大間仁

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テンプレート:Infobox animanga character 大間仁(だいま じん)は、新沢基栄の漫画『3年奇面組』、『ハイスクール!奇面組』に登場するキャラクター。通称「えびすの仁」。(龍田直樹奇面組のメンバーで、立ち位置は右端。

概要

プロフィール

2月18日生まれ。星座はみずがめ座。血液型はB型。身長は50[1]~175cm、体重は60kg。中学校で2回落第しているため、高校進学時は17歳。[2]

性格・特徴

一人称は「ぼく」。あだ名の由来にもなった「えびす」のような、いつも笑っているような顔と福耳が特徴的。性格は至って温厚、柔和、のんびり屋。寝ることと休むことで一日の大半が終わる。極度の怠け者ゆえに部屋は散らかり放題で、寝坊しそうになった時も「留年したっていい」と発言している。異常な程の食欲の持ち主であり、朝食では10合の御飯を食べる。授業中は居眠りの常習犯であるが、4限の終了のチャイムが鳴ると同時に目を覚まし、早速昼食に取り掛かる。普段は滅多に怒りを表に出すことの無い柔和な性格であるが、食べ物の恨みだけは例外である。一度、両親が旅行に出かけ、昼食が食べれなくなった際はクラスメートから言葉巧みに、給食をせしめるなど意外と話術も巧み。豪曰く、空腹が極限まで募ると舌バカになり、周りの物が何でも食べ物に見え、見境無く襲いかかる。目の前に転がった七味を瓶ごと食べている。ただし、極度に不味いものは苦手であり、『フラッシュ!』では一応中学学食の30分以内に食べきれば無料になるカレーライスに挑戦したが、あまりの不味さに嘔吐してしまった。

また温厚な性格ゆえに病院に入院したきりの淵乃屋麻衣を気遣うなど優しい一面も見られる。強烈な個性を放つ奇面組メンバーの中では一番地味と言われ、たまに目立ったりした際は周りから反応があるほど。

特技のひとつは物真似や声帯模写。「ハンバーグが食べたいな」と菅原洋一の物真似と青島幸男意地悪ばあさんの物真似をする場面もある。強運の持ち主で、自動販売機の当たりくじなどを連続で引き当てる。

出瀬潔とは、奇面組結成前は不仲だったが、現在では行動を共にすることが多い親友関係である。潔は毎朝、大間家に立ち寄り、両親も手こずる程の寝坊助の仁を起こして一緒に登校している。

高校卒業後「美味しいものをたくさん食べるため」に調理師専門学校に進学。何とか卒業したが、勤め先の店での仕事が3日と持たず、事実上、実家の店を継がねばならない状況に追い込まれている。

読切版では「仁」と言う名前のみが決定していた。

番外編での仁

「刑事編」では島津署特犯課の刑事として登場。通称「ゴハン」。事件関係者の家で食事にありつくことを仕事の生き甲斐とする刑事。可塁沢の殺人事件調査では目立った活躍はなく、酒2本とツマミを盗んでいた。

「ウルトラ編」では宇宙科学防衛警備一応秘密武装怪奇とにかく怪獣やっつけ隊(通称「やっつけ隊」)の隊員として登場。特に役割はなしと紹介されており、怪獣に「テンプラウドン」と名前を付けたくらいである。

家族構成と実家

大間九(だいま きゅう)
声 - 納谷六朗
大間ケーキ店(アニメでは「パンとケーキの大間」)店主。仁の父。息子同様に穏やかな性格だが、仁を起こす際は妙な行動を取る事がある。息子のぐうたらぶりを「誰に似たんだ」と嘆くが「あなたです」と妻に突っ込みを入れられる。 顔の部品はひげがある以外、仁と瓜二つ(連載最終盤の5年後の話では髪形こそ微妙に変化しているが仁も同じようなヒゲを生やしている)。
妻同様に『フラッシュ!』では息子が大食のせいで食べる速度が異常に速いと設定されている。
仁の母
声- 中野聖子梨羽由紀子(80話)
名前は不明。シリアスでクールな常識人として書かれていたが、『フラッシュ!』では息子が大食のせいで食べる速度が異常に速いと設定されている。仁の父と夫婦仲良くしているシーンが見られる。作中、メインキャラの両親キャラで唯一名前が登場しない。
大間翁(だいま おう)
仁の祖父で、九の父。普段は田舎暮らししている。ぐうたらな性格や反応の鈍さは息子や孫をはるかに凌ぎ、仁をして「じいちゃんにくらべたら、ぼくなんかまだあわてものの部類!」と言わしめている。仁の家に遊びに来た時には、家族が食べ終わってから「いただきます」と言って食べ始めるなど、極端な行動の遅さに周囲は振り回された。旧応生高校(一応高校)の卒業生であったことが作内で語られている。

実家

「大間ケーキ店」(アニメでは「パンとケーキの大間」)を営む。クリスマスの際は客を優先するため、仁はケーキを食べさせてもらえない。

その他

1985年、アニメの主題歌を担当することになったうしろゆびさされ組高井麻巳子は、週刊少年ジャンプ誌上でのインタビューで、(奇面組の中で好きなキャラは?の質問に)「仁くんが一番好き。いつも笑っている顔も、福耳もいい」と答えている。

脚註

テンプレート:脚注ヘルプ
  1. 後藤広喜編「永久保存版!! JUMPオールキャラクター総勢148名!! 名鑑」『週刊少年ジャンプ 1986年37号』集英社、1986年8月25日、雑誌29934-8/25、11頁。
  2. 単行本では昭和39年生まれとなっているが、大を除く一つ年上のメンバー3人も昭和39年生まれで、しかも仁は早生まれになるので3人よりも年上になるなど設定に大きな矛盾がある。

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