僧帽筋

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テンプレート:Muscle infobox 僧帽筋(そうぼうきん、テンプレート:Lang-en)は人間背中の一番表層にある筋肉である。

英名は「台形」を意味する語に由来し、、左右の、第十二胸椎がつくる四角形から命名されたものである。和名はカトリック教会の一派であるカプチン会修道士フードに見立てたことによる。オランダ語のMonnikskapspierと同じ語源である。

肩と首の間をさわりながら正面で片手や両手でおもりを持つ事により、僧帽筋が動くことを感じることが出来る。

僧帽筋の起始は外後頭隆起から正中を下に下りるように、項靱帯上項線、第七~第十二胸椎まで続き、停止は鎖骨の外側1/3、肩峰肩甲骨の肩甲棘である。筋線維は首からの物は下に走り、その後腕の方に向かって横に走る。背中からの物は逆に上に走り同じように腕の方に向かう。筋繊維が異なった方向に走行しているので、多くの動作が可能になっている。

上方の筋線維は肩甲骨を持ち上げ、中間付近の筋線維は内側に引っ張り、下方の筋線維は下に下げ、上方と下方の筋線維が両方収縮するときは回転させる。

支配神経副神経であり、知覚頸神経第三枝、第四枝が司る。

スポーツ選手のドーピング問題に関して、アナボリックステロイドの影響が大きく表れる箇所として僧帽筋が挙げられる。僧帽筋が異常に発達している選手には、ステロイド使用の可能性が考えられる[1]

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関連項目

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