十四山村

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テンプレート:Infobox 十四山村(じゅうしやまむら)は、愛知県の西部、海部郡の中央部にあった木曽川などの河川によって作られた水郷地帯に広がる水田を中心とした農業が盛んな村だった。2006年4月1日に、弥富町へ編入合併された。地名に山の文字がつくが、全域が海抜ゼロメートル地帯であり、起伏のない平坦な土地である。十四山という地名は木曽川河口の三角州に出来た葦山十四カ所を干拓した地である事から付けられたと言われている。[1]

地理

  • 河川 : 日光川、宝川、善太川、筏川
  • 字名 : 五斗山、鍋平、大山、堤、蛇ヶ江、三百島、馬ヶ地、坂中地、鮫ヶ地、子宝、竹田、西蜆、東蜆、鳥ヶ地、神戸、四郎兵衛

歴史

沿革

弥富町へ合併協議を申し入れる際には村会議員8名からの賛成を得られていたが、一部議員が編入合併である事を理由に反対に回った[2]ほか、残った合併推進派6名の中から議長が出ていたことから否決に至った。
  • 2005年(平成17年)1月4日 - 合併推進派からなる「十四山村議会の解散を目指す住民の会」が有権者の52%にあたる2436人分の署名を集め、議会解散(リコール)のための直接請求
  • 2005年(平成17年)2月20日 - 住民投票によりリコールが成立。賛成1774票、反対1618票。
  • 2005年(平成17年)3月15日 - 村議選告示。立候補者は推進派8名(内新人3)、反対派6名、中立2名(新人)。
  • 2005年(平成17年)3月20日 - 村議選投票。当選者は推進派6名、反対派4名、中立2名。
  • 2005年(平成17年)5月1日 - 弥富町との法定協議会を設置。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 弥富町に編入合併、弥富市誕生。十四山村廃止。

行政

村民憲章

1.対話を進め協力し合って平和で楽しい村をつくりましょう。

1.健康に心掛け働く喜びに生き明るく活気に満ちた村をつくりましょう。

1.青い空、澄んだ水、緑の大地を守り安全で住みよい村をつくりましょう。

1.教養を高め文化のかおり豊かでしあわせな村をつくりましょう。

1.開拓者精神を生かし、創造性に富み若い力にあふれた村をつくりましょう。

財政

平成16年度(2004年度)

  • 財政力指数 0.68 愛知県市町村平均 0.89
  • 経常収支比率 97.2% 財政硬直化が進んでいる
  • 標準財政規模 14億3483万円
  • 普通会計歳入 24億2150万円
  • 市町村税の収入済額 9億0727万円
  • 普通会計歳出 22億0126万円
  • 普通会計分の地方債現在高 15億8872万円
  • 人口一人当たり地方債現在高 27万6589円 普通会計分のみ
  • 起債制限比率 9.7% 愛知県市町村平均 11.2
    • 内訳 一般職員 65人(うち技能労務職7人) 教育公務員66人
  • 村職員一人当たり平均給料月額 28万1700円
  • 村職員一人当たり人件費概算値(年額) 833万9197円 (人件費/職員数)
  • ラスパイレス指数 87.5

教育

高校

中学校

  • 十四山村立十四山中学校(合併後は弥富市立十四山中学校に改名)

小学校

  • 十四山村立東部小学校(合併後は弥富市立十四山東部小学校に改名)
  • 十四山村立西部小学校(合併後は弥富市立十四山西部小学校に改名)

交通

道路

一般国道

主要地方道

一般県道

鉄道

  • 近鉄名古屋線が村内の北側を国道1号と並走するようにをかすめるが、駅はない。同線の佐古木駅が事実上の十四山村の玄関。

バス

過去には村の中央を佐古木駅へ向かう路線、西端を近鉄弥富駅へ向かう路線が通っていたが、いずれも弥富市発足前に路線廃止になっている。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 海南こどもの国
  • 村内各地区ごとに、祭りが行われる。囃子に乗せて山車に備え付けられた太鼓を子どもたちが叩く、「棒の手」といった演舞をするなど形態は様々で独自色が強い。囃子は各地区ごとに異なり、地元保存会が子どもたちに教えている。
  • 弥勒寺(銅造阿弥陀如来坐像は愛知県指定有形文化財)

参照

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 溝手 理太郎編 『市町村名語源辞典』 東京堂出版、平成13年、130頁 ISBN 9784490105902
  2. 「市町村合併 弥富町との法定協議会設置案否決 予想外の結果に村側衝撃 十四山村議会反対派『後世に禍根』」『中日新聞』2004年10月5日付朝刊、地方版(尾張版)、第18面