厚岸駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報 テンプレート:駅情報

ファイル:厚岸駅俯瞰.jpg
駅の様子(2005年6月)
ファイル:Atsukeshi eki.jpg
1978年の厚岸駅(左上)と貨物支線の浜厚岸駅(中央右)、周囲約1.25km範囲。右上が根室方面。厚岸駅は島式ホーム1面2線で、駅舎前に貨物積卸線、駅裏に数本の仕分または留置用の貨物線を有する。かつては駅裏の根室側に転車台と車庫を有していたが、既に痕跡も分からなくなっている。
右が厚岸湖、左が厚岸湾で、間の岬状に突き出た港湾に向け、本線の根室側から現在の厚岸大橋通に沿って南へ、この後1982年に廃止となる貨物支線が伸びている。道路を横切った先で岸壁裏に沿うように敷かれているが、スイッチバック状に左へも伸びており、貨物ホームが見える。そこが浜厚岸駅で、現在では町役場の庁舎や海事記念館などが跡地に建てられている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

厚岸駅(あっけしえき)は、北海道厚岸郡厚岸町宮園1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の電報略号アケ。花咲線区間の中間駅で唯一の有人駅である。

歴史

駅構造

単式ホーム1面及び駅裏側片面使用の島式ホーム1面からなる実質単式ホーム2面2線を持つ地上駅。以前は島式ホーム1面の両側を使う形をとっていたが、駅舎前に敷かれていた浜厚岸駅への貨物支線が撤去されたこともあり、跨線橋を使う不便を解消するため、駅改札に直結する形で単式ホームを1面増設している。この増設した1番のりばを原則上下列車とも使用し、当駅で交換する場合、必ず下り列車(糸魚沢・根室方面)が2番のりば、上り列車(門静・釧路方面)が1番のりばに入る。ホーム間は跨線橋で連絡している。

駅舎は鉄筋コンクリート造りで3324m²の平屋建てである。現在の駅舎は二代目で、2005年に外壁を水色に塗り替えている。

終日社員配置駅。花咲線の運行管理は当駅で行う。みどりの窓口(営業時間6時20分 - 16時30分)・キヨスク設置駅。

利用状況

  • 2012年度の1日平均乗車人員は198人である。
乗車人員推移
年度 1日平均人数
1989 410
1990 360
1991 400
1992 430
1993 450
1994 380
1995 360
1996 320
1997 320
1998 310
1999 310
2000 330
2001 310
2002 290
2003 280
2004 270
2005 270
2006 250
2007 240
2008 240
2009 220
2010 210
2011 200
2012 198

駅名の由来

駅名は、アイヌ語の「アツ・ケ・ウシ(オヒョウニレの皮をはぐ所)」に由来する。

駅周辺

厚岸町の中心駅。付近の地区の中心地のため駅の周囲に公共施設が多い。

駅弁

かつては厚岸駅ホームで駅弁の立ち売りを行っていたが、列車本数が少ないことから2011年(平成23年)6月で営業を終了した[2]

    • かきめし[2][3](980円) - 駅弁大会では区別のために「氏家かきめし」と呼ばれる。
    • ほたて弁当(800円、要予約) - ほたての炊き込み御飯の上に錦糸卵を散らし、辛く煮付けたほたてを乗せる。
    • かきめしおにぎり(250円) - かきめしに使われる炊き込み御飯をおにぎりにし、煮付けたカキをトッピングしたもの。
    • ほたておにぎり(250円) - ほたて弁当の御飯をおにぎりにし、煮付けたほたてをトッピングしたもの。

バス路線

くしろバスにより厚岸町内路線、釧路市方面、浜中町霧多布方面へ運行される。路線詳細はくしろバス#一般路線バスを参照。

厚岸町内路線のうち国泰寺方面の一部と光栄方面は、北海道旅客鉄道(JR北海道バス 現ジェイ・アール北海道バス厚岸線廃止に伴う移管路線。標茶駅方面への路線も存在していた。

隣の駅

北海道旅客鉄道
根室本線(花咲線)
門静駅 - 厚岸駅 - 糸魚沢駅
日本国有鉄道
根室本線(貨物支線) - 1982年11月15日廃止
厚岸駅 - 浜厚岸駅

関連項目

外部リンク

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:根室本線3

テンプレート:根室本線貨物支線
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 JR釧路支社「鉄道百年の歩み」北海道旅客鉄道株式会社釧路支社 平成13年12月発行。
  2. 2.0 2.1 奈良山雅俊 (2012年8月19日). “駅 人 話 厚岸駅”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  3. JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)723ページ