語構成上としては不自然。かつ挿入箇所が時系列を遡っている)。

関連作品

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